6月 23rd, 2010
岩瀬 通算252S!歴代2位に並ぶ
中日ドラゴンズの岩瀬仁紀(いわせひとき)投手が
歴代2位タイ(元横浜ベイスターズの佐々木主浩(ささきかづひろ)投手に並ぶ)
の通算252セーブをあげました。
歴代1位は、元ヤクルトスワローズの高津臣吾(たかつしんご)投手です。
しかしヤクルトファンとして高津投手を見てきた印象からすると
高津投手は少なくとも素質的に
岩瀬投手や佐々木投手には遠く及ばないピッチャーだった気がします。
それは数字にもあらわれていて
通算防御率でいうと、高津投手は3.20、岩瀬投手2.05、佐々木投手2.41と
高津投手は後者2投手に比べて明らかに劣っていました。
優秀な抑えのピッチャーの典型は
分かっていてもなかなか打てないストレートと
鋭いフォークかスライダーを武器に
バッターを力で押さえ込むタイプです。
高津投手は、まあまあのスピードのストレートと
遅いシンカーでバッターのタイミングを外して打ち取ります。
ねらい打たれることも多く、リリーフ失敗もよくありました。
リリーフに成功するときも
ピンチを招いてからようやく抑えることが多く
その様子は”高津劇場”といわれていました。
長期間怪我をせず、岩瀬投手や佐々木投手のような通算防御率であれば
大きな記録を成し遂げるのは、ある意味当然と言えないこともないように思います。
しかし、防御率3.20という
まあまあ程度の防御率の高津投手が
大きな記録を成し遂げた要因は”勝負度胸”にあると思います。
防御率3点台のピッチャーが抑えを任されると
リリーフに失敗することも少なくないでしょう。
リリーフ失敗は、精神的には酷なことだと思います。
それまでの味方の頑張りをつぶしてしまうわけですから・・・。
(高津投手が、若いピッチャーのプロ初勝利をつぶしてしまう場面も
一度ならずあった気がします。)
そのようなことが続くと、
プレッシャーも重くなりそれまでの自分のピッチングができなくなり
防御率3点どころでない、駄目ピッチャーになってしまうことでしょう。
高津投手の尊敬すべき点は
仮に2日連続で、ゆるいシンカーをねらい打たれてリリーフ失敗していても
3日目の満塁のピンチで、またゆるいシンカーを投げられることだと思います。
失敗が続いても自分のピッチングを維持し
1年が終わってみると、セーブ王のタイトルを取っていたりします。
素質的にずば抜けたものがなくても、大成できる。
高津投手のピッチングはそんな好例だと思います。
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6月 21st, 2010
弁護士の仕事に特有の考えとして、
「利益相反」というものがあります。
「利益相反」とは
ある行為により、一方の利益になると同時に
他方への不利益になる行為(wikipedia)
です。
法律相談で弁護士に洗いざらい自分の事情を話したところ
その後になってその弁護士が相手方の味方になってしまっては大変です。
このような行為を
「利益相反行為」といいます。
このようなことが起こらないように
弁護士は相談者または依頼者の相手からは
依頼を受けてはいけないことになっています。
当事務所のように大勢の弁護士がいると
市内各所でそれぞれの弁護士が、日々さまざまな相談を受けます。
そのような中で、もしかすると
以前相談にいらした方の相手方が相談に来る可能性も
ゼロではありません。
そこで当事務所では、相談を受けた件については
すべて事務所内システムに登録しデータ管理しています。
そして相談者と契約をするする場合には
その相談者の相手方から法律相談を受けたことはないかをチェックします。
そのような事情がありますので
法律相談をする方には全員に
お名前や住所等を記載していただいています。
もちろん
前回お話ししたように
書いていただいたお名前や住所、お話しいただいた事情などが
外に漏れることはいっさいありませんのでご安心いただき
ご協力いただければと思います。
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6月 17th, 2010
弁護士には、”守秘義務(秘密を守る義務)”があります。
ですから、弁護士に法律相談をした内容が外に漏れることはありません。
仮に、犯罪を犯したという話であっても、弁護士が警察に通報することはありません。
脱税をしたという話を聞いたとしても、税務署に通報することもありません。
言いにくいことも含めて、すべてお話いただけると助かります。
相談者や依頼者が
たとえそれが法をおかしているようなことであっても
相談の内容について秘密にしていることがあると
見通しを誤って、不利な解決になってしまう場合があります。
そういうことがないように
弁護士には守秘義務がありますので
安心して法律相談にいらしてください。
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6月 16th, 2010
この1年ほどで、急激に知識が増えたのは樹木の名前です。
よく散策しているせいでしょうか?
