Archive for the ‘弁護士勝俣豪の雑感’ Category

弁護士会と原発事故

日曜日, 1月 6th, 2013
弁護士会というのは、すべての弁護士が加入する強制加入団体です。
ですから、オスプレイがどうとか、死刑がどうとか、生活保護基準がどうとか
いうことについて発言することは「あってはならないこと」なんです。
本当は。

人権がどうのとか言う弁護士がいますが、
現行憲法で、とても(おそらくは、もっとも)大切な思想信条の自由。
思想信条を超えて加入しなければならない団体が
思想信条に係る問題について意見表明するなんていうのは
ケシカランことである
なんていうことは、少なくとも私の頃の司法試験では憲法で
しっかり学んでいるはずなんです。

で、どうも、人権人権とか言っている方々が弁護士会に
そういう意見表明をさせているなんていうのは
どこかの国が、民主主義人民共和国と名乗っているような
たちの悪い冗談です。

まあ、人間社会なんていうのはそういうものですから、
角を立てないためにほっておいて
ただ、この手の違法活動には関わらないようにしようというのが私の考えでしたが、
昨年から、問題点を指摘するようにしました。

福島の原発事故。
きっと、あういうことになりかねないことに気づいていた人はいると思うんです。
でも、角を立てないために、敢えて言わないということだったんじゃないか
という気がします。
日本人として、当たり前の、社会的なあり方です。

でも、事故が起こった後に、俺は危ないと思っていた、なんて言ったって、
相手にされないでしょうし、本人として、「なぜ、事前にしっかり指摘しなかったんだ」
という後悔が残るだけだと思います。

わが身を振り返ると、今の弁護士会のあり方、
なぜ、これほど、違法な状況なのにほっておいたのか?
と後から、問題になったときに、
角を立てないあり方で、本当によかったのか?
というと、たぶん、よくないのだろうと思います。
気づかない人もタチが悪いですが
気づきながら指摘しない人は、もしかしたら
もっとタチが悪いのかもしれません。

弁護士になって、十数年たち、本業以外の
業界全体のことに、少しは目が向いてきたのかもしれません。

 

弁護士の就職難は続く

金曜日, 12月 21st, 2012
昨年は、就職できない人が400人ということでしたが
今年は、540人のようです。

まあ、弁護士の2割以上が年間所得70万以下なって言っていて
明らかに、弁護士の供給は飽和しているわけですから、
逆に、新人が1000人以上就職できていることを祝福すべきでしょう。

いずれにしろ、人数の問題は、市場が解決すべき問題であって、
何人とか決める問題ではない。
ただ、国家予算等の関係で言えば、入り口でもう少し絞るという
選択肢もあるかなとは、思います。

本当の問題は、試験の質です。
質が保たれているのであれば、資格試験である以上、
人数を決めるべきでないというのが正論です。

でも・・・・・。

まあ、確かに、法曹人口を拡大するんですから、
志望者が合格者数にあわせて増大しない限り
ある程度質が落ちることは、当然予測されます。

が、私の印象は、ちょっと違います。

当事務所では、弁護士の採用にあたっては、
法律の基礎知識の試験を行っています。

少なくとも、この知識がないと、弁護士向けのマニュアル類を
使うことはできないという基礎知識です。
常識として、そんなことわざわざ書かない基礎知識。
つまり、このレベルの知識がないと、
弁護士業界のインフラを使って、業務を行うことができない。

ところが、できる人は少ない。
別にできない人が悪いんじゃないんです。

明らかにカリキュラムがずれている。
試験内容が実務上必須の基礎知識が身につくように設計されていない。

確かに旧司法試験時代も、無駄なことをさせられました。
刑法でのなんとか無価値だとか
実務ではほとんど役に立たず
哲学を勉強した身からすれば、議論のレベルも極めて稚拙で
知的好奇心の対象にもならない、わけのわからないもの。
まあ、その手のものは沢山ありました。

そういう反省に基づいて、
無駄な知識を省いて実務的な知識を集中的に身につけるのが
新制度かと思っていたのですが、どうもそうではないらしい。

まあ、正直、多くの弁護士自身が、自分の仕事のエッセンスになっている
基礎知識が何であるのか、自省もなく業務を行っているので、実務上重要な知識という
ところで、応用知識か精神論ばかり教えることになる。

