Archive for the ‘プロ野球(ヤクルトスワローズ)’ Category

古田敦也~最強捕手の特徴は?~

金曜日, 10月 12th, 2012
プロ野球はレギュラーシーズンが終わり
巨人の阿部が2冠王を獲得しました。
3冠王は,バレンティンが阻止してくれました。
結構,ファーストも守っているのに捕手で三冠王
を名乗るのはずるいなあ,と思ってましたので,
バレンティンあっぱれです。

古田の捕手最高打率も,阿部に塗り替えられてしまいました。
ファースト守っていることも多いので,少し腑に落ちませんが,
阿部がものすごいバッターのことは確かなので,
まあ,しょうがないでしょう。

さて,大昔の選手である野村克也を除けば,
古田敦也はやはり,最高の捕手だろうと思います。
阿部とか城島とかいますが,やはり
1枚上手な気がします。

で,古田のどこがすごかったのか?というと,
世間的には,リードと思われていますが,
特上 盗塁阻止
上 打力,パフォーマンス
中上 リード
といった感じかなあと思います。

リードは,そんなによかったかなあ?
なんか,変化球ばっかり要求して
若松監督時代は,巨人にはほとんど通用していなかった
気がします。
野村監督とのコンビの頃は,もうすこし頑張ってましたが。
捕手のリードというのは,どうやってみるかというのは
難しいところです。
古田の場合は,虚(キョ)をつく,リードが多くて
あざやかな見逃し三振が印象的なので
リードがよいということなのかもしれません。

私は,リードがすごかった選手というのは
広島の達川のような選手なのではないかと思います。
他チームの選手なので,それほど自信はないのですが,
達川がいた頃の広島は,投手力がものすごくて
1対0とか2対1で勝つ典型的な投手王国でした。
でも,達川が引退したあたりで,一気に投手王国が崩壊し
いまの,広島カープになった。
投手が入れ替わりしても,常に投手王国を維持できる力
がリードのよさなのかなあ,と思っています。

古田についていうと,あまりそういうことはなかったように思います。
ヤクルトが,そういう投手王国だったことありません。

盗塁阻止率は,図抜けています。
確か平成12年にヤクルトが優勝したときに
捕手の特集をした雑誌があって,その頃
各捕手の盗塁阻止率のデータがでてました。
記憶に基づいているので,間違いがあるかもしれませんが,
古田は,盗塁阻止率6割超えが2度,平均で5割超,最低時で4割超
谷繁は,平均で4割超(古田の最低時くらい)
城島は,平均で2割台
ともう,比較にならないくらいのレベルです。
城島だって,メジャーで結構な盗塁阻止率を記録しましたから,
駄目なわけではありません。きっと,このあと上達したんでしょうが
古田の盗塁阻止率からしたら,格が3段くらい違うようです。

で,打力です。
これは,城島や阿部のほうが,上のように見えますが,
そうともいえません。
まあ,今年,阿部が2冠王とったので,その点では
古田を超えたかな,とも思いますが,
阿部はファーストが混じってますから。

基本的にアベレージヒッターの古田が
阿部や城島より,長打の成績で劣るのはそういうもんです。

古田が評価されるべきなのは,現役時代のほとんどを
クリーンナップですごしていることです。
4番も打っています。

阿部や城島は,他球団なので,間違っているかもしれませんが
6番あたりで自由に打っているシーズンが多い気がします。
その分,気楽にホームランを打てているような気がします。
(古田も晩年,力が衰えて打順が6番にさがったら,成績が急伸した)
黄金時代を築いたチームで,一貫してクリーンナップを
打っていた選手という点は,もっと評価されてよいだろうと思います。

さて,最後にパフォーマンスです。
古田がいたときは,あたりまえでしたが,
今となると,今の捕手がものたりなくみえます。

バッターがハーフスイングできわどければ
手をぐるぐるまわして,ストライクのコールをしたり,
2ストライクで,ボールかストライクかきわどい球を
見送ったら,当たり前のように,ファーストにボール投げたり,
2アウトだったら,ベンチに走っていったり。

