Archive for the ‘弁護士勝俣豪の雑感’ Category

参議院選

木曜日, 7月 4th, 2013
参議院選挙が動き出したようです。

憲法改正も争点になりそうですが,
参議院がどういうものか,を決めているのも憲法です。

二院制にする場合,その選出母体については
色々ありうるのだろうと思いますが,
日本の場合,特に大きな区別もないので
参議院の存在意義自体,不明確です。

いっそ憲法を改正して,参議院は
納税者の代表にするのも一案です。

民主主義の起源のひとつは,納税者が自分の税金の
使い道について,自分たちの代表である国会の承認を
要求するあたりです。

今の民主主義では,一応,大半が納税者という建前ですが
受益と負担という点でいうと,大半が赤字納税者です。
つまり納税額より,国からもらうもののほうが多い。

その代表による多数決では,納税者による財政のチェックは期待できません。

そこで,黒字納税者の代表(しかも納税額による累積投票制)を参議院にして
参議院の予算承認を必須要件とすれば
放漫財政は増税に直結するから,そのような予算は承認しない
という本来の国会による予算承認の機能が期待できるかもしれません。

飛び級

火曜日, 6月 4th, 2013
法科大学院の人気がなくなって、
予備試験の人気があるということで、色々と意見が出ています。

でも、大事なのは、弱い人のために
強い人を犠牲にしてよいのか、ということです。

公教育であれば、物分かりの悪い子にも
しっかりわかるように教育するというのは大事なことです。
また、一部の子をエリート扱いしないことも大事かもしれません。
でも、弁護士のような人の教育機関がそれでよいのか
ということです。

私自身、法学部以外を卒業して、平成8年10月から司法試験の勉強をはじめ
翌年の夏の論文試験では、落ちましたが2000番以内に入りました。
今の試験であれば2000番以内であれば合格です。
当時は、まだ長期受験者の滞留だ、いわれていた時期ですから
今の受験者よりレベルが低かったということはなかったはずです。

ということは、現行の試験で合格に必要な水準の知識を身につけるのに
1年も必要がなかったということです。
でも、法科大学院が必須であれば、法学部以外の出身であれば
3年の法科大学院の授業があったりして、法科大学院の入学までの
期間や卒業後、司法試験までの期間をいれたら、4年ほど費やすことになります。
制度上、無駄な3年間が発生するということです。

私だけでなく、私以外にも同水準で仕上げられる人は、そこそこいるでしょうから、
そういう人にとっては、ひたすら法科大学院は無駄な時間です。
つまり、2年なり3年なりの授業を受けなければ理解できない方々が多数派であることは
否定できませんが、そういう人のために、理解が早い人を巻き添えにするのは
社会的に無駄です。

そういう巻き添えの犠牲者をなくすということを制度趣旨とすれば
予備試験は合理的ということになります。

ちなみに、旧試験時代に私のように仕上げた人について
予備校の受験テクニックだ、意識が低いだという考えもあるようですが、
私はわずかしか予備校は利用してませんし、
合格後も、研修所入学までは、試験で選択しなかった
民事訴訟法や破産法の勉強に取り組んでいましたので、
まあ、その余の方々より、意識が低かったということはないでしょう。

そんなわけで、公教育でも、飛び級だなんだの話がでることもありますが、
予備試験の制度趣旨は、理解が早い人のための飛び級であると
正面切って認めればよいのだと思います。

 
 

ようやくハーグ条約

木曜日, 5月 23rd, 2013
ようやくハーグ条約が国会で承認されました。

ハーグ条約は,国際間での離婚の話ですが,
やはり興味深いのは,国内離婚への影響です。

法律には,立法趣旨,
つまりどういう理由で法律が制定され
どういう事柄が正しい,望ましいと考えているのか
があって,形式的な法律の言葉より
立法趣旨が尊重されます。

で,条約も基本的には,法律と同様のものですから,
条約の趣旨というのは,尊重されるべきです。

そして,ハーグ条約で,離婚に向けて別居している場合
現状からの勝手な連れ去りは違法であって
虐待だDVだというのがない限り,
現状で監護すべきという立法趣旨は
当然,国内での離婚においても尊重されるべきです。

