ここ1年で読んだ本(kindle)
この1年程で,キンドルで読んだ本を振り返ると,社会系から理科系に移って仕事実用系を経て社会系に戻ったというところでしょうか。
アマゾンの推薦機能があるせいか,同じ分野の本をまとめて読むことが多かった気がします。
この一年の反省点としては,古典を読まなかったということで,今,ながーい古典を読んでいます。
第一次世界大戦
第一次世界大戦はよく分かってなかったので,読んでみたくなりました。多少はイメージがつかめたかも
HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか
日英同盟 同盟の選択と国家の盛衰
第一次大戦時のイギリスからの応援要請の際の日本の態度やそれに対するイギリス世論の評価や,同盟が終わったのが合衆国の意向だったこと等,今の日米関係を考える上で,面白かったです。
第五の権力
日本の論点2015~16
アメリカの鏡・日本
これはとても面白かったです。GHQの一員として来日したアメリカ人が書いたものです。日本は鬼畜米英と言っていましたが,アメリカは日本人について古代から世界征服を企んでいた凶悪な民族であるということにしていたようです。そして,GHQの占領政策は,二度と日本が立ち直れないようにするためのものと著者は感じています。日本が永久に立ち直れなくなるが,これでよいのかと疑問を呈しています。その後,諸事情があり日本は急激な復活を遂げますが,それを知らない当時の視点だけに興味深いです。
沖縄の不都合な真実
リー・クアンユー、世界を語る
中国は民主化すべきではない,という結論に説得力がありました。自分の国のやり口が正しくて,それと違うやり方をする国を軽蔑するという偏見から逃れるのは難しいものだと感じました。
パール判事の日本無罪論
面白かったです。インド人の変な人が加わっていただけかと思っていたら,当時から著名な人だったようです。戦争批判の中で「産めよ増やせよ」的な話を聞かされていたせいで,日本が海外進出を試みざるをえなかった原因は人口過剰問題というのはびっくりでした。
天才
石原慎太郎の本は読んだことがなく,田中角栄について書いた本も読んだことがなかったので一石二鳥を狙って買ってみました。
ドイツリスク~「夢見る政治」が引き起こす混乱~
どの国も色々とあり大変です。日本に問題があると,どこかにはだいぶマシな国があるかのような幻想を抱いてしましますが,そうはいかないようです。
イザベラ・バードの日本紀行
この本はこの一年で一番かもというくらいよかったです。目の見えないあん摩は金貸しを兼業していて金持ちだったこと,日本人はあからさまに宗教を軽蔑しているが,お守りは大量につけているとか,アイヌ人が義経を崇拝しているとか,その当時の視点で書かれた本は面白いです。
ウイルスは生きている
ここから生物学系の本を読んでます。そもそも,人間からくしゃみとかで排出される無数のウイルスはどうなるんだ,死ぬのか,ずっとそのままなのか,微生物が食べるのか,といったあたりがよくわからなかったので,ウイルス系を中心に読んでいったのですが,結局よくわかりませんでした。大量に読もうと意気込んでいましたが,キンドルだけでは出ている本に限界があり,紙の本も買いましたが,それはそれでかさばるので,途中で停止です。
宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議
読んだ生物学系の本の中ではもっとも面白かったです。地球上に酸素がある分だけ化石燃料がある,化石燃料にならずに分解されてしまえば植物が作った酸素は二酸化炭素に戻ってしまうから,というのは言われてみれば当たり前ですが,全く考えていませんでした。
時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子
巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト
たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか
新解説世界憲法集
こういうものは読んでみるものだと思いました。日本で憲法論として教えられて漠然と憲法とはこういうものと思っていたこと,少なくとも西側先進国は戦争放棄以外は概ね日本国憲法と同様のことが規定されているのだろうと思っていましたが,勘違いであることを思い知らされませいた。
超一流になるのは才能か努力か?