なんということもない街路樹なども
注意深く観察するようになった自分がいます。
知っている人には
「何だそんなことも知らなかったのか」
と思われそうですが
杉と
ヒノキの違いとか
クスノキや
ケヤキがどの木であるか、などがわかるようになりました。
カシや
シイも概ね分かりつつありますが、やや自信がないという状況です。
公園等にある常緑の木で
モチノキ、
ヤマモモ、
タブノキといったあたりが区別がついていないので
今後の課題です。
こちらが
モチノキ。
credit:663highland
これが
ヤマモモ。
そしてこれが
タブノキです。
画像のように実がついていれば一発で区別がつきそうなものですが
葉の形だけ見るとどれも非常によく似ています。
ヒノキの仲間でも、
ヒノキと
サワラの区別はつきません。
こちらが
ヒノキで
crrdit:Hamachidori
こちらは
サワラです。
credit:KENPEI
また
ケヤキと樹皮はそっくりで、葉の形も似ているのですが
葉がやや大きく、枝が垂れ下がるような木も、街路樹でよく見かけます。
これが
ケヤキなのかそれとも何か別の木なのか、いまだに分かりません。
こんなことに興味を持つとは
以前の自分からは想像もつかないことでした。
10年前の自分が今の自分を「老け込んだなあ・・・」と思うかもしれません。
でも意外に楽しんでいます。
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6月 15th, 2010
今日は、内容が少し一般的でないかもしれませんが
弁護士の”上中下”についてお話します。
”下”の弁護士は、実務的な運用を知らない弁護士です。
”中”の弁護士は、実務的な運用に則したアドバイスをする弁護士です。
”上”の弁護士は、実務的運用を踏まえながら
それにとらわれず新しい実務を作り出していくような弁護士です。
実務的な運用といっても抽象的ですが
たとえば
交通事故の事案であれば
いわゆる「赤い本(民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準)」
が損害賠償の基本ですし
「判例タイムズ」に掲載されているチャートが過失割合の基本です。
離婚の事案であれば
”養育費や婚姻費用の算定表”が基本です。
破産事案であれば
”財産の20万円基準”や”退職金の8分の1基準”がそれに該当します。
上記のような”基準となるもの”は案件によって無数に存在します。
そして、こういったことをいかに知っているかが
その分野に詳しいかどうか、ということにつながります。
実はこのような基準は、法律でも最高裁判所の判断でもありません。
ですから、これらを知らなくても
「法律を知らない」ということにはなりません。
しかしこういったことを知らないと
取り返しのつかない判断ミスをすることもあります。
事案の早期解決のために
これらの”基準”に従うのが上策のことが多いのも事実です。
しかしたとえ依頼者の言い分が
これらの”基準”とは異なる場合でも
「”基準”とは違うから無理でしょう」
とあっさり見切りをつけてしまうのではなく
依頼者の話にじっくりと耳を傾け
裁判官を説得できるか検討してみることが大切です。
もちろんそういった事案を解決するのは簡単な話ではありません。
必ず依頼者の望むような方法で解決できるとも断言できませんし
解決まで長期間を要する可能性もあります。
それでも依頼者が望む解決をめざして全力を尽くします。
それが私の目指す”上”の弁護士のあるべき姿だと思っています。
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6月 11th, 2010
「AUTOCAR」という車の雑誌があります。
イギリスに本家の
「AUTOCAR」という雑誌があり
日本版
「AUTOCAR」の記事の1/3?程度はイギリス版の翻訳記事です。
「AUTOCAR」の翻訳記事のレベルは、日本の車雑誌の記事とは全く別物です。
どのような車をすばらしいと考え
どのような車を悪しと考えているのかが
記事全体からひしひしと伝わってきます。
そしてその価値観は、雑誌全体を通して、一貫しています。
「試乗レポート」では
その一貫した価値観から考えて
よい車は絶賛するし
駄目な車は「買うに値しない」という評価をします。
「比較試乗」でも
勝ち負けを明確にすることが多く、その勝敗の理由も説得的です。
ジャーナリストという職業が、尊敬の対象になる職業であることがよくわかります。
さて、日本の弁護士が、裁判で提出する書面はたいてい
”主張”書面といわれます。
ところが実情は、
”主張”とは名ばかりで
単に事実の羅列にすぎない書面だったり
いたずらに感情的だったりるす書面に
しばしば出くわすことがあります。
当事務所では、徹底的に法的問題を精査した上で
「この事件ではこの点が大事だと考える」
「このような解決が妥当である」
といった視点や価値判断を明確にし
冷静で理論的な
”主張”に値するような書面を作成するよう心がけています。
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6月 11th, 2010
菅直人首相が先日の首相官邸での就任会見で
「最小不幸社会」という言葉を使いました。
この言葉の出所は
ロールズの”正義論”が背景にあるのではないかと言われています。
私はロールズの著作を読んだわけではないので、
ゆるい理解の範囲ではありますが
「社会において一番不遇な人の利益の最大化が(マクシミン原理)
正義である」という発想です。
倫理学上もっとも有力な考えは”功利主義”
つまり最大多数の最大幸福の原理です。
この原理は基本的には
政治・経済における市場主義と重なります。
”功利主義”は
「最大多数の最大幸福を目指すことがよいことである」
という理論です。
この理論は
①平等を目指すわけではない(弱者を考慮しない)
②各人が自分の利益追求すれば,世の中がよくなる(いわゆる「見えざる神の手」の市場理論)
という意味を含みますので,感情的な反発もあります。
そこで、より感情的にしっくりする思想が色々と唱えられ
その中でも比較的受け入れられた思想のひとつが
ロー ルズの” 正義論”なわけです。
私自身は、ロールズの正義論をきいたときは
あまりピンと来ませんでしたが
首相の考えは、国民に伝わったのでしょうか?
