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2024アジアンラリー(ついに入賞?)

金曜日, 8月 30th, 2024

今年もアジアンラリー(AXCR)に出場しました。
本来は、タイからマレーシアの予定だったのですが、国境付近に危険が発生したとのことで、今年はタイだけでの開催でした。



3度目の出場です。1年目はかなりの緊張で、心の底で「中止になるといいなあ」という気持ちが常にありました。2年目も、タイからラオスという難コースが予測されたこともあって、それなりに強い緊張で望みました。



今年は、タイ一国。しかも、同じ場所に戻ってくる(ループと言ったりする)日程も多いので移動は楽そう。バイク参加者の多くと知り合いとなっているので、そういう面でも気が楽。なんて感じで、過去2回に比べると、参加前から緊張よりは楽しみ感が強かったです。



と油断していたせいか、今年は色々とありました。



アジアンラリーといえばスコールという話もあったのですが、はじめの2年はスコールをもろにくらうことはありませんでした。が、今年はぐしゃぐしゃになりました。走っていると勝手に口の中に水が入ってくる感じでした。まあ、スコール経験していないのでは、アジアンラリーに出場した感がないと想っていたので、今となってはよい経験です。



また、多数回参加者が楽しそうに話すのは、トラブルが発生して帰れなくなりそうになり、必死に現地の人に交渉してなんとかバイクを運んでもらったり、場合によっては村で一晩泊まったりというアクシデントです。
正直、私はそんな経験はしたくないので、安全運行第一で、やばくなったら途中でやめるというスタンスです。が
4日目は、ラリーとは思えないくらい走行困難な道でした。なかなか難しい登り坂をなんとか順調に登った先で、私より明らかに技術が高い2名(最終的に1位と2位になった2名)が苦労して登れていません。これは困ったなと思いながら、自分なりのやり方で少しずつ登っていきます。が、暑すぎます。想像つきにくいと思うのですが、困難な道を少しずつバイクで登るのはものすごく体力を消耗します。
このときは、バイクのすごく後ろに座って、バイクを前後に揺らしながらうまくクラッチとアクセルをあわせてうまくバイクが進んでくれたら、それに合わせてて進むけど、下が石ころだらけでバランスを失うのですぐに倒れるか、倒れそうになるバイクを何とか支えてとどまる。これで3~5メートル位進む。
これを10回くらい繰り返せば、上まで行けるかもと思いましたが、あと3回やったら熱中症で動けなくなりそうでした。こんな山の中で熱中症で動けなくなったらどうにもなりません。「トップの2人があれだけ苦労しているんだから、他の人がここを登るのは無理だろう」と判断して下山を開始します。
そこに追いついてきた4輪のトップが現れます。道がせまいのでバイクをよける必要があります。私は体力的に限界に近かったので、バイクを林の中に押し上げる気力はなく道の端に寄せました。4輪が通ります。横倒し気味のバイクのタイヤを踏んでいきます。「あらー、まあタイヤだから大丈夫だろう」そんなことが2回続いて、少し力が出てきたので何とかバイクを林の中に押し上げます。
ブレーキが壊れている。前後とも。ジ・エンドというやつです。



主催者に連絡したりしましたが、夕方になってもバイクと人の回収の車がくる気配はありません。こんな困難なところに、普通の回収の車が上がってこれるのかなあ、と思ったりします(あとで知りましたが、ひっくり返ってしまった車もあったようです)。最悪この山のなかで一晩過ごすのかなあと思っていると、同じく故障して一緒に待機していたライダーがサソリを発見したりします。ちょっと一晩過ごすのは危険かも。



そこに壊れた車を引っ張りつつ、別のバイクを1台回収したタイの4輪があらわれます。一緒にいたライダーがお願いして荷台に乗せてもらえることになりました。車がひっくり返るような急坂を下る車の荷台はかなりスリリングでしたが、無事、帰り着くことができました(本当にありがとうございました!)



と長々と書きましたが、私もアジアンラリーらしい、アクシデントを経験しました。



で、最後に思わぬ展開があって、なんと総合6位クラス3位という成績でした(アジアンラリーのサイトはしょっちゅう内容がかわるので、記載時は順位がでてますが、そのうち変わるだろうと思います)。
アジアンラリー自体はだいぶ格式の高い国際レースです。アジアンラリーをニュース検索するとそれなりに出てきます。つまり、アジアンラリーでの成績・実績はニュースになるような大会です(ちなみに上記4日目はこんな記事も(「バイクの墓場とも言える状況だった」)。
そんな大会での入賞というのは、ちょっと不思議な感じもありますが、思わぬ記念が手に入ってしまった感じです(なお、私が速くなったわけでないことだけは確かです。ブレーキが壊れたバイクを深夜に頑張って直した甲斐はあったかも)。