12月 19th, 2016
この1年程で,キンドルで読んだ本を振り返ると,社会系から理科系に移って仕事実用系を経て社会系に戻ったというところでしょうか。
アマゾンの推薦機能があるせいか,同じ分野の本をまとめて読むことが多かった気がします。
この一年の反省点としては,古典を読まなかったということで,今,ながーい古典を読んでいます。
第一次世界大戦
第一次世界大戦はよく分かってなかったので,読んでみたくなりました。多少はイメージがつかめたかも
HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか
日英同盟 同盟の選択と国家の盛衰
第一次大戦時のイギリスからの応援要請の際の日本の態度やそれに対するイギリス世論の評価や,同盟が終わったのが合衆国の意向だったこと等,今の日米関係を考える上で,面白かったです。
第五の権力
日本の論点2015~16
アメリカの鏡・日本
これはとても面白かったです。GHQの一員として来日したアメリカ人が書いたものです。日本は鬼畜米英と言っていましたが,アメリカは日本人について古代から世界征服を企んでいた凶悪な民族であるということにしていたようです。そして,GHQの占領政策は,二度と日本が立ち直れないようにするためのものと著者は感じています。日本が永久に立ち直れなくなるが,これでよいのかと疑問を呈しています。その後,諸事情があり日本は急激な復活を遂げますが,それを知らない当時の視点だけに興味深いです。
沖縄の不都合な真実
リー・クアンユー、世界を語る
中国は民主化すべきではない,という結論に説得力がありました。自分の国のやり口が正しくて,それと違うやり方をする国を軽蔑するという偏見から逃れるのは難しいものだと感じました。
パール判事の日本無罪論
面白かったです。インド人の変な人が加わっていただけかと思っていたら,当時から著名な人だったようです。戦争批判の中で「産めよ増やせよ」的な話を聞かされていたせいで,日本が海外進出を試みざるをえなかった原因は人口過剰問題というのはびっくりでした。
天才
石原慎太郎の本は読んだことがなく,田中角栄について書いた本も読んだことがなかったので一石二鳥を狙って買ってみました。
ドイツリスク~「夢見る政治」が引き起こす混乱~
どの国も色々とあり大変です。日本に問題があると,どこかにはだいぶマシな国があるかのような幻想を抱いてしましますが,そうはいかないようです。
イザベラ・バードの日本紀行
この本はこの一年で一番かもというくらいよかったです。目の見えないあん摩は金貸しを兼業していて金持ちだったこと,日本人はあからさまに宗教を軽蔑しているが,お守りは大量につけているとか,アイヌ人が義経を崇拝しているとか,その当時の視点で書かれた本は面白いです。
ウイルスは生きている
ここから生物学系の本を読んでます。そもそも,人間からくしゃみとかで排出される無数のウイルスはどうなるんだ,死ぬのか,ずっとそのままなのか,微生物が食べるのか,といったあたりがよくわからなかったので,ウイルス系を中心に読んでいったのですが,結局よくわかりませんでした。大量に読もうと意気込んでいましたが,キンドルだけでは出ている本に限界があり,紙の本も買いましたが,それはそれでかさばるので,途中で停止です。
宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議
読んだ生物学系の本の中ではもっとも面白かったです。地球上に酸素がある分だけ化石燃料がある,化石燃料にならずに分解されてしまえば植物が作った酸素は二酸化炭素に戻ってしまうから,というのは言われてみれば当たり前ですが,全く考えていませんでした。
時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子
巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト
たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか
新解説世界憲法集
こういうものは読んでみるものだと思いました。日本で憲法論として教えられて漠然と憲法とはこういうものと思っていたこと,少なくとも西側先進国は戦争放棄以外は概ね日本国憲法と同様のことが規定されているのだろうと思っていましたが,勘違いであることを思い知らされませいた。
超一流になるのは才能か努力か?
