6月 18th, 2012
大河ドラマを見ていますが,清盛が良くなってきました。
当初から,中井貴一の平忠盛は,とても良かったのですが,
主人公については,いまひとつ,印象がつかみ切れませんでした。
でも,地位にともなって,肝が据わってきて,という最近の状況をみると
それ以前の,何とも言えない青臭さ,が生きてきている気がします。
清盛が甘ったれたことを抜かす重盛をたたき出すあたりは,なかなかです。
大河ドラマの主人公は,青臭いきれい事を言う主人公
のことが多く,強い違和感が残りることが多いです。
そういう大河ドラマ的なきれい事を,蹴り飛ばして睨み付けるようで,
今までとは違うぞ,という意気込みを感じます。
一時的に,毅然としたけど,やはり反省して優しい人になりましたとさ。
とか
そういう態度がたたって,平家は滅んだとさ。
という展開にならないことを祈っています。
Posted in 弁護士勝俣豪の日常 | No Comments »
6月 13th, 2012
ふと、コンパクトなデジカメが欲しくなり、いろいろ調べて買いました。
デジカメも、センサーは○○製、レンズは○○製と色々なメーカーが
作ったものを組み合わせて作るのが、通常のようです。
パソコンも、CPUだ、メモリだ、ハードディスクだ液晶だOSだと色々なメーカーが
作ったものを組み合わせて作ります。
携帯電話もそうでしょう。
車も、トヨタや日産が作るのは、ボディーとエンジンで
タイヤや、オートマ機構やバッテリー等は、別のメーカー製が通常で、
最近は、エンジンも別から調達ということも、増えてきているようです。
そんなわけで、工業製品については、合理化の果てに、
部品ごとの極端な分業化が進んで、
その結果、高性能で低価格なものが
手に入るようになっているようです。
サービス業なんかは、どうなのかと思いますが、
以前読んだサイゼリアの仕組みは、
かなりすごいものがありました。
もっとも、他社との分業は、工業製品ほどは
進んではいないようです。
さて、弁護士業も、そんな風にできるのでしょうか?
おそらくは何らかの標準化が必要なのでしょう。
それぞれ別のメーカーが作った部品が協同するためには
その部品間のコミュニケーションが標準化されている必要があります。
当事務所でも、色々試みていはいますが、まだ先はみえない状況です。
大規模な債務整理中心の事務所は、ある種の標準化や
大量処理が行われているようです。
でも、これは、工業製品で言うと、せいぜいフォードによる
流れ作業による大量生産というレベルのことだと思います。
現在の、工業製品の分業で行われているのは、
各分業項目を担当するのは、どれも世界でトップレベルの
メーカーです。
これを弁護士仕事に当てはめると、法律相談、書面作成、相手との交渉
裁判所の説得といった、各段階について、トップレベルの
実力の持ち主が担当するということになるのかとも思います。
医療現場での分業は、よく分かりませんが、麻酔だ執刀だと
分業しているのは、このイメージに近いのかもしれません。
まあ、そう簡単にいく話ではありませんが、色々、挑戦していきたいと思っています。
Posted in 弁護士勝俣豪の雑感 | No Comments »
6月 12th, 2012
先日、山小屋に行き、散歩をしていると、道端にたくさんのアミガタサタケ
を発見しました。
例年、1本か2本なのですが、今年は両手にいっぱいのアミガサタケです。
また、ワラビも沢山、出てきていたので、おひたしにしました。
ということを書こうと思っていましたが、前にも書いたような気がします。
さかのぼってみると、去年も、その前も、ワラビとアミガサタケの話題を
書いています。
例年この時期は、山の恵みに感激しているということのようです。
同時に、よく2年も書いているなあ、と自分ながら感心しました。
この時期の山の中は、ちょうどズミの花が満開で(ということで、
今年はズミの実も沢山とれることを期待)、
ハルゼミのギェー、ギェー、ゲコゲコという鳴き声がやかましく、
秋と並んで、もっとも好きな季節です。
Posted in 弁護士勝俣豪の日常 | No Comments »
6月 7th, 2012
弁護士費用を,どのような料金体系にするのか?