現在の日本では,妻の子供の勝手な連れ去り別居が
まかり通っていて,裁判所もそれを変えようとしません。

そういうおかしな状況を変える面では
ハーグ条約の承認というのは,とても大きな出来事です。
裁判所も,ハーグ条約の立法趣旨は尊重せざるを得ません。

もちろん,裁判所がある程度,妻の子供連れ去りに寛容な
背景には,「子供をおいて行かれても困るだろう」
という現実があります。

確かにそうなのですが,だからといって,
困らない人場合だっていますし,
その後,なかなか会わせないのもやむなしなんて
どう考えたって変です。

ですから,当初の子供の連れ去りが合法だとしても
連れ去られた夫側から異議が出た場合は
原則,もとの場所に戻すというルールが望ましいと思います。

夫からの異議が出ても任意の返還に応じない場合は
家庭裁判所で監護権の保全手続きをとり,
裁判所は,夫のもとで,子供が養育できる状況があるようであれば
元に戻す決定をだす。

というのがよかろうと思います。

もちろん,その場合,親権者を決めるに当たって
現実に監護している方が有利なんて言う原則は
撤廃しなければなりません。
そんなことをするから,子供の奪い合いの自力救済がはびこるのです。

離婚後の親権者は,離婚前の監護者とは別に
しっかり決めるべきです。

そういうルールができれば,
子供との面会交流だってもっと充実してあたりまえです。

親権を決めるにあたっては,
色々大変とか
子供が嫌がっているとかいって
面会交流の実現に消極的な態度は
親権者不適格とみるべきでしょう。
親権や高度の面会交流を望む父親であれば
月に2回の泊まりがけの面会交流なんて当たり前だと思います。

で,この程度の面会交流が実現すれば
親権について,シビアに争いあうことも
減るのではないかと思います。

と,まあ,そんなわけで
ハーグ条約の国会承認については
色々期待しています。
(なお,実際に現場で頑張っているのは,
離婚主任の野口弁護士,柳下弁護士を中心にした
私以外の弁護士です)

タブー破り

火曜日, 5月 14th, 2013
大阪の橋下さんが,従軍慰安婦や性風俗産業を
肯定的に言ったということで,騒ぎになっています。

従軍慰安婦怪しからんとか,
性風俗産業の利用推進なんてもってのほか
とかいう,ある種のタブーを破ったわけです。

まあ,性的な事柄については
同性愛についての問題を筆頭に
人間は様々なタブーを作り出して
本気になって怒ったり,
憎んだり,
その上で,処刑したり,
色々してきました。

でもところが変わったり
時代が変わったりすれば,
考えも色々で,
本気になって憎んだり,
騒いだりするような事柄ではない
ことも分かろうというものです。

それこそ「歴史認識」の問題であって
ある程度,そういったことの歴史についての
教養があれば,感情的ににワナワナするような問題ではないことは
明らかです。

でも人間の悲しい性ということか,
どうしても性的な事柄のタブーにふれると
色々,意味不明の事柄を述べて
合理的な議論の余地などありません。

性風俗従事と女性の人格否定云々なんて
何の脈絡があるのか,
ある種,性的なものに,オカルト的な意味づけをしない限り
論理の飛躍があるとしか思えないのですが,
そういったあたりは,頭に血が上りすぎて
訳が分からなくなってしまっているのかもしれません。

もっとも,
シモネタ的な卑猥な笑いも一切無く
戦争における従軍慰安婦の合理性とか
性風俗産業と性犯罪防止との因果関係
あたりを,機械にように議論し続ける
なんていうのも,薄気味悪さがあります。
ヒトサマの社会,そんな無理はききませんから
タブーとしておくというのも
もしかしたら,不合理の合理性として意味があるのかもしれません。

はかったかのように

木曜日, 5月 9th, 2013
法科大学院の入学者数がおよそ2700人になったそうです。

素晴らしい。

まるで,はかったかのようです。

2700人で,多少落第が出て,2500人卒業して,
今まで通り,2000人合格させれば,
目標通りの合格率80%達成です。

市場にまかせておけば,弁護士の人数は適正なところに
おさまるだろうと思っていました。

ところで,合格率80%とか,合格者数2000人というのは
適正な合格率か,適正な人数か,というのは全く分からないところです。
むしろ2000人あたりは人為的に設定されていると思われます。
ですから,市場が,その数字を落としどころに動くと言うことは考えにくいです。

ところが,市場原理が働いた結果
つまり,弁護士になることの困難さや
なってからの困難さから,法科大学院に行きたい人が減少していって
その結果,合格率80%が達成されるというのは,
まか不思議で,面白いです。

まあ,ただの偶然なんでしょうけど,
こういうふうに,思わぬところでピタッと
あてはまってしまうのは,面白いものです。

 

