失火責任法(しっかせきにんほう)
「失火責任法(しっかせきにんほう」という法律があります。
これは明治時代にできた法律で
過失で火事をおこしても ひどい過失がない限りは損害賠償責任を負わないでよい
ということを定めた法律です(今も生きている法律です)。
うっかりミスから思いも寄らぬ事態を引き起こしてしまい、
その責任を果たすため、一生棒にふるうのはいかがなものか・・・?
人は誰でも「うっかりミス」をする以上
(たとえそれが火事であっても)
その迷惑はお互い様ではないか。
寛容の精神に満ちていて、好きな法律です。
最近の世相からすると
被害を強調して ミスをした加害者を徹底的に
”つるしあげる”ことをよしとするようです。
しかも、損害賠償という民事責任の追及だけならまだしも、
刑事責任追及にまで発展することも少なくないようです。
失火責任法のような 寛容な法律がもっと制定されるようになるのは
まだ先のようです。