とても悩ましくて,とても大事な問題です。
変な料金体系だと,弁護士と依頼者との
利益相反を起しかねないからです。
弁護士費用は,依頼者と弁護士の利益が
一致するよう定めないと,
長期的には,弁護士のモラルが低下するリスクがあります。
たとえば,100万円の請求をする事件があって,
交渉をしていて,相手が100万円を支払うと言ったとします。
でも,裁判をすれば,遅延損害金を含めて105万円回収できるとします。
でも,裁判をすると弁護士にとっては,とても手間がかかり,
仮に増える5万円分全額報酬でもらっても,まかなえないのが通常です。
このときに,裁判になっても追加料金なしという料金体系だと
依頼者にとっては,追加料金なしで5万円増額するので,依頼者にとっては
裁判にするのがベストな選択になります。
でも,弁護士はひたすら手間ばかりかかってしまうのに報酬の増額がない。
そうすると,依頼者には不利だけど,何とか交渉で終わるよう
依頼者を説得しようという誘惑にかられます。
これは,弁護士と依頼者の利益が相反している状況だと思います。
もし,訴訟の場合は追加費用20万円として,料金設定されている場合は
依頼者に対しては,訴訟をすると5万円余分に回収できるが,そのために
20万円弁護士費用が追加でかかるから,交渉でまとめたほうが得だ
と邪心なく,話すことができます。
仮に,依頼者が,損得の問題でなく,裁判で決着をつけたいから
裁判をしてくれと言ったとしても,正当な対価として弁護士費用20万円を追加で
受領するので,弁護士としては,悪い話ではありません。
つまり,依頼者の希望に添う選択に向けて,弁護士は全力で仕事をしやすくなります。
基本的には,弁護士費用は,弁護士側の手間に応じて,しっかり設定することで
弁護士は真に依頼者の立場にそって,話をしやすくなるのではないかと思います。
もちろん,あまり厳密に,手続きや手間ごとに料金体系を設定すると,
料金が分かりにくくなり,依頼者に心理的なストレスを掛けることになりかねません。
そこで,事案の類型によっては,シンプルな料金体系を優先すべき場合もあると思います。
もちろん,そのほかにも,値段設定をいくらにするのかという重大問題もありますが,
価格設定・料金体系の問題は常に検討を要する難しい問題です。
Posted in マイタウン法律事務所, 弁護士勝俣豪の雑感 | No Comments »
5月 29th, 2012
明治学院大学がロースクールから撤退するそうです。
以前、ポスドク問題とロースクール問題の相似性を
指摘したことがありました。
どちらも、少子化によって、事業基盤が危うくなった大学が
怪しげな夢を若者に提示して、学生を集めたが
泥舟だったという ことかもしれません。
司法改革を学校再生の千載一遇のチャンスと思ったことは間違いなさそうです。
正直、法曹界とほとんど関係ないと思われる大学が、色々名分を掲げて、参入してきました。
その類がほとんど、駄目ですね。
司法試験の合格率が低すぎるとか、ロースクールが言っています。
私は、ロースクールの実情はよく分からないのですが、
司法試験に合格できない人を卒業させる時点で
教育機関の体をなしていない、といわざるを得ません。
通っていれば力がついていなくても卒業できるのであれば、
司法試験の受験資格として、ロースクールの卒業を要求する意味はありません。
卒業生のうち、 多少の人が、試験が苦手で司法試験に合格できない
なら分からないでもありませんが、ほとんどが合格できないのであれば
そもそも、卒業認定能力がないとしか言いようがありません。
確かに、お金を払ってくれている学生に対して、単位を認定しないというのは
組織としての大学としても、
教員としても、なかなかつらいところなのかもしれません。
でも、それができないのであれば、そもそも教育者・教育機関としての
器量・能力がないという他ないでしょう。
ロースクールには、横浜でも、普通の弁護士が色々招集されて教えているようです。
そんなふうに、召集されて教えている人に
学生の真の能力を測ったり、
もしくは、心で泣いて、落第させるよう な器量を期待することはできません。
色々と美しい名分を掲げてロースクールに参入してきたとしても、
卒業認定にプライドがないという点で
大義名分はとってつけたものに過ぎないことは、明らかでしょう。
でも、もうロースクールの夢は枯れています。
次は、どんな夢を描いてくれるのでしょうか?