ローテク

水曜日, 5月 1st, 2013
パソコンの性能もどんどんあがり,
タブレット端末の性能もあがっています。

仕事上も,こういった性能向上の恩恵を
十分に受けています。

でも,反面でローテクに徹したIT機器らしきもの
も,なかなか便利で活躍してます。

キングジムは,そういったセンスがとてもよい
と思います。

まずは,ポメラ
ただテキストを打つだけの機械です。
が,画面が小さいので大量の資料を
見ながら手控えを作るのに最適です。
すぐに,起動するし,
ウィンドウズで慣れた,Ctrl+のショートカット類が
だいたい使えるのも気が利いています。
久しぶりに使おうとして,電池が切れているということも
あまりないです。

次にマメモ
これを手に入れる前は,メモ紙が机周りに散乱していました。
ちょっと電話で聞いた内容だったり,
作業上,軽く書いたり,
と言ったメモは,スグに捨てる訳にもいかないので
そのままにします。
で,後で捨てようと思うと,意外に誰かの名前を書いてしまってないか
とか色々気になって捨てられない・・
そんな状況が,マメモで一変します。
小さなメモ紙は一切不要になります。

この2つがローテクながら仕事で気に言っていましたが
自宅での子供用にブギーボード
を買ったところ,今のところ,気づくと
どちらかの子供が絵を描いて遊んでいます。

また,最近シャープの電子ノート
という白黒で,手書きメモができるだけの
端末を買ってみましたが,意外に便利に使っています。

割り切ったローテクIT機器はなかなか
便利に感じるものも多いので,
こういったものがどんどん出てきてくれると有り難いです。
PDAのpalmも当初は,白黒で乾電池で動くようなものだったので,
スマートフォンも白黒だけど,電池が十分持つようなものがあれば
意外に便利な気がします。

PCも,白黒で,すごく軽くて電池がよくもって,しかもサクサク動く
ノート型があれば,欲しいと思いますが,
なかなかそういう需要はないのでしょうか?
キングジムに期待です。

ロイヤルホストが復活

水曜日, 4月 17th, 2013
という記事です。
http://toyokeizai.net/articles/-/13686
ライバルの低価格路線に自分を見失っていたが
おいしさを追及したら、客単価もあがり、復活したとのこと。

私は、ロイヤルホストの厨房でアルバイトをしながら
司法試験を受験したので、うれしい限りです。

 
ファミレスの厨房なんて、ほとんどレンジでチンかと
思いきや、レンジでチンはカレーくらいで、
ほとんど中で作っていたのでびっくりしました。

そうなると、ペーペーの新人バイトは
下働きでミスのでにくい仕事がメインです。
私は、ハンバーグをコネコネと
サラダ作り、焼きサンドイッチのようなものを作る
あたりを主に担当していました。

でも、その間でも、徐々に食材の質を下げている
感じがして、そのために味が落ちたように思うことも
あったので、大丈夫かなあ、と思っていましたが、
しばらくは低迷したようです。

まあ、あれだけ人手を使ってわざわざ作っているわけですから
おいしさ追求、高級路線をしないともったいないということでしょう。

ひるがえって、当事務所。
個人の方むけで、しかも宣伝を多くしていて
複数拠点で展開しているいる事務所の中では
圧倒的に高級志向のはずです。
(といっても、一部の格安事務所を除けば、決して高いということはないのですが。)
ロイヤルホストに負けずに、仕事の質の追求、高級路線で頑張って行きたいと思います。

資格者の修習の費用負担

金曜日, 4月 12th, 2013
弁護士は,司法試験受験後,司法修習を経て
正式に弁護士資格を得ます。
司法試験合格だけではなく,修習を卒業しないと資格になりません。

司法修習は,今までは給料が出たのですが,
最近は無給になり,色々な意見が出ているようです。

ところで,私は以前(20年近く前),不動産鑑定士の2次試験というものに
合格しています。
当時は,2次試験合格後,2年程,実務経験を経て
不動産鑑定士補になり,その後,何かあったか分かりませんが,
最終的に3次試験に合格してから,不動産鑑定士資格ということでした。

実務経験が必須ですから,どなたか不動産鑑定士の下で
修行の機会がないと,試験に合格しても,資格として未完成のままです。

ところが,最近調べてみたら,制度が変わっていて
不動産鑑定士試験に合格後,実務修習を経れば,不動産鑑定士資格になるとのことです。
そして,昔の2次試験合格者は,現行試験での合格者と同じ扱いということなので,
私も実務修習を受ければ,不動産鑑定士資格が手に入りそうです。
いままでは,不動産鑑定士旧2次試験合格者という,意味不明の価値しかない肩書きが
晴れて,不動産鑑定士になれるかもしれません。

