Archive for 12月, 2024

今年読んだ本2024

月曜日, 12月 30th, 2024

『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』



うつ病の原因は、持続感染しているヘルペスウィルスが脳の特定の部位に行ってしまうこと、というような新説。以前に日経新聞の記事で知って興味を持っていましたが、それを一般向けに詳説した本。
とても面白かったです。



『戦争と交渉の経済学:人はなぜ戦うのか』



1年経って、ほとんど記憶が・・・。



『ブッダという男 ――初期仏典を読みとく』



仏教と言われているものは別として、あらためてブッダの思想とは何なのか押さえたくて読んだ本。
ブッダが大昔のインド人であり、だから現代の価値観から見て素晴らしいかどうか判断することはあまり意味がないことを強調していてなかなかよい。
輪廻を前提とした世界観の中での思想なので、輪廻を真摯に信じていない人にとってはブッダの思想がいかに偉大かを理解するのは難しいということだろうと思います。



『万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~』



文章はわかりにくいし、論理構成の説得力もないけど、結果としてこの1年読んだ本の中ではもっとも刺激的だったかも。
西洋で自由とか平等とか言い出したのはアメリカインディアンのお陰なんていうあたりも、考えたこともなかったので面白い。



『山に生きる人びと 』



昨年オーディブルで聞いて中々面白かった宮本常一の本(まあ、読みにくくて長い『万物の黎明』で消耗したので、気楽に新書程度のものを読みたかったということも大きい)。
日本のことでも、かなり異文化な感じがして面白い。



『中国経済の謎―なぜバブルは弾けないのか? 』



日本のバブルはわざと崩壊させたんだという分析が印象的でした。



『海に生きる人びと』



それなりに面白かったが、山に生きる人々のほうが面白かった。



『ヒンドゥー教 インドの聖と俗 』



ヨガをはじめヒンドゥー教はだいぶ我々の生活にも影響しているけれど、ヒンドゥーという言葉は仏教、キリスト教、イスラム教あたりよりされにエキゾチックな感じもします。経済的生活・家庭的生活をしっかりこなした上で、その後、世捨て人になっていくという流れも、なかなかです。



『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」』



経営的なやる気をだすために、久々にこの手の本。でも、エネルギー量がでかすぎて、なんであれ何か成し遂げる人という感じがします。



『マネー・コネクション あなたのビジネスを加速させる「戦略」の見つけ方』



経営的なやる気をだすために、久々にこの手の本。以前もそうだけど、マーケティング系の本は、いまいち刺激が少ない(私の受容体の問題の気もします)。



『イザベラ・バードの旅 『日本奥地紀行』を読む』



この企画はなかなか面白い。イザベラ・バードの『日本奥地紀行』は以前読んでかなり面白かったが、それを、最近ちょこちょこ読んでいる宮本常一が解説するという本。ノミがすごかった話とか、馬が小さかったり、しつけられてなくてあまり役に立ってなかった話等。



『ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~ 』



今度のアメリカ副大統領バンス氏が書いた本。私も公立育ちなので、多少似た感覚を味わっていますが、だいぶ強烈です。
今度のアメリカの幹部はイーロン・マスクをはじめ多士済々ですが、副大統領もすごそうです。





オーディブルは、ひたすら『池上彰の世界の見方』シリーズでした。聞き流す上で、知っていることと知らないことの割合がちょうどよいです。東南アジア、中東、インド、中南米、ロシア、イギリスとEU,中国・香港・台湾、ドイツとEUあたりを聞きました。