学者は、・・・
将来、法学者にお世話になることがあるかもしれませんので、あれですが
少なくとも、私の12年の弁護士生活において、法学者というものの存在感を感じたことは
これまでのところ、ほとんどありません(民法の我妻理論だけは別です)
実務に役に立つ本の大半は、弁護士か裁判官が書いた本だし。
つまり、実務的に何が役に立つかという興味を持っている法学者は、
かなり少数派だと思います。
法学者の社会的な存在意義は高いと思いますが、
実務教育に適した存在かというと、ピンときません。

 
考えてみれば、こんな状況では、実務で必須の基礎知識を身につけるという体制には
ならないのでしょう。
もっとも、5年10年単位では、新制度の人にとって使いやすいように、法曹界のインフラも
変わっていって落ち着くところに落ち着くのかな、とも思います。

ただ、弁護士向けのマニュアルを使いこなすだけの基礎知識がない状況で
即独(司法修習卒業後すぐ独立開業)というのは、
社会的に危険すぎるのではないか?
と、思います。

 
 
 
 

子連れ別居問題で弁護士が役立たずな理由

日曜日, 11月 25th, 2012
離婚で,よくある話。
奥さんが子供を連れて,突然,別居

国際的には違法なようなのですが,国内的には
何故か,「それが日本国民の感覚」ということで
あたりまえにされています。

その原因は,日本で離婚にかかわる弁護士が
離婚をする弁護士は,女の権利獲得のために邁進する弁護士

マニュアル的に処理する弁護士
ばかりということだろうと思っていました。

そして,それを確信するニュース。

日弁連委員会ニュースという
日弁連から自動的に配布されてくる新聞のようなものがあります。
その11月号で,『子連れ別居に関する勉強会』との記事が。

内容は,
国際間の子連れ別居を違法とするハーグ条約の締結間近の状況で
子連れ別居は国内でも違法なのではないかとの問題意識のもと
この問題に詳しい学者早川教授を招いて勉強会開催とのこと。

どうも早川教授が,国内でも子連れ別居は原則避けるべきとの意見を
述べたようです。

それに対し,弁護士側から意見,そう,ひたすら子連れ別居許されるべき
との意見,意見,意見。

まあ,こういう人たちが,男親の気持ちを代弁して頑張ってくれるわけありません。

制度が整っていないだ,なんだと言ってますが,
整える気はないようです。

確かに現状,別居前に裁判をするというのはなかなか敷居が高い。
ただ,子連れ別居が行われた直後に,男親から裁判所に申し立てがあれば
原則もとに戻すという程度の運用は,何ら制度の準備もなくできることです。

ようは,やる気がないと言うことでしょう。

当事務所では,この問題に積極的に取り組んでいます。
特集!男の離婚

神奈川県弁護士会

水曜日, 9月 26th, 2012
神奈川県内に事務所がある弁護士は皆
横浜弁護士会に所属しています。
川崎に事務所があろうと、
小田原に事務所があろうと
横浜弁護士会に所属しています。

強制加入なので、横浜弁護士会を
どうしてもやめたければ
弁護士をやめるか、
他の県に事務所を移していただく必要があります。

神奈川県弁護士会なんてものは
ありません。

そこで、この「横浜」という名前に
不満がある人たちが
しきりに横浜弁護士会の名前を変えようとしています。

今までも、2回ほど、そのことで、
弁護士会内の総会だか何かで
ケツをとりましたが、
結局、現状維持で、横浜弁護士会です。

そして今、再び、神奈川県弁護士会にしようという
動きが久々に出ていて、今年の終わり頃に
ケツをとることになっています。

そのため、神奈川県内に事務所がある弁護士は
「あなたは横浜派ですか?」とか
「私は会名変更に賛成です」とか
「もともと横浜派ですが、今は神奈川派です」
とか、挨拶の次にはそのようなことを話し合っているようです。

話がややこしいのは、神奈川にしたい人の間でも
神奈川県弁護士会がよい
神奈川弁護士会がよい
かながわ弁護士会がよい
とか意見の違いがあって、
神奈川弁護士会なら賛成するが、神奈川県弁護士会になるなら
横浜弁護士会のほうがマシとか
色々意見があることです。