Posted in 弁護士勝俣豪の雑感 | No Comments »
5月 27th, 2012
さて、最近、あまりに弱いので、現実逃避で
最後に優勝したときのスワローズのメンバーを振り返ります。
1番 真中
2番 宮本
3番 稲葉
4番 ペタジーニ
5番 古田
6番 岩村
7番 ラミレス
8番 土橋
すごいメンバーです。
当時は、よくこの戦力で優勝したという感じで、実際、ライバルの巨人の自滅によって
ほうほうのていで、優勝したような感じでしたが、
今見ると、あまりにすごいメンバーです。
今年になって、2番の宮本と、3番の稲葉(現日ハム)が2000本安打を達成しました。
5番の古田も2000本を達成していますので、
2000本プレイヤーが、3人もいます。
おそらく、V9の巨人も3人(長島、王、柴田)
常勝西武も2人(清原、秋山)かなあ、と思いますので、それに匹敵します。
でも、多分、抜きます。
7番ラミレス(現DNA)は、昨年終了時点で1850安打です。
怪我がなければ、今年か来年には達成するでしょう。
6番岩村(現楽天)も日米通算で1500安打を超えています。
現在、楽天で出場できていないようですが、
年齢から考えても、きっちり復活すれば
やはり、2000本を達成する可能性は高いといえます。
そうすると、2000本プレイヤーが5人。
これは、すごすぎるメンバーです。
さらに、残りの3人も
1番真中は、後に代打安打の新記録を樹立します。
4番ペタジーニは、日本にいた期間の関係で2000本は打ちませんが
優良外人が多いヤクルトの中でもナンバーワンといってよい助っ人です。
8番土橋は、以前、
このブログでもとりあげた、数字に残らないスーパープレイヤーです。
そして、上記の2000本プレイヤーのうち、古田以外は
当時は、2000本達成は予想されていなかった面々です。
逆に言うと、その後、予想以上に活躍していったということです。
当時の監督、若松さんは、育てるのが上手と言われていましたが、
その手腕が、10年以上の歳月を経て、見事に証明されたといえるのでしょう。
あらためて、肩書き付きで書くと
1番 真中 代打安打の日本記録
2番 宮本 2000本安打
3番 稲葉 2000本安打
4番 ペタジーニ MVP
5番 古田 2000本安打
6番 岩村 メジャーリーガー
7番 ラミレス 後に2回のMVP
8番 土橋 目立たぬスーパープレイヤー
Posted in プロ野球(ヤクルトスワローズ) | No Comments »
5月 26th, 2012
小倉昌男
『経営学』を読み終わりました。
書名からすると、学者が書いた経営学書のようですが、
クロネコヤマトの宅急便を作り上げた小倉昌男氏自身が
いかにして宅急便を築きあげたかという、本です。
印象的なのは、官僚との対決に向けての意思の強さです。
理不尽にコンニャローと思いながら、筋を通していく
というのは弁護士としては、ごく普通の態度です。
でも、経営者的な立場としては、どうしても
色々と妥協したり、目立たなく行動したくなるところがでます。
弁護士は、依頼者の意向に沿っていて
依頼者が見通しを了解していれば、
筋を通して戦うことはそれほど、難しくはありません。
でも、経営者の立場からすれば、全従業員の生活がかかっています。
筋を通すと言ったって、どうしても、無理はしにくいところがあります。
そこらあたりの悩みには、本書では触れられていませんが、
企業は存続しなければならす、そのためには倫理的でなければならない
トップだけでなく企業全体が倫理的でなければならない。
という強い信念があったから、ということだろうと思います。
通すべき筋を通さずに妥協するような会社は、倫理的とはいえず、
結局その場はしのげても、永続することはできない。
企業を存続させるためには、通す筋はきっちり通すということなのでしょう。
その裏には、不道徳になった会社を存続させるくらいなら、つぶすほうがまし、
という強い意志があるのだと思います。
このあたりは、とても共感できるところです。
当事務所の方針としては、事件処理はもとより、広告手法、料金体系、についても
キタナイことはしない、ということは徹底的にしているつもりです。
他がキタナイまねをしても、そんなまねはせずに、自分たちは勝ってやる。
という事務所の文化を作り、守ることの大切さを再確認しました。
他方で、経営上の「不合理な敵には徹底的に戦う」というスタイルについては
もっと頑張らないといけないのかもしれません。
弁護士会が、不合理としかいいようがない、変てこルール を色々もうけて
そのために、おかしなことが色々発生していますが、
世の中に不合理はつきもの、として、それを前提に業務をしています。
もう少し、面倒がらずに、抵抗してみてもよいのかもしれません。
Posted in マイタウン法律事務所, 弁護士勝俣豪の日常 | No Comments »
5月 25th, 2012
最近スワローズは不調です。
原因ははっきりしています。
チャンスで打てない。
その原因も,ただ長年テレビでプロ野球を見続けているだけで,
それ以上の何ものでもない私には
はっきりしています。
クリーンナップに外人を2人使うと,こうなるということです。
一見すると外人は迫力十分ですが,
一度,機能しなくなると駄目です。