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6月 10th, 2010
この言葉は、昔、雪山登山の訓練を受けていたときに
”雪山の歩き方のコツ”として教えられました。
滑りやすく、かつ滑落すれば命に関わる雪山を歩くには
当然慎重でなければなりません。
しかし慎重になるあまり
臆病になって腰がひけると
かえって足元が危うくなり、滑落しやすくなります。
雪山を最大限安全に歩くには
細心の慎重さを持ちながらも
大胆に思い切って歩いていく度胸が必要ということです。
この話を聞いたときは
「そうは言っても急斜面や凍りついた斜面を大胆に歩くのは恐ろしい。
言うは易しだな」
などと思った程度でした。
しかし今では
”慎重かつ大胆”という言葉は
とても応用のきく気の利いた言葉だという気がしています。
山菜採りで
採ってきた山菜やキノコを食べる時にしても
調べられる限りは慎重に調べつくして
最後はエイヤ!と大胆に食べます。
仕事上でも
事案を丹念に分析し、法律上の争点を徹底的に調査し
事態が悪く運んだ場合のはどのように対処すればよいか、慎重に検討します。
そして最後には、自分の分析、調査、検討をもとに決断をくだし
大胆に事案の解決をめざします。
私の経験上、仕事にしろ日常生活にしろ、
最後はエイヤ!と腹をくくって大胆に進めることで
事がうまく運んでいるような気がします。
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6月 8th, 2010
弁護士として、よい仕事をするには、法的知識だけでなく、
社会に対する知識
も大切です。
社会から隔絶されて、法律ばかり勉強してきた人に務まる仕事ではありません。
マイタウン法律事務所には、現在8名の弁護士がいます。
県内の公立中学校出身者が6名、県立高校出身者が5名です。
雑草軍団です。
法学部以外の出身者が3名。
そのうち2名が理系出身者です。
また、5名が弁護士になる以前に、社会人経験があります。
8人の社会に対する知識を結集して、よりよい仕事するよう心がけています。
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6月 7th, 2010
前回、初めての山菜採りが成功したのに気をよくして、再び山菜採りです。
実は、
前回のタラの芽採りのときに
ワラビらしきものを見つけていました。
ただ数本しかはえていなかったので、
あく抜きの手間を考えたり、来年の大繁殖を期待したりして
採らずにそのままにしておいたのです。
ところが昨日、同じ場所を見てみると
ワラビらしきものが、たくさんはえていました。
”ワラビのようなシダの類で毒性のものはない”
(アクや繊維質が強すぎて食べられないだけ?)
との話を信じて、さっそく採って食べてみることにしました。
私が
ワラビ採りにいそしんでいる横で子どもが
「変なきのこがある!」
と騒いでいます。
早速きのこ図鑑で調べると
「アミガサタケ」というキノコのようです。
とても変わった形をしていますが、
フランスでは一流の食材として知られているようです。
口に入れるか否かは度胸次第といったところです。
こちらも
ワラビと一緒に採ってきて調理してみることにしました。
その日の夕食に、
アミガサタケをバターで焼いて食べました。
キノコを見つけた当の本人である子どもは
薄気味悪がって食べませんでしたので、妻と2人で食べました。
このキノコは干すと強い香りがでるらしいですが
食べてみるとほとんど香りや味は感じませんでした。
クセがなく、バターとよく合い、おいしかったです。
非加熱で食べると中毒症状を起こすとこがあるとありましたが
1日経過した現時点で中毒症状はないので、どうやらセーフだったようです。
翌日は
ワラビを食べました。
ワラビはアク抜きが必要なので、すぐに食べることはできないのです。
こちらはおひたしにして食べました。
何もつけずに食べると
ヌルヌルしていて、ほんのりした甘み。
もずくと似た風味でした。
ワラビといえば、山菜そばの具として出てくる程度の印象で
ろくに味も考えずに食べた記憶しかありません。
自分で収穫して新鮮なものを食べると
なかなかおいしいものです。
旬の味覚として毎年楽しめそうです。
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