ところが,調べてみると,この実務修習を受けるには100万以上の費用がかかりそうです。
考えてみれば,当たり前です。
ヒトサマの指導を仰ぐわけですから。
でも,修習中に給料が出るのでないとと騒いでいる世界からすると
軽い驚きがありました。
本来の形からすれば,司法修習も費用を払って受けるものなのでしょう。
給料をもらっていないから,国に世話になっていると思う必要ない
なんていうのは大間違いで
タダで研修を受けられるだけでも,泣いて感謝しなければなりません。

業界としても,修習の敷居が高ければ高いほど
新規参入は減りますから,別に新規参入のための
実務修習が高額だって,全然,かまわないわけです。

こんなことで,ちょいと,他の業界に触れると
色々と学ぶことも多いので,
実務修習受けてみるか
とも思いますが,これだけ費用がかかるとなると
途中で止めるわけにもいかないので,
なかなか敷居が高いです。

エシレバター

日曜日, 3月 31st, 2013
3月30日の日経新聞土曜版、NIKKEIプラス1の
何でもランキング、「トーストを引き立てるバター」
の1位はエシレバターでした。

このバターは、すごくおいしいです。

以前、みなとみらいの有名らしいレストランで
食事をしていて、出てきたバターがあまりにもおいしかったので、
思わず、このバターは何か?と聞いたところ、
エシレバターであると教えてくれました。
ついでに、どうやればこのバターを手に入れることができるのか?
と聞いたら、成城石井で売っているということも知りました。

私は、あまり社交的でも、オシャベリでもないので、
ワザワザ、レストランの人に何か話しかけることは
普段はしません。
でも、このバターばかりは
二度と食べられなくなるのは、惜しいと思って
あえて聞いてみました。

ところで、記事では「トーストを引き立てる」
となってますが、正直、トーストに塗るのはもったいないです。
本来の香りがよくわからなくなります。

このバターは、生で食べるに限ります。
焼きたてフランスパンを買ってきて、
そのまま、大量にエシレバターをぬったくって
食べるのが一番です。

しかも、開封したその日が抜群にうまいので
小さいパックを買って、その日で食べつくすのが正解です。

このエシレバターを知ってから、発酵バターはうまいのかと
思って、他の発酵バターも試して見ましたが、
全然違います。

とはいえ、記事で2位と3位の
帝国ホテル発酵バターと
グランフェルマージュA.O.C.ドゥミ・セル
というのは食べたことがないので、
折を見て、食べてみようと思います。

体罰

月曜日, 3月 25th, 2013
最近、スポーツ会での体罰がどうの
ということが話題になっています。

なんで体罰は駄目なんでしょうか?
って、体罰に賛成している分けではないんですが、
体罰は、暴力だから駄目
何で暴力は駄目なの?
暴力は犯罪だから
って、思考が停止しているとしか思えない理由です。

この程度のことは訓練すれば
チンパンジーでも、供述することができそうです。

人間は、遺伝子ではなくて、
学習によって行動する動物です。
ということは、いかに合理的に教育し、学習させるか
というのは人類にとって、極めて重大な課題なわけです。

その手段として、ある種の罰はどの程度の有効なのか?
ある種の罰が有効だとして、体罰といわれるようなものは有効なのか?

体罰が無意味だということは既に分かっているとか言う人も言いますが
たいてい、眉唾でしょう。
教育論については、ホメロホメロがトレンドですが、
プロ野球を見ていれば、現状のプロ野球の指導者層を育てた第一は
たぶん、広岡達朗だろうし(今のパリーグの監督の半数は、広岡出身)
第二は、野村克也でしょう。

どうみても、ホメロホメロな人ではないです。
少なくとも一流のプロを育てるというレベルで
ホメロホメロ流が通用しているようにはみえません。

沢山の企業を観察したドラッカーの言う
優れた企業には、たいてい存在するという
人を育てるリーダー像も、どちらかというと広岡のようなイメージに思えます。

体罰が無意味だとかいうのは、この手のホメロホメロと同じで
まあ、それほど、信頼性があるようにもみえません。

だいたい、スポーツなんて、体罰での苦痛をはるかに超える
肉体的苦痛に耐えながらするのが通常です。
だから、殴られたところで、0が100になるのではなく、
90が100になる程度の話だろうと思います。

屈辱感云々なんていうのも、体罰とはあまり関係がない話です。
体罰なんてしなくても、屈辱感を与える手段は色々あります。

まあ、そんなわけで、体罰云々は、本当は人類にとってとっても大事な問題で
チンパンジーが口を出す問題ではないのですが、
思考停止な反応が真摯な議論を妨害しているように思えるのは
とても遺憾なことに思います。

 

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