現在の3番ミレッジ,4番バレンティンも,調子がよいときは
驚異でしたが,一度,駄目になると,全然駄目です。
今までシーズン通して強かったチームで,クリーンナップに外人が複数いた記憶は
ありません。
何故か,だめなんです。
ミレッジかバレンティンのどちらかを下位に下げて,畠山以外に誰か1人日本人を
クリーンナップにいれるべきです。
川端がいないので,おそらく飯原しかいないと思います。
ミレッジ,畠山,飯原のクリーンナップというと,迫力不足のようでいて
なんだかんだ点がはいるものなのです。
高田監督が辞任し,小川代行になったときも
デントナ,ガイエルの外人クリーンナップから
飯原,ホワイトセル,畠山という日本人複数のクリーンナップに変えたことが奏功したのです。
さて,でもここまでのスワローズ,収穫もあります。
なんと言っても,捕手の中村悠平です。
相川の欠場の合間を縫って,強肩,強打ぶりをみせてくれました。
古田が去ってから,福川,米野,川本と
正捕手のチャンスをもらった選手はいましたが,ことごとく
チャンスをものにできず,結局,相川が来てくれてほっと一息でした。
でも,中村は,めぐってきたチャンスをものにしました。
ファンの大半は,相川が戻ってきても,しばらく中村を使って欲しかったと思います。
私も,そうでした。
でも,そこは,さすがの小川監督です。
おそらく誰よりも中村のことを気に掛けていると思いますが,
敢えて冷たく接して,相川を当たり前のようにレギュラーに使っています。
本当の実力でレギュラーを奪い取れということなのでしょう。
そして,そうしたほうが,より大きく中村が育つと考えてのことと思われます。
いずれにしろ,早く,上記の打線改造をして,再び首位に立って欲しいものです。
Posted in プロ野球(ヤクルトスワローズ) | No Comments »
5月 24th, 2012
太陽の活動によって、今度は地球寒冷化が心配だそうです。
社会改善運動に懐疑的なので、思わず
呵呵カカ
とか意地悪に笑ってやりたくなります。
地球温暖化だとか言って、ヒステリックだった人は
原発事故で後頭部を軽くコツンとやられて
少しおとなしくなっていましたが、
今度は、顔面に強烈な衝撃を受けたのではないでしょうか?
石油が枯渇するとか、手を変えて言いたいところでしょうが、
シェールガスが出てきたので、そんな理屈も通りません。
これでハイブリッドカーに乗ったシカツメから、
スポーツカーや大排気量の車に乗ることを
やかましく言われる筋合いもないということです。
それでも、社会改善欲に駆られた人は
また何か怪しげな理屈を唱えて、他人に説教をたれ続けるのでしょう。
これも人間社会の一つの仕組みです。
現代病のひとつの花粉症は、家畜と暮らすことがなくなって
生活環境が清潔になりすぎて、
免疫活動のバランスがおかしくなっていることが
原因とも聞いています。
社会改善病も、社会が平和で安全になりぎて、
人間本来の善良な感情が、バランスを失して
おこっている社会的な病理なのでしょうか?
Posted in 弁護士勝俣豪の雑感 | No Comments »
5月 24th, 2012
ようやく双眼鏡を,山の中で試す機会がきました。
自意識過剰な世の中ですので,
街の中で双眼鏡をうかつに出すこともできません。
誰も,あんたのことなんて,みてないよ!
と言ったりしたら,さらに問題がややこしくなります。
やはり,人気のない山の中が一番です。
で,森の中をじっくり眺めてみますが,
これはなかなか楽しいです。
普段見慣れた森ですが,
ピントがあったところ以外はぼけていること
望遠による圧縮効果が働いて,
木々が妙に密集しているように見えたり
なだらかな斜面も急に見えたり。
だいぶ違った風に見えます。
また,カメラと違って双眼なので3Dです。
そして,再度,3種類の双眼鏡を比較です。
①安い高倍率ズーム双眼鏡
②安いズームなし双眼鏡
③高いズームなし双眼鏡
①と②③の差が,極端でした。
高いところにぶら下がっている,ドイツトウヒの
巨大な松ぼっくりを見上げてみると,
①は暗くてよく分かりませんが,②や③はくっきり見えます。
さらに,①は視野がとてもせまい。
そんなわけで,①しか持っていなかった状況からすると
大きな進歩です。
②と③は,昼下がりくらいの時間だと,明るさはあまり変わりません。
視野は,③のほうがやや広いことは確かです。
②は③のように,ボーッと森の中を眺めたくなるかというと
そうでもない気がします。
たいてい製品の価格に対する性能の向上は逓減します。
低価格帯では,価格が倍になれば,性能も倍になるとしても,
だんだん,1割の性能向上のために,価格が何倍にもなるのが通常です。
費用対効果がどうの,と騒ぐ場合は,そこら辺の感覚の問題なのだろうと思います。
さて,鳥を見るという挑戦については,
なかなか先は長いという実感です。
肉眼でみつけたものを,双眼鏡でとらえるのは意外に難しい。
何がどう区別して良いのかさっぱり分からないシジュウカラの類の
鳴き声の区別は,双眼鏡の助力を期待しています。
でも,双眼鏡でじっくり見ていると,さらに分けの分からない鳴き声の
レパートリーもあり,混乱が深まっています。
Posted in 弁護士勝俣豪の日常 | No Comments »