あれで,どれだけ審判がつられたのか分かりませんが,
今思うと,懐かしく思います。

審判も人間ですから,機械のように正確な判断をするわけではありません。
で,それをグチグチ文句をいうのではなく,
それを前提に,人間である審判が,自分に有利な判断をしてもらうためには
どうすればよいか?ということを真剣に検討していたのだろうと思います。

さて,私も弁護士として裁判官に接するときは
裁判官が変な判決を書いたとか,分かってくれないとか
文句を言うのではなく,
人間である裁判官に,こちらの主張が伝わるにはどうすればよいか?
ということ意識しています。
で,そう思って頑張っていると,それなりに伝わるものだという気はします。
(もちろん,思わず誤った判断をしてもらうようなマネはしませんが)

ヒーローインタビュー

木曜日, 9月 27th, 2012
昨日,ヤクルトは阪神に快勝し,
ヒーローインタビューは
捕手の中村悠平と
外野手の雄平でした。

雄平は,9月に入って大活躍で
センターとして十分な働きをしています。
そして,ここに至る長い長い10年の歴史
はヤクルトファンとしては
とても感慨深いものです。

雄平つまり,高井雄平は
平成14年ドラフトの高卒新人の目玉でした。
当時高校左腕最速の151キロを出し
かつ,打撃も一流とのことで,
投手としても打者としても,いけるという状況でした。

そんな逸材を,ドラフトでクジで引き当てました。
遠い昔,ヤクルトはドラフトのクジがやたら
強かった時期がありましたが,
この頃は,そうでもなかったので
久々の超大物新人と言うことで
とても楽しみにしていました。

そして,1年目から5勝を上げ
今後の飛躍が大きく期待されました。

しかし,その後,4勝,4勝と伸び悩み
さらに低迷し,中継ぎに配点されても
うまくいかずとなります。

決定的な問題はコントロールでした。
とてもよいストレートやスライダーを
よいコースに投げることはできます。

でも,3,4球に1球,明らかなボール球を
どうしても投げてしまう。
点差が開いて,打者に集中力がないときは
好投するけど,
接戦で,打者がじっくりボールを見極めると
フォアボールが増えて,
結局,明らかなボール球を投げないために
丁寧に投げすぎて,甘くなって打たれる

この癖が直りませんでした。

そのうち,出番がほとんどなくなりました。
それでも,もとドラフトの目玉でしたから,
オフになると,高井が新たな決意をして
頑張っているなんてことが話題になり
今年こそは頑張ってくれと,期待を続けていました。

最後の方は,野茂のような投げ方をしたりして,
でもうまくいかず可哀想なほどでした。

そして,ついに打者転向の話。
もともと,打撃センスは抜群で,
はじめから打者として育てる可能性もあった選手なので
当然の話でした。

それでも,打者転向決断直後に
「やはり投手を続けたい」
という話になったりして,
かなり悩みがあった上での決断だったようです。

そして,打者転向1年目
期待して待っていましたが,あまり話題にのぼりませんでした。

打者転向2年目の去年
二軍で,ガンガン打ちまくります。
早く一軍に上がって来いと思っていましたが,
一瞬あがって,出番がないまままた二軍落ち。
結局,二軍で打率一位になりましたが,
一軍での出番はありませんでした。

そして,今年。
青木がメジャーに行き,
ポスト青木を上田と争うということで
オフから話題になります。

オープン戦で結果を出して,開幕へ。
そして,スタメンに名を連ねることもあり
ついにチャンスをもらいます。

でも,打てません。
小川監督も,大事に育てたい気持ちがあるようで
打てなくても起用を続けますが,
ほとんど打てません。
ついに二軍落ちです。

二軍に落ちてからも,去年のようにはガンガン打てません。

そのうち,松井淳が突然一軍で大活躍します。
また,上田も夏頃からガンガン打ち出します。
雄平のカゲもどんどん薄くなっていきます。

ところが,松井淳,上田が怪我で離脱
同じく外野のミレッジも怪我で離脱。

どんどん外野手が離脱していった結果
再び,雄平にチャンスが巡ってきてました。
9月1日に1軍に再び昇格します。

再びチャンスをもらうと
ガンガン打ち出します。
現在,9月は76打数28安打で
月間打率.368とのことです。

10年越しで待っていた
雄平の活躍する姿をようやくみることができました。
とても感慨深いです。

この先も,ガンガン打って
ヤクルトを優勝に導く主力になって欲しいと思います。

WBC

月曜日, 9月 24th, 2012
プロ野球も,残すところわずかになり,
ヤクルトがきっちりクライマックスに進出できるか?
そこで,どこまで頑張れるかだけにしぼられてきました。

