測定

4月 15th, 2018
毎夏ですが,子供の夏休みの自由課題の類は多少まきこまれます。
どうも表やグラフを使うことが必須ということのようです。

自分も子供の頃は,この手のことは思いつけなくて苦労をした記憶はあります。物事を淡々と処理する習慣がついた今からすると,表やグラフの課題→測定器具が必要→面白げな測定器具があれば,課題なんてあっという間というあたりが,淡々と思いつきます。

そんなことで,買ってみたのが
COLEMETER 非接触温度計 デシタル温度計 赤外線温度計 赤外線放射温度計 デシタル測定器

これを向けた物の温度をはかる道具です。これ一つあれば,自由研究の20や30はあっという間にできます。

というきっかけで買ってみたのですが,すごく面白いです。

食い物や飲み物の温度を測ってみる。
料理中のフライパンや油の温度も測れる。
真冬の山小屋周辺の物を測ってみる(あと少しでマイナス20度!)
夏の暑い日にガンガンに熱くなっている金属部の温度をはかってみる。
ちょっと体調が悪くて足先が冷たいなあと思ったら,足の温度をはかってみる→おー低い!。いわゆる体温計でわからない体調が把握できるかも。
家のトースターは2枚焼きで,1枚だけ約ときはスイッチを動かす。でもスイッチ表示がよくわからず,しかも微妙に片側が強くなるだけ。説明書をみるのも面倒なまま→これを使えばどちらが熱くなっているかすぐにわかります。

というところで,なんとなく置いておくと,面白くて便利な物です。

フィードバック

4月 14th, 2018
年に1回ほど,読んだ本をこのブログに記載しています。
このたび,好奇心にまかせて購入した諸々の物品について書いていこうと思います。

まずは,
Roland Vocal Trainer ブラック VT-12-BK 歌の練習装置というものです。

大学生の頃,フォルクローレという音楽をやっていたのですが,歌はどうにもダメでした。
そんな折,楽器用のチューナーに向かって
「どー」
とか言ってみると,チューナーの針がフラフラ揺れたり止まったりします。その瞬間,うまく歌が歌えていないという状況の客観的な把握が可能になりました。
それからは,しばらくチューナーにむかって「どー」とか「れー」とか言って練習していると,徐々に針をコントロールできるようになります。
音程が安定している状況はどういう音なのか
微妙に低かったり,微妙に高かったりするとどういう感じなのか
ということが理解できるようになります。あとは声の操作性の問題→練習あるのみ,という状況になっていきます。

ところが,「どー」とか「れー」とかやっていると,歌のうまい人達は,そういう練習は音程が不安定にやめたほうがよい,とアドバイスをくれます(楽器にあわせて,耳で音程を掴む練習のほうがよいということらしい)。
なぜその練習によって音程が不安定になるのかは理解できませんでした。が,これだけ劇的に音痴を改善できるのに,歌用の練習チューナーというものがないのには,やはりダメなのかとも思いました。

長い時をへて,ふと気づくと登場していたので,思わず買ってしまいました。
やはり,歌の練習には視覚的にも音程状況を把握するのは,それなりに合理的だったようです。
物事の上達には,リアルタイムのフィードバックが効果的だということでしょう。

新しい技術が登場すると,既存技術による熟達者は新技術を軽蔑するというのは世の常ですが,自分自身もそういうバイアスを逃れられないことを常に自覚していかなければとも思います。

弁護士法人と貢献の向き

4月 13th, 2018
このところ,他の弁護士法人の代表と情報交換をする機会が何度かありました。
弁護士法人という新しい制度が,普及期に入り様々な疑問点について情報交換の機運がでてきているのだろうと思います。

そのような情報交換をしていると,当法人のあり方も浮き彫りになってきます。
そのなかの一つが「貢献」という概念にありそうです。

多くの法人代表者にとって,
所属弁護士の弁護士法人に対する貢献を正当に評価する。
弁護士個人のことよりも弁護士法人の発展に対して貢献するよう動機づける。
といったことが重要な課題となっているようです。

そのような情報交換に参加する方は高潔な方々ですので,弁護士法人と代表者個人とは峻別するよう意識しています。その上で,代表個人を離れた弁護士法人の発展に貢献するようなあり方という考え方をしていきます。
法人組織の「経営者」としては当然の発想といえるかもしれません。

