和食と長ネギ
和食の特徴のひとつは、にんにくをあまり使わないことだろうと思います。
にんにくのパワフルな旨味は多くの料理で必須の存在になっていて、にんにくが入っていることが期待される料理でにんにくが抜けていたら、味気ないものになります。
和食は、(ある種下品ともいえる)この手のパンチをきらうものという印象でした。
ところで、私の好物の一つは納豆です。
ただし、納豆なら何でもということはなく、炊きたての熱々の白米の上に乗っけた納豆が好物です。
うるさいようですが、こういうことは意外に大事です。
たいていのところ、苦手な食べ物というのは、ものが悪いか、食べ方が間違っているのではないかと思います。
パンとベーコンやエッグが出ているところに、納豆や味噌汁を出せば、気持ち悪くなるのは当然です。
さてそんな納豆ですが、あるとき自分で適当にやったら、いつもの美味しさがない。
聞いたところ、ネギが抜けていたことが判明しました。
次の機会にネギを入れたら、あの美味しさが戻りました。
納豆のおいしさは、納豆自身と醤油(自分が食べるときは出汁は入れない)によるものとばかり思っていたのですが、ネギの旨味が重要だったのです。
そんな次第で、うどん汁の類だったり、豆腐の上にのっていたりするネギを意識して食べると、にんにく的なうまみが豊富です。考えてみれば、うどん汁の類にぱらぱらとネギをいれて、何秒か待ってネギだけ食べるとうまいというのは気づいていましがが、これは汁がネギに染み込んでうまいというより、ネギ自体のうまみだったようです。
長ネギはにんにくほどはパワフルではないのですが、和食において(ある種上品な)にんにく的な役割を果たしているようです。