そんな中,WBCも色々と話題が出ています。
監督をどうするか?とか。
普通,誰にやらしてみたいか?
とか実力考えれば,野村克也監督なんでしょうが,
そうはなりません。
よほど,何らかの問題があるのでしょう。

問題は,ヤクルトから誰か出ることができるのか?
です。
今までは,岩村や青木のように,どうみたって
出場できる選手がいたのですが,
今のヤクルトには,そこまでの選手はいません。

まずは畠山
巨人の3人(阿部・長野・坂本)以外では
セリーグで一番ホームラン打っています。
パリーグでも,もっとホームラン打っている
中村と中田は,かなりの低打率です。
そうすると,大砲枠での出場はあります。
一塁手が他にいないこと
勝負強いこと
日本代表としてのプレッシャーを受けなさそうなこと
も考えると,
ヤクルトの中では最有力です。

次に川端
セリーグで打率10位(最近11位ですが)
上位には,巨人の上記3人以外は
ベテランが多いので10位でも,可能性あります。
川端の勝負強さを,選手を選ぶ監督が
知っているかどうかにかかるでしょう。

あと田中
セリーグで打率10位
小技出来る人を連れて行く
ということで,選ばれる可能性がなくはない。

宮本
もう年過ぎますが,
今までの功績を考えて,特別枠出場

投手では館山
実績・能力とも申し分ないはずですが,
地味なのと,今年はやや防御率が悪いので
何とも言えません。
先発投手は,メジャーを含めて,一杯候補がいますので,
そう考えると,監督次第でしょう。

イム(林。韓国メンバー)も,今シーズンは棒に振ってますから
今回はさすがに出ることができないと思います。

誰もでないと,少しつまらないので,せめて1,2人は出場して欲しいものです。

高津引退

水曜日, 9月 5th, 2012
ついに、元ヤクルトの高津投手が引退しました。

ヤクルトファンとしては、「ほっ」と一息です。
これで、もろもろの記録が出る際には、
ヤクルトの高津として、残ってくれます。

最後の1年か2年、どこか他の日本のプロ野球チームに
所属すると、そのチーム名が残ってしまいます。

ちょうど、同時期に引退表明をした
石井琢朗でいえば、
どうみても主な活躍はベイスターズなのですが、
最後が広島ですから
今後、何かと記録が話題になるときは
石井琢朗(広)
と表記されるてしまうでしょう。

高津は、ヤクルトの高津として
永久に(復帰すると言い出さなければ)
残ってくれそうです。

それにしても
高津も石井も、古巣をでるときは
随分な形で出されてしまいましたが、
それぞれ、自分なりに完全燃焼して
引退するようで、なによりです。

高津については、頑張りきって欲しい反面
他の日本のプロ野球チームにはいかないでくれ
と複雑な気持でしたが、
なんとか良い形になりました
(ファンの身勝手な希望がかないました)

今は、BCリーグの監督ですが、
いずれはヤクルトの監督して戻ってきてください。

というと、ヤクルトには監督候補がずらずら
荒木、宮本、古田、高津・・・

実は今も、ヤクルトの小川監督だけでなく
日ハムの栗山監督はヤクルト出身ですし、
去年までは、横浜の尾花監督がヤクルト出身でした。
もしかしたら、高津も他のチームの監督になるかもしれませんね。

これでいいのか

金曜日, 8月 24th, 2012
スワローズの低迷が続いています。
「今年はいけるかも」とかなり期待していただけに
がっかりです。

でも,そもそもスワローズはそういうチームです。
たまに勝つのを喜ぶ,
若手が育つのを楽しみにする
という基本スタンスに戻って応援したいと思います。

とはいえ,気になるのは,弱い原因です。

親会社のヤクルト本社からして,
金にまかせた補強はありえません。

そんなことをしたら,巨人ファンや中日ファンが
ヤクルトを飲んでくれなくなります。
「この金でまた,選手をかき集めるんだろ」
それじゃあ,ヤクルト本社にとって
球団を持っていることが逆効果になってしまいます。

ファンとしても,そんなことは望んでいません。

でも,低迷の原因は
宮本,バレンティン,相川,由規,松岡,林
と主力がことごとく, 怪我で欠場していることです。

今までも,クライマックス直前に,インフルエンザで主力がやられたり,
昨年も最後の大詰めで,主力がどんどん故障して・・

「人も地球も健康に」を標榜するヤクルトの選手が
こんなに不健康で,役に立たない状況でよいのか?