これは面白かったです。ただ,下に記載の『やり抜く力』も含めて,一流になるには努力が重要とするのだけれど,努力をしても一定レベルのところに超えられない素質差があることについて,説明が不誠実な印象です。運動能力についての男女差等のような素質差が,同性間にもあるだろうことは容易に予測されるのだから,努力で差がでた場合のみを強調しても説得力は弱いと思います。
時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
やり抜く力
サピエンス全史(上)(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
それなりに面白かったです。が,暴力の人類史とか,銃・病原菌・鉄なんかに比べると軽い印象です。その分,読むのはラクでしたが,読後の達成感はそれほどではない気がしました。
アマゾンの推薦機能があるせいか,同じ分野の本をまとめて読むことが多かった気がします。
この一年の反省点としては,古典を読まなかったということで,今,ながーい古典を読んでいます。
第一次世界大戦
第一次世界大戦はよく分かってなかったので,読んでみたくなりました。多少はイメージがつかめたかも
HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか
日英同盟 同盟の選択と国家の盛衰
第一次大戦時のイギリスからの応援要請の際の日本の態度やそれに対するイギリス世論の評価や,同盟が終わったのが合衆国の意向だったこと等,今の日米関係を考える上で,面白かったです。
第五の権力
日本の論点2015~16
アメリカの鏡・日本
これはとても面白かったです。GHQの一員として来日したアメリカ人が書いたものです。日本は鬼畜米英と言っていましたが,アメリカは日本人について古代から世界征服を企んでいた凶悪な民族であるということにしていたようです。そして,GHQの占領政策は,二度と日本が立ち直れないようにするためのものと著者は感じています。日本が永久に立ち直れなくなるが,これでよいのかと疑問を呈しています。その後,諸事情があり日本は急激な復活を遂げますが,それを知らない当時の視点だけに興味深いです。
沖縄の不都合な真実
リー・クアンユー、世界を語る
中国は民主化すべきではない,という結論に説得力がありました。自分の国のやり口が正しくて,それと違うやり方をする国を軽蔑するという偏見から逃れるのは難しいものだと感じました。
パール判事の日本無罪論
面白かったです。インド人の変な人が加わっていただけかと思っていたら,当時から著名な人だったようです。戦争批判の中で「産めよ増やせよ」的な話を聞かされていたせいで,日本が海外進出を試みざるをえなかった原因は人口過剰問題というのはびっくりでした。
天才
石原慎太郎の本は読んだことがなく,田中角栄について書いた本も読んだことがなかったので一石二鳥を狙って買ってみました。
ドイツリスク~「夢見る政治」が引き起こす混乱~
どの国も色々とあり大変です。日本に問題があると,どこかにはだいぶマシな国があるかのような幻想を抱いてしましますが,そうはいかないようです。
イザベラ・バードの日本紀行
この本はこの一年で一番かもというくらいよかったです。目の見えないあん摩は金貸しを兼業していて金持ちだったこと,日本人はあからさまに宗教を軽蔑しているが,お守りは大量につけているとか,アイヌ人が義経を崇拝しているとか,その当時の視点で書かれた本は面白いです。
ウイルスは生きている
ここから生物学系の本を読んでます。そもそも,人間からくしゃみとかで排出される無数のウイルスはどうなるんだ,死ぬのか,ずっとそのままなのか,微生物が食べるのか,といったあたりがよくわからなかったので,ウイルス系を中心に読んでいったのですが,結局よくわかりませんでした。大量に読もうと意気込んでいましたが,キンドルだけでは出ている本に限界があり,紙の本も買いましたが,それはそれでかさばるので,途中で停止です。
宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議
読んだ生物学系の本の中ではもっとも面白かったです。地球上に酸素がある分だけ化石燃料がある,化石燃料にならずに分解されてしまえば植物が作った酸素は二酸化炭素に戻ってしまうから,というのは言われてみれば当たり前ですが,全く考えていませんでした。
時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子
巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト
たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか
新解説世界憲法集
こういうものは読んでみるものだと思いました。日本で憲法論として教えられて漠然と憲法とはこういうものと思っていたこと,少なくとも西側先進国は戦争放棄以外は概ね日本国憲法と同様のことが規定されているのだろうと思っていましたが,勘違いであることを思い知らされませいた。
超一流になるのは才能か努力か?
これは面白かったです。ただ,下に記載の『やり抜く力』も含めて,一流になるには努力が重要とするのだけれど,努力をしても一定レベルのところに超えられない素質差があることについて,説明が不誠実な印象です。運動能力についての男女差等のような素質差が,同性間にもあるだろうことは容易に予測されるのだから,努力で差がでた場合のみを強調しても説得力は弱いと思います。
時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
やり抜く力
サピエンス全史(上)(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
それなりに面白かったです。が,暴力の人類史とか,銃・病原菌・鉄なんかに比べると軽い印象です。その分,読むのはラクでしたが,読後の達成感はそれほどではない気がしました。