しかし,当事務所の運営の考えには,いまひとつなじみません。
当事務所の弁護士が当法人の発展に貢献したいと思ってくれることはありがたいですし,そう思っていて欲しいと思っています。
当事務所は補助金で運営されているわけではなく,依頼者の皆様からの弁護士報酬で運営されています。
ですから,個々の弁護士が金銭的に赤字になるような仕事量であれば困ります。
より多く売上げてくれれば事務所運営上,金銭的な制約が小さくなり,選択肢が増えることも確かです。
ですから,多く売上げてくれることは,法人運営の責任者としてはありがたいです。
でも,それに拍車をかけていくのが私の役割ではないような気がします。

逆に,当法人が,個々の弁護士に貢献していくことができるようにするのが私の役割といえます。
個々の弁護士がなりたいと思っている弁護士に成長するため,
弁護士としての能力を存分に発揮するため
何らかの分野の第一人者になっていくのを手助けするため
そういったことをするベストな場所が当事務所であるようにするにはどうすればよいか,という発想です。

私が弁護士に対して苦言を呈するとしても
法人への貢献が少ないという理由ではなく,弁護士としてのよりよい仕事をするための負のフィードバックとして行うのが基本的なスタンスです。

また事務スタッフについても,私の顔(法人全体への貢献)よりも,所属弁護士の顔(個々の弁護士の仕事への貢献)をみて仕事をするように気をつけています。

弁護士組織である以上,最終的な目的としては「依頼者の正当な利益を実現すること」ということです。
その手段として,法人組織の発展というのはいまひとつイメージがつかめません。
個々の弁護士は誠実に個々の事件に向き合いたい,よい弁護士でありたい,という強い気持ちをもっています。
ですから,その気持を気持ちよく発揮できる環境を整えていくということが,弁護士法人の大きな役割ではないかと思います。

こんなことを書いたのは,弁護士法人という新しい制度を試行錯誤する中で,モデルとして分かりやすくなじみのある企業経営の発想に準じたくなる誘惑が強いと思われるからです。
企業経営とは大きく異なったモデルに挑戦していく人が増えて,よりよい弁護士法人運営のあり方が形成されていった欲しいものだと思います。

久しぶりの感覚

3月 30th, 2018
時の流れが早くなったせいか,スキーシーズンも始まったかと思ったら終わっています。
久しぶりに足がすくんだ,というのが今シーズンの出来事です。

よく調べもせずに行ったスキー場(北志賀竜王?)なのですが,上級者コースはヘルメット着用していないと不可,
レンタルスキー利用者も不可,コース入り口は監視されています。

ヘルメットなんて持っていなかったので,他のコースで楽しもうと思うのですが,他のコースは緩斜面ばかりでどうにもなりません。
特殊な規制をしているだけあって,レンタルショップで安くヘルメットだけ借りることが出来ました。
いざ,コースへ。
ところが,スタートから急だしせまいしで,「やめとこうか」という気になります。
しばらく逡巡。こんなのいつ以来でしょうか。ゲレンデでこんな気になるとは思いませんでした。

いいわけをすると,ふつうのスキーであれば余裕なはずです。ふうでない事情としては。
①テレマークスキーである。
アルペンスキーより,色々と難しい。
②靴がサンダル状況。
10年以上経過した靴は,インナーがへたってサンダル履きのよう。
今シーズン,子ども用にスキー靴を新調しました。子どもも成長し私と同サイズだったので,履いて滑ってみたのですが
スキー靴ってこんなに履きにくかったんだ,とびっくりしました。そして,がっちりホールドします。
その後,自分のスキーをはくと,まるでサンダル履きでスキーをしているような気になります。
そういえば,たまに(さらに難易度が高い)革靴細板のテレマークで滑るのですが,スキー靴に比べるとほとんどホールドしてくれない革靴でも
ほとんど違和感なく滑ってましたので,ほとんど靴によるフォローはなかったのだろうと思います。
③ずいぶんと斜面チャレンジがない。
ストックなしですべったり,山荘周辺の重雪をすべったりということはあっても,せまい急斜面にチャレンジということがなかったので
こういう場合どうするんだっけ?というのがすっかり忘れている。

でも,すべりたしてみると,雪の状況が最高に近かったので,問題なくすべることができ,一安心でした。
もっとも,あいかわらず息が上がってしまって,休み休みでないと進めないのはなんともです。

昔,山の中をスキーに行ったり,岩をよじ登ったりしていた頃は,怖くなって後悔してひきかえそうかとうじうじ悩んで,
最後にエイヤというのはよくあったのですが,最近はだいぶご無沙汰していました。
たまにはよいような気もします。

アツ

2月 24th, 2018
弁護士の仕事で,重要なことの一つは交渉です。
いつもやさしく仕事をしていて,円満解決といけばよいのですが,なかなかそうも行かないことがあります。
交渉相手なり,交渉相手に関係する第三ターゲットなりが,精神的に負担に感じること,嫌だと思うこと,
そういうあたりを意識させていくことで,事態を動かすことも必要な場合が多くなります。