ヤクルトが親会社なのですから,
選手の健康管理だけはどこにも負けない
何故か,ヤクルトの選手は怪我が少ない
選手生命もやたらに長い

それは,毎日ヤクルトを飲んでいるからさ

それは,健康企業のヤクルトが全力を尽くして
選手の健康管理をしているからさ

といえるようになるのが,最高の宣伝ではないかと思います。

ヤクルト本社は,そういうところに是非とも資金を掛けて欲しいと思います。

それにしても,4年にわたって,勝ちゲームの終盤を支えてきた
松岡と林の両方がいないのは,本当に痛い。
ここ4年の勝ちパターンは
押本・松岡・林だったり,松岡・五十嵐・林だったり
増淵・松岡・林だったり,松岡・バーネット・林だったり
しましたが,常に松岡と林が入っていました。
でも,2人が抜けたとたん,リリーフだけでなく先発も崩壊して
チーム防御率は,ベイスターズとともに,ダントツに悪い。
せめて,松岡だけでも早く戻ってきて欲しいものです。

商大高校出身の松井

火曜日, 7月 3rd, 2012
交流戦の泥沼の10連敗を脱し、
その後、ようやくスワローズも立ち直りつつあります。

10連敗の原因は、チャンスで得点できないこと
その原因は、外人クリーンナップ
と前に書きましたが、
クリーンナップを川端、畠山、飯原の
日本人3人に代えて、ようやく連敗脱出です。

今は、川端、畠山、バレンティンと
やはり日本人2人体勢で概ねうまくいっています。

さて、この1ヶ月の最大のニュースは
松井淳の登場です。

今年は、誰か一人日本人外野手がレギュラーになるチャンスがあって
上田と雄平と飯原が争う雰囲気で、
雄平に大きな期待を寄せていたのですが、
チャンスをもらいながらも生かせませんでした。
また、ずっと応援していた飯原もチャンスを生かせず
上田も怪我で・・

という中に、突然現れて、ガンガン打っています。

さて、松井淳は横浜商大高校の出身です。
横浜商大高校は、通っていた小学校のそばにあり
中に入って遊んだりしていたので、昔から親近感があります。
私は、県立の希望ヶ丘高校卒なのですが、
プロ野球選手が出るような学校ではありません。
そこで、横浜商大高校は、母校代わりとして、
なんとなく、応援したくなります。
これでヤクルトは、館山、村中と並んで3人目の神奈川県出身レギュラー
の登場になりそうです。

平成13年のヤクルト

日曜日, 5月 27th, 2012
さて、最近、あまりに弱いので、現実逃避で
最後に優勝したときのスワローズのメンバーを振り返ります。

1番 真中
2番 宮本
3番 稲葉
4番 ペタジーニ
5番 古田
6番 岩村
7番 ラミレス
8番 土橋

すごいメンバーです。
当時は、よくこの戦力で優勝したという感じで、実際、ライバルの巨人の自滅によって
ほうほうのていで、優勝したような感じでしたが、
今見ると、あまりにすごいメンバーです。

今年になって、2番の宮本と、3番の稲葉(現日ハム)が2000本安打を達成しました。
5番の古田も2000本を達成していますので、
2000本プレイヤーが、3人もいます。

おそらく、V9の巨人も3人(長島、王、柴田)
常勝西武も2人(清原、秋山)かなあ、と思いますので、それに匹敵します。

でも、多分、抜きます。
7番ラミレス(現DNA)は、昨年終了時点で1850安打です。
怪我がなければ、今年か来年には達成するでしょう。

6番岩村(現楽天)も日米通算で1500安打を超えています。
現在、楽天で出場できていないようですが、
年齢から考えても、きっちり復活すれば
やはり、2000本を達成する可能性は高いといえます。