これは面白かったです。ただ,下に記載の『やり抜く力』も含めて,一流になるには努力が重要とするのだけれど,努力をしても一定レベルのところに超えられない素質差があることについて,説明が不誠実な印象です。運動能力についての男女差等のような素質差が,同性間にもあるだろうことは容易に予測されるのだから,努力で差がでた場合のみを強調しても説得力は弱いと思います。
時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
やり抜く力
サピエンス全史(上)(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
それなりに面白かったです。が,暴力の人類史とか,銃・病原菌・鉄なんかに比べると軽い印象です。その分,読むのはラクでしたが,読後の達成感はそれほどではない気がしました。
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11月 29th, 2016
B型肝炎ウイルスに関する情報です。
調べ物をしていて初めて知ったのですが,HBV(B型肝炎ウイルス)キャリアの方は,そうでない方に比べ,悪性リンパ腫を発症する可能性が高くなるかもしれないようです。
国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター
「多目的コホート研究(JPHC Study) B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルス感染者の悪性リンパ腫リスク」
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3541.html
なお,両者の相関のメカニズムが解明されたわけではありません。
またこの研究の対象者は,1993年に40~69歳だった約2万人のようです。
悪性リンパ腫の発生率が一般に10万人に約10人程と言われていることからすると(註1),悪性リンパ腫のサンプル数はたった数名なのではないかという気がします。
また,HBVキャリアの出現率が1993年に0.41%ほどであったことからすると(註2),HBVキャリアのサンプル数も100人に満たないくらいではないかという気がします。
統計的にこの数字をどう見るべきかわかりませんが,直感的には,決して多くないサンプル数のような気がします。
ですので,まだ言えることは多くは無いようですが,HBVキャリアの方は,慢性肝炎や肝がん等のほか,悪性リンパ腫という病気についても,理解を深めておいた方が安全なのかもしれない,ということは言えそうです。
(私個人はまだ不勉強で,どのような検査・心がけで悪性リンパ腫の早期発見が可能なのかわかっておりませんが…)
——————
註1:Wikipedia「悪性リンパ腫」平成28年11月29日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E6%80%A7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E8%85%AB
註2:国立感染症研究所 感染症情報センター「献血者におけるHBV陽性率の動向とB型肝炎感染初期例のHBV遺伝子型頻度」平成28年11月29日閲覧
http://idsc.nih.go.jp/iasr/27/319/dj3193.html
B型肝炎給付金に詳しいのはマイタウン法律事務所
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11月 24th, 2016
ロイヤルホストが24時間営業を廃止するということが
ニュースになっています。
私は,司法試験受験中にロイヤルホストの厨房で,夜間のアルバイトをしていたので感慨深いです。
人手不足が今回の措置の理由とのことでしたが,私が働いていた頃も,厨房は1人の正社員と主力2名ほどのアルバイトで回していて,正社員(料理長という立場)の方は「もうこれで◯時間連続勤務です」とか笑いながらぼやいていました。
そして,主力のアルバイトのうち1名がやめるという話があったような気がして,いったい,この先どうやって回すのだろうと思っていました。
最近の人手不足の状況からすると,さらにすごい状況になっていたのだろうと思います。
ところで,当時私のメインの仕事のひとつは,ハンバーグこねでした(一番下っ端の仕事です)。今もやっているのかわかりませんが,当時のロイヤルホストはファミレスとは思えないほど厨房で料理をしていて,ハンバーグも,こねて,網焼きして鉄板焼きしてという作業は店の厨房で行っていたのです。司法試験に合格してアルバイトをやめる直前くらいに1,2度焼き方を教えてもらったのですが,それはほとんどマスターできませんでした。また,こねる前の状況に何が行われていたのかも知りませんでした。ただ,ハンバーグの作り方のうち,こねる部分だけ熟達していたのです。
実はつい先日,ふとしたことで自宅でハンバーグを私が作ることになり,ネット上の情報をみてひき肉の状況から作ってみました。こねる前の肉の塊に,卵や玉ねぎやパン粉が含まれていたことを,ようやく知りました。分量に丁寧に配慮したおかげで,こねたときの感じは概ね20年近く前の感触を思い起こさせるものになったようです。
なお,「ファミリーレストランの過酷な労働現場を目にして労働法の大切さに目覚めました!」ということは全く無く(※),単に司法試験合格後の司法試験教育産業のアルバイトの割の良さに感激しただけでした。
※事務所内には労働法に詳しい弁護士がおりますので,労働相談もご遠慮なくどうぞ