事態が膠着状況になって弁護士から相談をうけた場合等に,「では,○○と言ってもう少しアツを掛けたらどうか」「こんな行動をとるとアツがかかるのではないか」等とアドバイスすることもあります。

私は「アツをかける」という言葉をごく当然のように使っていて,聞いた方も分かったような雰囲気だったのですが,伝わっていたのでしょうか?
聞いた方は,分かってなくても「ハイハイ」というのは世の常です。
圧力を掛ける,プレッシャーを掛けるということなのですが,なぜ,私は「アツかける」というようになったのでしょうか?
思い起こすと,ラジウスが起源のようです。

ラジウスというのは,その昔,高校の山岳部で使っていたコンロです。
灯油が燃料です。ガスが燃料であれば,十分な圧力が加わった気体が出てきますので,すぐ火がつきます。
しかし,灯油の場合,気化させるために,まず固形アルコールで十分上部を暖める必要があります。
十分暖まっていないと,液体の灯油が噴き出して引火し,(テントの中で)火柱があがるという難物です。
ある意味,ラジウスに火をつけることができれば一人前的なところがありました。
もっとも私は,「こんな不合理な道具はさっさと廃止してガスコンロを導入するべきだ」とか言いながら,
ラジウスの扱い方を覚えたのはだいぶ後だった気がします。

さて,ラジウス上部に灯油があがって火がつくには,ラジウス上部が暖まって気化するだけではだめで,灯油タンク内に十分な圧力が必要です。
その圧力を加えるために,棒のようなものを引っ張り出してポンプする(ポンピングする)という作業も必要になります。
圧力が弱まってくると,なんだか火が弱くなるので,「アツを加える」必要があったのです。

ラジウスを使わなくなってから弁護士になるまで10年の歳月がありますが,突如として,「アツを加える」が復活し,皆様の事件の解決に役立っていると思うと感慨深いものがあります。

経験弁護士募集

1月 29th, 2018
当事務所では,新人弁護士のみならず経験弁護士も募集しています。
私は53期ですが,私より期が上の弁護士,現在独立して運営している弁護士の参加も歓迎です。

ところで,この業界の従来型の考えからすると,勝俣がボスでそのもとで働くかのような印象を持つかもしれません。
ただ,当事務所は組織体制が全く異なるので,当事務所でともに働くことで「勝俣のもとで働く」という印象はほとんどないと思います。

当事務所での具体的な役割分担でいうと,事務所全体の運営(事務局の採用や広告管理)は私が担当しています。
ただ,弁護士の本来の仕事については,受任判断,方針決定,辞任判断を含めて,各々が弁護士としての良心と判断に従います。この部分に管理や指揮命令のようなものはありません。
つまり,多くの弁護士が面倒がる仕事集めや事務所運営上の面倒事は私が引き受けるので,思う存分,弁護士仕事に専念して欲しいという態勢です。
(比喩的にいえば,病院運営者と名医は別の人物なのが当たり前,ということです。)

もちろん,事件処理に悩んだ場合に弁護士側から私の協議を求めることはあります。また定量的な判断等において相対的に仕事の質が劣っている可能性がある場合に私からフィードバックすることもあります。

対外的にも独立して業務を行い,対依頼者関係等において私の影がでることはまずないと思います。

また,私の裁量による人事評価もありません。事務所から支給される弁護士の給料(報酬)は売上に応じて機械的に決まります。ですから,私のご機嫌をとったり,自己アピールする必要もないので,当事務所内でそのようなことをする人はいません。

また会議もほとんどない(弁護士会議のようなものはここ何年かはまったくない)ので,私の長話や訓戒を聞かされることもありません。

 
というわけで,弁護士の本業には自信はあるが,集客や事務所運営等の面倒事はどうにも,という方にはそれなりに悪くない選択肢だと思います。

もっとも,応募頂いたとしても,当事務所の考えるイメージと異なる場合,当事務所に来て頂くという結論にならない場合もあります。
近隣で仕事をしている場合,当事務所に応募したけど断られたというのは気分のよいものではないと思います。ですので,応募当初の段階では匿名での応募や質問でも歓迎します(連絡先等は日弁連のひまわりナビ参照)。

ここ1年で読んだ本

12月 12th, 2017
この1年を振り返ると,前半は『戦争と平和』が読み終わらず,並行して軽めの本を並行して読み,その後は生物学・脳科学系から社会系になったというところです。

