”滑ったら4WD”
車には、滑りやすいときでも安定して走るために
「4WD(4輪駆動)」のものがあります。
でも、常に4輪を駆動するには、構造上、難しい点があります。
車が曲がっているときは、4輪すべての回転数が異なるので
4輪が異なる回転数になることを許容する必要があります。
そのため「デフギア」というギアを入れます。
”4輪それぞれの回転数が異なる”ことができるということは
”1輪だけ回転して、残りの3輪はすべて回転しない”ことも可能になるということです。
すると、回転している1輪が
宙に浮いたり、氷に乗ったりして空転したときに
ほかの3輪が止まってしまうという現状も起こりうるわけです。
これでは4WDの意味がありません。
このような現象を防ぐため、例えば4WDの老舗「クワトロ(アウディ)」の場合は
より抵抗の強い方により強い力を加える
特殊なデフギア「トルセンデフ」を入れます。
そうすると、抵抗の弱い空転する車輪には力を加えず
路面をグリップしている車輪に力を加えてくれます。
ところが、このトルセンデフはでかくて重い!
トルセンデフがでかくて場所をとるから
エンジンをすごく前に置かざるをえなくなり
その結果、ピッチング(車の上下動)が大きくなるので
それを防ぐためにサスペンション(路面からの衝撃を緩和する装置)
を固くしたために乗り心地が悪くなって・・・。
さらには車の重量をなんとか軽くするために
車体に高価なアルミボディを使ってみたものの
今度は独特の乗り味で問題があったり・・・。
と、4WDのために、アウディはあれやこれやと手を尽くし
苦労を重ねているわけです。
そこで、たいていの4WD車は
普段は前輪駆動か後輪駆動で走っていて
その駆動するタイヤが滑ったときだけ、4輪駆動になるという方式をとっています。
この方式だと、上記のクワトロより
4WDの性能自体はやや劣りますが
”滑りやすい路面のための4WD”としての役割は果たしてくれます。
また、常に4輪を動かすと
それだけ余分なものを動かすロスが生じます。
そのため燃費も落ちるし、エンジンパワーもロスが出ます。
そういう意味では、”滑ったら4WD”という方式は、実に合理的です。
実は、アウディも小型の車には、この方式を使っています。
(なお、実際は、滑る前から多少4輪を動かしていたり、
複雑な電子制御を使っていたりと、色々バリエーションがあります。)
さて、弁護士が事件を受任する場合
複数の弁護士が1つの事件を担当することがあります。
もし、2名の弁護士双方がフルに事件に関与するとなると
弁護士の事件に対する延べ活動時間は
1名で担当する場合にかかる時間×2名分
+弁護士同士の事件の打合せ時間
となります。
もし費用が弁護士の活動時間に応じてかかるとすると
1名で担当する場合の2倍以上の費用がかかることになります。
しかし、弁護士2名が関与したからといって成果が倍になるわけではないので
それに応じて2倍の弁護士費用をお願いすることはできません。
そこで通常は、”滑ったら4WD”の方式を採用しています。
1名の主任弁護士を決めたうえで
適宜、別の弁護士と問題点を協議し
1名で担当する場合より多角的に検討し、よりよい成果を目指します。
通常時は担当弁護士1名で事案を処理(通常の駆動での走行)し
難しい問題に対面したら、複数の弁護士で力を合わせる
(4輪駆動に切り替える)というわけです。
こうすれば、1つの事件を複数の弁護士で担当しても
延べ活動時間が大幅に増えることはありませんので
弁護士1名で担当する場合とかわらない料金設定にすることが可能になります。
このような方式がとれることが
複数の弁護士が所属している法律事務所の強みといえるのではないでしょうか。
「4WD(4輪駆動)」のものがあります。
でも、常に4輪を駆動するには、構造上、難しい点があります。
車が曲がっているときは、4輪すべての回転数が異なるので
4輪が異なる回転数になることを許容する必要があります。
そのため「デフギア」というギアを入れます。
”4輪それぞれの回転数が異なる”ことができるということは
”1輪だけ回転して、残りの3輪はすべて回転しない”ことも可能になるということです。
すると、回転している1輪が
宙に浮いたり、氷に乗ったりして空転したときに
ほかの3輪が止まってしまうという現状も起こりうるわけです。
これでは4WDの意味がありません。
このような現象を防ぐため、例えば4WDの老舗「クワトロ(アウディ)」の場合は
より抵抗の強い方により強い力を加える
特殊なデフギア「トルセンデフ」を入れます。
そうすると、抵抗の弱い空転する車輪には力を加えず
路面をグリップしている車輪に力を加えてくれます。
ところが、このトルセンデフはでかくて重い!
トルセンデフがでかくて場所をとるから
エンジンをすごく前に置かざるをえなくなり
その結果、ピッチング(車の上下動)が大きくなるので
それを防ぐためにサスペンション(路面からの衝撃を緩和する装置)
を固くしたために乗り心地が悪くなって・・・。
さらには車の重量をなんとか軽くするために
車体に高価なアルミボディを使ってみたものの
今度は独特の乗り味で問題があったり・・・。
と、4WDのために、アウディはあれやこれやと手を尽くし
苦労を重ねているわけです。
そこで、たいていの4WD車は
普段は前輪駆動か後輪駆動で走っていて
その駆動するタイヤが滑ったときだけ、4輪駆動になるという方式をとっています。
この方式だと、上記のクワトロより
4WDの性能自体はやや劣りますが
”滑りやすい路面のための4WD”としての役割は果たしてくれます。
また、常に4輪を動かすと
それだけ余分なものを動かすロスが生じます。
そのため燃費も落ちるし、エンジンパワーもロスが出ます。
そういう意味では、”滑ったら4WD”という方式は、実に合理的です。
実は、アウディも小型の車には、この方式を使っています。
(なお、実際は、滑る前から多少4輪を動かしていたり、
複雑な電子制御を使っていたりと、色々バリエーションがあります。)
さて、弁護士が事件を受任する場合
複数の弁護士が1つの事件を担当することがあります。
もし、2名の弁護士双方がフルに事件に関与するとなると
弁護士の事件に対する延べ活動時間は
1名で担当する場合にかかる時間×2名分
+弁護士同士の事件の打合せ時間
となります。
もし費用が弁護士の活動時間に応じてかかるとすると
1名で担当する場合の2倍以上の費用がかかることになります。
しかし、弁護士2名が関与したからといって成果が倍になるわけではないので
それに応じて2倍の弁護士費用をお願いすることはできません。
そこで通常は、”滑ったら4WD”の方式を採用しています。
1名の主任弁護士を決めたうえで
適宜、別の弁護士と問題点を協議し
1名で担当する場合より多角的に検討し、よりよい成果を目指します。
通常時は担当弁護士1名で事案を処理(通常の駆動での走行)し
難しい問題に対面したら、複数の弁護士で力を合わせる
(4輪駆動に切り替える)というわけです。
こうすれば、1つの事件を複数の弁護士で担当しても
延べ活動時間が大幅に増えることはありませんので
弁護士1名で担当する場合とかわらない料金設定にすることが可能になります。
このような方式がとれることが
複数の弁護士が所属している法律事務所の強みといえるのではないでしょうか。