まあ、根本的にはどうでもよい問題だけに
気楽に議論できるのでしょう。
でも、結構真剣な人もいるので、
茶化したマネをすると、怒られます。

私は弁護士会内のメルマガの編集の
仕事をしているのですが、軽い冗談で
命名権売却!
なんて書いたら、検閲にひっかかってしまいました。

さて、いったいどうなることやらですが、
会の名前が変わると、当事務所の看板類には
所属弁護士会名として横浜弁護士会と書いてあるので
費用をかけて書き換えないとなりません。
そういう意味では、当事務所にとっても
「どうでもよい」とは言い切れないようです。

飛躍

木曜日, 9月 13th, 2012
先日,日本とイラクのサッカーの試合を見ました。
あまり,ヤクルトの試合以外のスポーツには興味がないのですが,
サッカーの日本代表の試合であれば,
どちらを応援するか迷うこともないし
ルールも単純なので,たまにみることがあります。

今回は,何故か,娘が少し前から
サッカーの試合があるから,みるべきだと
言っていたので,何となくつけてみました。

びっくりしたのは,日本の選手がとてもうまくなっていたことです。

Jリーグができたの,ワールドカップだの
と騒ぎ出した頃とはえらいちがいです。

昔の印象だと,ボールが飛んできたのを一旦止めてからでないと
蹴らない。
シュートを遠慮しているのか,なかなかせずにパスばかりしている。

まあ,日本人だとこんなもんかなと思ってみていたのですが,
その頃から,二世代くらいは進んだのでしょうか?
全然レベルが違って,うまくなっていたので驚きました。

日本人には無理だとかいうことではなくて,
ハイレベルを目指して徐々に積み重ねていけば
あんなこともできるんですね。

そのうち,メジャーで日本人ホームラン王も出るかも知れません。

当事務所では,個人法務で,質の高いサービスを目指しています。
外部から見れば,当たり前に見えるこの目標,
業界内で見れば,実は???な,目標なんです。

離婚や交通事故や相続なんて,誰がやっても同じ
質の高いサービスなんて,ありえないでしょう。
せいぜい,こまめに報告するくらいじゃない?

というのが業界内の一般的な考えだろうと思います。
その常識を越えて,日々努力と工夫を重ねて,圧倒的なレベル差を
実現したいというのが当事務所の目標です。

徐々に成果が出始めています。
そう簡単ではないと思いますが,
10年単位くらいでは,明確な飛躍を成し遂げたいと思っています。

パラドックス

土曜日, 9月 8th, 2012
最近は、円高や、高い法人税、
行き過ぎた労働規制に嫌気が差して、
どんどん、日本から工場がなくなってきているようです。

円高は、ともかく、あとの2つは、
弱者保護の名目のもと
結局、企業を追い出して
より弱者なるものを増やして、苦しめるというこです。

弱者を助けるようなことをしたつもりが、
つけは、まわりまわって、何倍にもなって弱者にはねかえる。

まあ、そういうことです。
この種のパラドックスが、世の中の基本的な仕組みです。

資本主義・自由主義の基本的な理念は、

社会のために頑張るより、自分の利益を追求したほうが
社会がよりよくなる

ということで、それ自体、パラドックスのようです。
が、まだ、続きがあります。

経営学的な研究からすれば、
大きな利益をあげている企業は利益追求を目的にせずに
社会貢献を大きく掲げている。
ということです。
つまり、 利益追求なんて目的では
本気で、長いあいだ継続して頑張れません。
大きな社会貢献の目的への努力が、
結果として大きな利益を生むわけです。

つまり、
社会をよくするには、社会全体の利益追求でなく、自分の利益追求が大事。
自分の利益追求をよりよくするには、自分の利益追求でなく、社会に貢献しようと思って頑張ることが大事

もお、複雑すぎて、ワケ分かりませんが、
この世の中のモノゴトを考える上では、極めて大事なことだろうと思います。

少なくとも、政策を考えたりする上では、こういうパラドックスを意識せずに、
幼稚な正義感覚に基づいて、弱者救済なんてやって気持ちよくなると
まあ、迷惑至極ということになってしまうわけです。