 
戦争と平和
古典的小説の類は,高校のとき(授業中)に色々読んで,ドストエフスキーなんかも読んだんですが,トルストイは手付かずのままでした。昨年から子供の進学にあわせて早起きするようになり,朝に読書時間が確保できるようになったことから,読みました。さすがに,読み応えがありました。

T.レビット マーケティング論
T.レビットという方は知らなかったのですが,むこうでは有名なマーケティング論の大家とのことなので読んでみました。

トランプ大統領とアメリカの真実

問題は英国ではない,EUなのだ 21世紀の新・国家論

人工知能は人間を超えるか
人工知能がどんどんすごくなり,とんでもないことになるぞ,ということに対しては否定的な立場からの本。

ワーク・ルールズ!-君の生き方とリーダーシップを変える
グーグルの人事の仕組みついての本。人事制度については,色々考えさせられる中で,なかなかおもしろかったです。人事についても敢えてルールを外してみて,ルールの正当性を検証するという考えがとても参考になりました。

あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた
この1年ではもっとも面白かった本。思わず人にすすめたくなります。
この本を読むと腸内細菌と人間の共生関係がよくわかります。

痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム
痛覚というのは,あまりよく分かっていないようです。

タンパク質の一生
生物学系の本は結局タンパク質の話になってくるので,そのあたりの知識の整理をしたくて読んだ本

人体600万年史–科学が明かす進化・健康・疾病(上)(下)
まあまあ面白い。ただ,肥満の問題に照準があるので,その点ではやや興味が持てず

遺伝子は,変えられる。-あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実
翻訳された本は,翻訳するかどうかで一定のフィルタリングがされるので,それなりの本のことが多い。
でも,これは不可。ご機嫌な著者が,自分の毎日を語っているという感じ。

傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~
ちょっと高価な絆創膏はとても便利で重宝しています。
その絆創膏の考え方です。

 
脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議
人に虚偽の記憶を植え付けることは容易であるということです。この本の内容を前提にすると,今の司法の運用はかなり崩壊すると思いますが,相当程度真実なのでしょう。

あなたの知らない脳 意識は傍観者である
これは面白かったです。特に前半。

量子力学で生命の謎を解く
難しい内容を平易に説明していてとてもよかったです。

カーネギー話し方入門
皆の前で話す機会がたまにあるのですが,どうにも苦手なので,多少の改善になるかと思って呼んでみました。
カーネギーは『人を動かす』が有名でお勧めなのですが,実を言うと文体というか展開が苦手で,興味をもって読み続けるのに苦労します。

インテル 世界で最も重要な会社の産業史
なかなか面白かったです。
エリート集団の運営のあり方として,参考になることが多かったです。

パラノイアだけが生き残る
上記のインテル史を呼んで,インテルの経営者アンディ・グローブの書いた本を呼んでみた次第

反脆弱性–不確実な世界を生き延びる唯一の考え方(上)(下)
著者のタレブの『ブラック・スワン」や『まぐれ』は素晴らしかったので,すごく楽しみに読みました。が,面白いことは面白いけど,知的な誠実さという点では壊滅的。『ブラック・スワン』で提唱した○○の誤りの類を自らおかしている感じです。耄碌しているのかとおもったら,そんな年ではない。功成り名遂げて身退くは天の道なりということでしょう。

広岡イズム
広岡達朗さんは指導者としてのひとつの理想なので,買ってみましたが。実務能力が素晴らしいということと,素晴らしいことを書けるということは別の能力のようです。

人生の短さについて 他2編
ローマ人の本です。上記『反脆弱性』でセネカを褒めていて,そういえば読んだことないなと思って読んでみました。

プロフェッショナルの未来 AI,IoT時代に専門家が生き残る方法
どうにもつまらない本。ひたすら同じ内容を繰り返しているので,重複を削れば10部の1程度の量になるのでは?以前に,グーグル関係の人の未来予測の本(第5の権力)もすごく退屈だったので,未来予測の本は苦手かもしれません。刺激的な未来像を期待したのですが。

 

大阪事務所OPEN

12月 5th, 2017
マイタウン法律事務所の7つ目の事務所として,大阪事務所を開設しました。
東京事務所と同様,地域密着/住宅街型ではなくて,都心型です。
場所はこちら

人口集積地,つまり個人の方の依頼に便利な神奈川県の住宅街で蓄積した個人法務のノウハウを,神奈川県以外の方にも提供する。ということで,東京に続いて大阪にも開設する運びとなりました。