そうすると、2000本プレイヤーが5人。
これは、すごすぎるメンバーです。

さらに、残りの3人も
1番真中は、後に代打安打の新記録を樹立します。
4番ペタジーニは、日本にいた期間の関係で2000本は打ちませんが
優良外人が多いヤクルトの中でもナンバーワンといってよい助っ人です。
8番土橋は、以前、このブログでもとりあげた、数字に残らないスーパープレイヤーです。

そして、上記の2000本プレイヤーのうち、古田以外は
当時は、2000本達成は予想されていなかった面々です。
逆に言うと、その後、予想以上に活躍していったということです。

当時の監督、若松さんは、育てるのが上手と言われていましたが、
その手腕が、10年以上の歳月を経て、見事に証明されたといえるのでしょう。

あらためて、肩書き付きで書くと

1番 真中 代打安打の日本記録
2番 宮本 2000本安打
3番 稲葉 2000本安打
4番 ペタジーニ MVP
5番 古田 2000本安打
6番 岩村 メジャーリーガー
7番 ラミレス 後に2回のMVP
8番 土橋 目立たぬスーパープレイヤー

助っ人軍団

金曜日, 5月 25th, 2012
最近スワローズは不調です。

原因ははっきりしています。
チャンスで打てない。

その原因も,ただ長年テレビでプロ野球を見続けているだけで,
それ以上の何ものでもない私には
はっきりしています。

クリーンナップに外人を2人使うと,こうなるということです。
一見すると外人は迫力十分ですが,
一度,機能しなくなると駄目です。

現在の3番ミレッジ,4番バレンティンも,調子がよいときは
驚異でしたが,一度,駄目になると,全然駄目です。

今までシーズン通して強かったチームで,クリーンナップに外人が複数いた記憶は
ありません。
何故か,だめなんです。

ミレッジかバレンティンのどちらかを下位に下げて,畠山以外に誰か1人日本人を
クリーンナップにいれるべきです。
川端がいないので,おそらく飯原しかいないと思います。

ミレッジ,畠山,飯原のクリーンナップというと,迫力不足のようでいて
なんだかんだ点がはいるものなのです。

高田監督が辞任し,小川代行になったときも
デントナ,ガイエルの外人クリーンナップから
飯原,ホワイトセル,畠山という日本人複数のクリーンナップに変えたことが奏功したのです。

さて,でもここまでのスワローズ,収穫もあります。
なんと言っても,捕手の中村悠平です。
相川の欠場の合間を縫って,強肩,強打ぶりをみせてくれました。
古田が去ってから,福川,米野,川本と
正捕手のチャンスをもらった選手はいましたが,ことごとく
チャンスをものにできず,結局,相川が来てくれてほっと一息でした。

でも,中村は,めぐってきたチャンスをものにしました。
ファンの大半は,相川が戻ってきても,しばらく中村を使って欲しかったと思います。
私も,そうでした。

でも,そこは,さすがの小川監督です。
おそらく誰よりも中村のことを気に掛けていると思いますが,
敢えて冷たく接して,相川を当たり前のようにレギュラーに使っています。

本当の実力でレギュラーを奪い取れということなのでしょう。
そして,そうしたほうが,より大きく中村が育つと考えてのことと思われます。

いずれにしろ,早く,上記の打線改造をして,再び首位に立って欲しいものです。

今年のヤクルトは?

水曜日, 3月 21st, 2012
いよいよプロ野球の開幕が近づいてきました。

ヤクルトは、今年こそ、優勝してもらいたいものです。
予想(希望)オーダーは
1 飯原
2 田中
3 川端
4 畠山
5 ミレッジ
6 雄平
7 宮本
8 相川
です。
一般的な予測だと飯原・雄平ではなく、上田・バレンティンのようです。

上田の足は魅力ですが、これまでの一軍・二軍での実績からすると打力が
きついと思われます。このオフに飛躍的に能力を身に付けていれば別ですが。

飯原は昨年の不振で影が急に薄くなりました。ずっと応援していたのですが、
今年もレギュラーをとれないと、もうチャンスはないでしょう。
ラストチャンスですので、頑張ってほしいものです。