 

家電メーカー

金曜日, 9月 7th, 2012
日本の家電メーカーが色々大変なようです。

まあ、そうだろうなあ
と思います。

昨年買った、日本製のスマートフォン。
留守電聞いていると、
メッセージを抹消するには9を押してください。
電話をみると、画面は真っ暗。
適当にボタンを押すと、ロックが掛かっている。
ロックをはずすと、ホーム画面で
数字を押すボタンはない。
そんで、電話の受話器のマークを押すと
文字が書かれたボタンが色々でてきて
そのうち、一つにダイヤルキーがどうたらと書いてあって
それを押すと ようやく数字が押せるようになる。
はれて、メッセージの抹消に成功

こんなものを平気で売り出す企業は
まあ、どうなろうとしょうがないんじゃないかと思います。
(私のスマートフォンの会社は、まだ順調なようですが)

パソコンのキーボードだってそうです。
日本語の入力をしたければ、文節の区切り場所を動かすために
矢印キーをやたらに使います。
(私は、Ctrl+S等を色々使いますが、これは当然敷居が高い)
でも、どのメーカーも、矢印キーは遠いところにあるものばかり。
設計している理系担当者は、英語ばっかり入力して、日本語を入力しないのか?
それとも、Ctrl+ なんて自分がやっているから、それで十分と
誇らしげに思っているのか。

だいたい、キャラクターを使って、パソコン楽しげ、簡単簡単なんてやるくらいなら
普通に五十音順にならんでいるキーボードを作ればよいだろうに。

と、人のやっていることについては、ああすればよいのに
と色々考え付くもので、人様からすれば、
弁護士になんぞ、言われたくない
というところでしょう。

で、人様ならば、色々とアイデアがあるのではと
期待して、人様に聞いてみたり、
相談や委任業務終了後のアンケートに
その手の要望をかいてもらう欄を作ってみたり
色々やってみていますが、
今のところ、結果には結びついていません。
 

失敗の効用

月曜日, 8月 27th, 2012
日経新聞で大学の特集をしていて
博士課程に人が集まらなくて
研究が困難になっているというようなことが
書いてありました。

そういえば,年始に研究者をしている友人が
「このままでは成り立たなくなる」
なんて話をしていたのを思い出しました。
そのときは,なんだかよく分かりませんでしたが,
博士課程に行っても人生を棒に振るだけであれば
まともな人間は,当然集まらない。
その結果,博士課程に進む人をあてにして
成り立っていた業界の仕組みが壊れてきている
というようなことのようです。

大学の研究者でのポスドク問題は
法曹界の一歩先を行っている気がするので,
これは,法曹界の未来の予言しているような
気もします。

今の業界状況,法科大学院の志願者激減の
状況を前提に,司法試験のレベルを維持すれば
おそらく合格者は数百人程度になるのではないか?

そうすると,弁護士を採用したくても採用できず
ということもあるかも知れません。

まあ,そうしたら司法修習後,企業に就職して,それなりに
人生経験積んだ人が,弁護士になって
かえってよいかも。

さて,それ以外に,よい面があるかもしれません。
今までの,司法試験→弁護士ルートは,
一旦社会に出た,社会不適応型エリートの再チャレンジという
性格がありました。

私自身もそうですが,会社に入ってみたものの
サラリーマンは無理だ!
と思ったときに,一番,容易で魅力的なものが
弁護士転身だったわけです。

でも,もう司法試験に逃げられません。
どうなるか?
頑張って起業して会社を作ってください。

今の社会の問題のひとつは,
新しい起業が育っていかないこと
その一つの要因は,東大あたりを出た人間が
起業をするという人生に魅力を感じていないこと
があると思います。

でも,もう
大学院に戻って研究者になっても
司法試験に合格して弁護士になっても
食べてはいけません。

一つ間違えば,エリートニート量産になりますが,
何とか良い方向に向いて欲しいものです。

オリンピック

木曜日, 8月 9th, 2012
オリンピックが行われています。
いつも,ほとんど見ることはないのですが,
スワローズが弱くて,見る気がおこないこと
子供に,卓球・テニス・バトミントン・バレーボールといった
大同小異の競技や
何とも説明しにくい諸々の陸上競技を
覚えてもらう教育的見地から,
少しは見ています。

何故,ああいったもの,
つまり,ヒトサマの体力測定
を見ていて楽しいのか?
右手の人差し指と中指を開いたり
閉じたりを100回やるのを
タイムを計って,誰が世界一か決めるのと
陸上競技の諸々は何が違うのか?
それとも,閉じたり開いたりをみるのも楽しいのか?