大阪のみならず,兵庫や京都,奈良,和歌山にお住まいで,当事務所の質の高い個人法務のサービスをご希望の方は,大阪事務所をご利用ください。

なお,大阪事務所での業務は,大倉弁護士が担当します。

来期にむけて

11月 29th, 2017
スワローズの再起に向けて,このオフは色々とやっています。

小川さんの監督復帰については,正直,「えっ」と思いました。
ただ,いきなり監督として宮本にチーム再建を期待するのは酷でしょうし,
少し前までの長期にわたるベイスターズの監督を考えると,有能そうな外部招聘がうまくいくとも限らず
と考えると,まあこんなもんかなと思います。

何と言っても,今回は久々にヤクルト未経験の外部コーチを2名も入れました。
その点では,危機意識がみえ,期待が持てます。

打撃は広島からの2人のコーチとして,
投手は,理想としては,(外部招聘ではないとはいえ),尾花の復帰だったと思います。
田畑コーチがどうでるのか未知数ですが,今までのヤクルトに強い刺激を期待したいです。

打撃面では若い選手の芽が出てきていると思うので,コーチ陣とうまくかみあえば,期待できると思います。
基本的には,強いチームの主力は20代ということでしょうから,前回優勝時のレギュラー陣を一掃する活躍を期待したいです。
ここ10年,畠山が4番にいれば強い。そうでなければ弱いという状況でした。
新たな時代はどうなるか楽しみです。

ただ,投手は・・・。今年はあまりテレビでもみていなかったのですが,いまいち芽を見つけることができていません。
ほとんど実績がない20代前半の選手の中から10勝クラスの投手を3人は育てる必要があると思うのですが。

とはいえ,猛練習からきっと何かが生まれると思うので,来期には期待したいと思います。

 

競争回避

10月 17th, 2017
私の諸々の社会的属性、職業、学歴、業界内での位置付けあたりからすると、特異かと思いますが、私は競争や勝負事があまり好きでなく、モチベーションの原動力としても微弱です。

おそらくのところ、人格形成期初中盤において勝負に勝てないことが続いて競争回避的になった上に、人格形成期終盤に試験能力はあることに気づいた後は、他人と競争するような環境にいなかったことに由来するのではないかと講釈付けしています。
勝負に伴う感情がないわけではなく、勝ったことによる喜びよりも、負けたことの苦痛や負けさせたことに対する苦痛が予感されて、面倒になってしまうというところかと思います。

例えば、スキーは好きなのは、スポーツの中では珍しく、人様と勝負もせず、時間等の数値とも比較されずに、行うことができるからかもしれません。ここ何年か水泳も続けていますが、時間を図るという行為とは無縁です。

弁護士の仕事を回避して経営仕事に専念するようになったのも、おそらくは同根かと思います。なお、当事務所の他の弁護士は闘争心・競争心にあふれていますので、ご安心ください。

では、事務所運営において、競争心はどうなんでしょうか?
ありがちな経営理論としては、「一番か無か」的な理論です。一番のみが大きな利益を手にすることができる、一番でなければ経済変動で潰れるといったあたりです。よく、日本で一番の山が富士山であることは誰でも知っているが、二番目に高い山は多くの人が知らない、なんて例が出ます。こうなると競争心は、とても大切ということになります。

でも、一番というのはそいつがいなければ、二番のやつが一番になるだけであって、そいつがいようがいまいが根本的にはどうでも良い話です。富士山がなければ、北岳が一番の山になるだけのことです。

でも、富士山の例で言えば、北岳が日本一であれば、富士山のようになれたかというと、きっとなれないと思います。せいぜい、信濃川(日本で一番長い川)の仲間にしかなれないでしょう。

競争心が強い人にはピンとこないかもしれませんが、富士山は一番高いことだけがすごいわけではないです。単に一番高ければ富士山になれるわけでありません。台湾が日本領だった頃は、富士山は日本一高い山ではありませんでしたが、それで富士山の価値が落ちるわけではありません。
(なお、このように書くと富士山大好きで、北岳くだらないと思っているかもしれませんが、北岳は私の登山時代のクライマックスとして、バットレスに登りましたので思い入れの強い山です)

ということで、一番になるとか、数値との勝負で大きくするというのはイマイチ魅力が乏しいと思えます。どちかというと、びっくりさせる、度肝を抜く、感動の涙を流させる、誰も考えていないことを引き起こすといった方向性の方が、成功に対して痛快さを感じます。

当事務所の運営としては、できるだけ競争を回避して生き残りつつ、いつかは当事務所がなければ生じ得なかったようなこと(もちろん良いことで)を起こした(起こし続ける)事務所と言われることを目指していきたいと思います。