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11月 10th, 2016
アメリカの大統領がトランプさんになりました。
番狂わせとの報道も多いですが,イギリスのEU離脱がつい先日あった中,驚くほどのこともなかろうかと思います。
私自身はこわいものみたさ的な興味がありますが,それ以外にも日本のあり方とか国際的な状況諸々についての強い問題提起にはなろうかと思います。
日本での集団的自衛権云々の話のときには,アメリカの戦争に巻き込まれるとでもいう論調が大きかった気がします。でも,トランプさんが公約通り自国のことに専念するのであれば,アメリカが世界中で繰り広げると恐れられていた戦争に,日本が巻き込まれることはなさそうです。でも,日本も守ってくれないとなると,自分で守るのか,日本もアメリカを守るから,アメリカを日本を守ってくれとするのか。いずれにしろ,日本の集団的自衛権問題についても,議論の前提が変わってきそうです。
アメリカが世界の警察官をやめた場合は,世界のアチコチでのいわゆる「人権侵害」とやらは,日本も足並み揃えて放置ということでしょう。わが憲法は前文で「全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認する。われらは,いずれの国家も,自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって」とか色々書いていますが,アメリカの軍事行動なしには,自国にことに専念するしかなさそうです。経済制裁の類では,ほとんど効果がなさそうなことは,北朝鮮との関係でも明らかそうですし。NPO頑張って!ということでしょう。
いずれにしろ,第二次世界大戦後の世界秩序が大きく変わるかもしれません。
もっとも実際のところ,公約のうちどの程度実現できるのか,よくわかりません。
気になるのは,自由貿易主義に反対する国民の支持を受けているということです。自由貿易が正しいのかどうかは,色々議論のあるところだろうと思います。ただ,20世紀の歴史を振り返ると,自由貿易主義/資本主義による格差への憎しみ,そこから生まれた社会的弱者(労働者とか農民とか)の崇高性思想とその支持という事情は,数々の大虐殺を産んできたと思います。いまさら,大虐殺がおこるとは思いませんが,ろくでもないことくらいは起こるかもしれません。
ところで,トランプさんが支持をうけた理由について色々分析されています。私はアメリカに行ったことはありませんから適当なカンで書きますが,そういうことじゃないのではないか?という気がしています。日本語でいえば,肯定的ニュアンスで使われる「やばい」という感じ。「トランプはやばい」「トランプが大統領ではやばすぎる」という痛快な感覚が一気に伝播し,クリントンが大統領になった場合の退屈感を凌駕したんではないかという印象です。
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10月 6th, 2016
マイタウン法律事務所の金沢文庫事務所が先日移転しました。
移転先
今までは,駅から少し歩く場所でしたが,駅のすぐそばになりました。
当事務所のように,住宅街の中心駅で事務所をかまえるスタイルだと,物件探しがなかなか大変です。
そもそもオフィスビル自体があまりない中で,しかも駅から近くて,希望の広さでとなると,そもそも物件自体がないことが通常です。
金沢文庫事務所も,駅から遠いのが気になっていて,移転先はいつも頭の中にあったのですが,今回ようやく実現しました。
今後ともよろしくお願いします。
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9月 27th, 2016
NHKの大河ドラマで真田昌幸が亡くなりました。
配役を聞いたときは,あまり期待していなかったのですが,よい意味で期待ハズレで,とてもよい真田昌幸でした。
あの類のせっそうのなさは,成功した企業経営者の一つの典型像かと思うので,後世に名を残した人物の性格設定としては適切だろうと思います。
全体に楽しんでいますが,主人公がいまいちです。
以前の真田太平記にしろ,大河ドラマの義経や直江兼続にしろ,主人公に道徳的な期待を背負わせてしまうと,辛気臭くなってだめですね。
そういうものを背負わせてしまうと,眉間にしわを寄せて,うろうろするしかないのだろうと思います。
いずれにしろ,普通の真田ものと違い,現時点で徳川方に恐怖心を植え付けてない今回の想定
どのようになっていくのか楽しみです。
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9月 13th, 2016
超一流になるのは才能か努力か?
というなんとも凡庸なタイトルの本を読み進めています。
超一流レベルは,完全に練習量だ,なんていうのは概ね予想されたのですが,面白いなと思ったのはトップクラスのバイオリン奏者の調査ででてきた話です。
能力向上に役立ったと感じる練習は,非常に負担が大きくあまり楽しくないと感じていた
ということです。
練習が好きだから,たくさん練習したのではなく,いやできつい練習をたくさんしたのだ,ということです。
いわれてみると,以前にもつまらない練習ほど意味があるとか,聞いていた気もしますが,今回,思い当たることがありました。
私は,大学受験にしろ,司法試験にしろ,勉強時間自体は極端に短い時間で通ったのだろうと思っていますが,その勉強中はひたすらきついものでした。
30分もやるとへばって,それからダラダラと気力が回復するのを待つ。反吐がでるような,といってもよい感じです。
勉強楽しい,とか言っている人に負ける気はほとんどしていなかったのですが,つまり上記のバイオリンの練習の話と同じことなのだろうと思います。