私は,なかなかついて行けない世界です。

もっとも,運動会ぎらいは,物心ついたころからで,
幼稚園の頃は,運動会とは,脱走して隠れて
連れ返されてを繰り返すものでした

今でも
高校だったり,大学だったりの
運動会をさぼったり,授業をさぼったりして
体育の単位が足りなくて,卒業できない
どうしようという夢をたまに見ます。

この業界だと,試験(大学だったり司法試験だったり)
に落ちる夢を見る人は多いと聞きますが
私にとっては,運動会の類がどうにもです。

もっとも,体育・運動会嫌いは
なかなか学校生活をやりづらいので,
子供には同じ轍はふませまいと
体育を好きになるよう仕組んでいて
今のところ,それは成功しているようです。

生産的先延ばし

水曜日, 8月 8th, 2012
グーグルのブログ等をみるサービスにリーダー
というのがありますが,
何も登録しないでいると,
適当に,お勧めと思われるものが表示されています。

そんなところ,
クリエイティブな良い仕事をするには,無意識に任せてなるべく放置すべし?
なんて記事がありました。

よんでみると,弁護士が書面を作る場合でも,思い当たることもあります。

弁護士が作る書面がクリエイティブかどうか?
なんて思うかも知れませんが,
法律解釈の仕方や
一見関係なさそうだが,実は重要な事実
(推理小説的な,事実発見の部分)
をどこまで,ひらめくことができるか
というものがあります。

そういうものを,もっと思いつけるのではないか?
と思っているうちに,だんだん期日が迫ってきて,
ということはあるものです。

私自身は,このような書面を作る場合は,
まず,早々に手を付けはじめて,
時間があるときに,少しずつ少しずつ
書いていくスタイルです。
そうすると,その日の気分によって
全く違った観点から,ひらめいたり,思いついたりする
からです。
つまり,早めに手を付けないとそもそも放置期間にさえならないので
早めに手を付けて放置期間を長くするということだと思います。

でも,このスタイルは特殊なようです。
書面を作るときは,まとまった時間を作って
ガッと仕上げるというのが
弁護士の通常のスタイルのようです。
ドラッカーも,仕事をするにはまとまった時間を
作ることが大事,と言いますので,
一般的な方法だと思います。

ちょこちょこ,やると,うまくやらないと
そのたびごとに,事件の概要をつかむ作業
等を繰り返さないとないので,
普通だと,時間の無駄が多くて不合理という面もあります。

ただ私は仕事スタイルが特殊で,
1日の間に,30分から,1時間。
調子の良いときでも,1時間半程度,
ある種,覚醒した時間が来ます。

その瞬間だと,キーボードでメモしても追いつかないほど
色々なことが思い浮かんできます。
たぶん,他の人が,1日かけてする量をこなす感じが
この,わずかな時間に訪れます。

が,突如,思考が働かなくなり,全く進まなくなる。
それでも,無理にやると,翌日疲れが出て
数日,この特殊な時間が現れなくなる。
だから,半日まとめて,みっちり仕事をするなんて言う
芸当はできません。

そこで,この短い時間をいかに,つかみ
各事件に割り振るか,というのが大事です。

で,他の時間は,この時間が訪れるのを待ちながら,
疲れないような単純作業にいそしむ

と,まあどうみても,サラリーマンはつとまらない
仕事スタイルです。
(だからサラリーマンをやめたわけですが)

その結果,少しずつ,ちょこちょこ
仕事を進めていくというスタイルになったようです。

もっとも,あまり一つの事件に,この時間を注ぐと
論理構造が複雑になりすぎたりして,
自分としては完璧なつもりが,
人に伝えるには難解すぎる状況になることもあるので,
完璧を目指さず,ほどほどにエネルギーをそそぐ
ほうが,今のところ結果が良いようです。