雄平は、一軍での実績が全くないだけに、大ブレークを期待しています。
昨年は二軍の打率一位で、あとは一軍での活躍あるのみです。
元豪球左腕という強肩で外野守備面でも期待できます。
武内や森岡も二軍で首位打者をとりながら、
一軍では伸び悩んでいますので、何とか頑張ってもらいたいものです。

もっとも、外野が飯原、雄平、ミレッジとなると、粗っぽくて、ミスも多そうです。

鍵を握るのは、間違いなく川端と畠山の二人です。
ヤクルトの長年の課題は、チャンスを作っても、それを返す人がいなかった点です。
昨年躍進した要因は、川端と畠山が、勝負どころできっちり打ってくれた点にあります。
(そのため昨年は逆転勝ちがとても多かった)
ことしも、川端と畠山が、昨年同様の勝負強さをみせてくれるか、これが打線の鍵を握ります。

期待の若者は、山田と中村です。
山田は、宮本が休みの際に、中村は相川を休ませながら、
育てていってほしいものです。
ピッチャーは、先発と中継ぎは数はいます。
とはいっても例年、けが人が続出して、結局足りなくなるのですが
まあ、他チームとの相対的な部分では、まあまあだろうと思います。
問題は、抑えです。
林が、そろそろ駄目なのではないかと思います。
林に持ちこたえてもらうか、他の誰か(意外に増渕がよいのではと
思いますが)に出てきてもらうか、投手の鍵は、抑えです。

いずれにしろ、いよいよ開幕が近づいてきて、
また、一喜一憂する毎日がはじまりそうです。

プロ野球オフ

火曜日, 12月 20th, 2011
オフシーズンですが,色々動きがあります。
ソフトバンクから大量流出と,巨人へ大量流入です。

今年は,ソフトバンクは圧倒的に強かったのですが,さすがに
和田,杉内,ホールトン,川崎と抜けると,ロッテ同様,
日本一から一転,最下位になりかねないと思います。

では,杉内,ホールトン,村田が加入する巨人が強くなるか?
というと,それは分かりません。
最近の巨人は,坂本,長野,内海,東野等,生え抜きが主力になって
怖いなあと思っていたところなので,
外様チームに逆戻りするとどうなるかは何とも言えません。
一番怖かったのは,横浜監督だった尾花が巨人のコーチに
戻ることでしたが,それはなかったようです。
なんといっても尾花が投手コーチの間,巨人は3連覇
尾花が,横浜監督転出後は優勝できずという状況ですから。

ヤクルトは青木がメジャーに行きます。
戦力ダウンは確かですが,ヤクルトではいつものことです。
青木も,稲葉がメジャー挑戦を宣言し,結局,日本ハム移籍
で空いたレギュラー枠をつかんででてきました。
青木の穴を埋める,すごい選手が出てくることに期待しています。

来年のセリーグは,
中日は監督が,よくない形で変わったので
選手がしばらくは混乱「落合流をすると嫌われるのでは」という疑心暗鬼)
するでしょうから,たぶん,弱くなると思います。

阪神は世代交代がうまく進んでいないので,
それほど,強くない。

そうするとやはり,相対的に巨人が強いのかなあと思います。

ヤクルトは,この2年で,負け犬根性は完全に一掃されました。
小川監督の,自己反省的な発言が,単なるスタイルでなければ
今年の問題点をふまえて,来年は最後まで独走しきって欲しいと思います。

落合監督の『采配』を読みました。
さすがに,なるほど,と思うことが色々書いています。
ドラッカーの言うよいリーダー,つまり,冷たく人好きなタイプではないが,
尊敬を集め,多くの人材を育てるリーダーの典型といえるのでしょう。

小川監督も,自著ではないですが,本が書かれました。
奉仕するリーダーシップ,小川淳司監督はヤクルトに何をしたのか
まだ,読み途中ですが,
内容としては,小川発言を,色々最新のリーダー論をもとに分析し
素晴らしい素晴らしいと書いた本です。
おなじような試みをすれば,私ならもっと色々書けると思いますが,
まあ,私が書いても誰も買わないでしょう。