本当に身になる訓練は,つまらないだけでなく,ひたすらきつい。
そう思うと,下手の横好きで色々やっていることが,いつまでたっても上達しない理由は,私が不器用なだけでなく,練習が結構楽しいからかもしれません。
楽しいなんて,間違ってもいいようがないような訓練こそ,能力向上には最も効率的なのでしょう。
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8月 9th, 2016
1年ほど前に,その時点で,もっとも進んでそうな自動運転的車を購入しましたが,その上での感想です。
法的整備が追いつけば,技術的には自動運転実現可能であるかのような話を,何度か耳にしたことがありましたが,実際には,そのレベルには遥かに遠いかな,と思います。
まず,現時点で,技術的に実現できそうなのは,緩いカーブのみが続く高速道路(たとえば第三京浜)であれば,自動運転は可能かなあと思います。
高速道路の合流が終わった時点でスイッチオンして,降りるべきインターが近づいたらスイッチ・オフする。その間は,自動運転というくらいは,もうひとおしでいけそうです。
でも,たとえば,ちょっとカーブが急になると認識が難しくなっています。確かに,映像としてカーブを進行方向から撮った場合,進行先やカーブの曲がり具合に関する情報は乏しいです。上からみるのとは大違いです。ですから,苦労するのもわからなくはありません。そして,この問題はアルゴリズムの進化やコンピュータの処理速度の高速化,ナビとの連動によって解決していくだろうと思います。
でも,このレベルのことでヒイヒイいっている状況では,一般道路で信号を認識したり,交差点を曲がったりなんて,とてもじゃないけど無理だろうと思います。
たとえば通信回路経由で交差点ごとの信号の状況を各クルマに一斉配信するくらいしないと,無理なんじゃないかという気がします。
なにより,自動運転に悲観的になるのは,コンピュータが適宜固まる点です。ごくまれとはいえ,ハンドル補助装置等が動いていませんなんていうエラー表示がでてしまって,一度エンジン切ってしばらくまって再度エンジンをかけるという,いわゆる再起動的なことをしないと復旧しないことがあります。コンピュータとしては,PCであれちょっとした機器類であれ,ごく当たり前の現象ですが,このようなものに自動運転を任せられないのは明らかです。
ということで,完全な自動運転までは,まだかなりの技術革新が必要だろうと思います。
とはいえ,現時点での半自動運転でも,長距離の高速道路運転に関しては「もう普通の車には戻れないかも」という程度には快適なので,普及は進んでいくだろうと思います。
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7月 28th, 2016
参議院選挙の結果として憲法改正ということに現実味がでてきました。
いざ,国民投票となったときに,多少はしっかり考えをもてるように,諸外国の憲法でも勉強してみようかなという気になってきました。
憲法改正自体は,どんな改正でも反対という人もいるのかもしれませんが,どのような改正をするか次第ということで,賛否の意見も異なるのだろうと思います。
そして,その改正の意味自体,法律家がそれなりに冷静に説明してくことはその社会的な役割です。ただ,現状の弁護士会とか日弁連は政治性が強すぎて冷静な説明を期待することは困難と思われます。
自民党の憲法改正草案をみると,確かに今の憲法論を学んで来た法律家はギョッとするような内容もあります。でも,それがファシズムまっしぐらな内容なのか,諸外国の憲法にもある普通の条項なのかといったあたりについて感触をつかむことができたら,このブログの中で解説することができればと思っています。
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6月 22nd, 2016
人工知能の囲碁がかなり強くなったとのことで、
人間の仕事がなくなる、人工知能に支配される
等、色々な話がぶり返しています。
実際、人工知能が発達した場合どうなるかはわかりません。ただ、人工知能には無理そうなこと、を予測させる話があります。
別の本での「また読み」なのでやや不正確なのですが、ダマシオという方によると、
脳の一部が失われて感情を失ったが知能は失われていない人は、ほとんど何も決めることができなくなった
とのことです。
感情がなく徹底的に理性的な人は、分析はできても何も決めることができない、のかも。ということです。
人間が何かを合理的に決断するというのは、
合理的な分析の結果、結論がでるのではなく、
気分が高まってある種の結論がでて、それを合理化する理屈が生まれ、その上で合理的に結論を出した気になるということ,
かもしれません。
人から尊敬・同情を得たいとか(「そんな決断をした自分が好き」とか)、憎しみが高まって嫌がらせをしたいという感情がなければ、何も決められないのかもしれません。
そんなわけで、どんなに頭がよくても感情がない人工知能は,
何も決めることができない存在になるか、
人工知能内で適当にサイコロでもふってでた結論について、もっともらしく理由をつけて決断したようにふるまうしかなく、
結局、何かを決めるような作業はできないかもしれません。
機械が登場することによって、産業革命以前にはとても大事だった肉体的なパワフルさは人間の価値にとって重要性を失いました。代わりに、知能の高さが重要性を持ってきました。
人工知能が登場することによって、知能も肉体的なパワフルさと同じ運命になり、次に主役の座につくのは感情の強さになるかもしれません。
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