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ハイパーラプス

月曜日, 5月 3rd, 2021

最近は、スマートフォンのカメラが進化していて、なかなかデジカメを買ったり使ったりという方向に意欲が向きません。
静止画でいうと、スマホで不足感があるのは、ズーム機能とフラッシュ機能です。特に後者は、たまに欲しくなりますし、たまにデジカメを持って行っていてよかったと思うのは、フラッシュなのですが、せいぜいその程度です。



動画でいうと、アクションカムの類は、思わず買いたくなることが何度かあって、何度か買っています。ただ、私が買った頃までは、画面がついていなくって、撮っていたつもりが、結局取れていなかったりなんてことが、何回か続いて、使わなくなるというパターンが多かったです。動画も結局はスマホで撮ってしまえば、だいたい済みます。子供のスキーを撮影するときなんかも、画面が大きいから確認しやすいですし。



そんな中、先日久々にジンバル一体型の小型カメラとでもいうものを入手しました。
ジンバルというのは、強力な物理的手振れ補正装置のようなものです。上下、左右、前後?方向に振られても、バランスをとる装置です。これが面白いのは、そこまで手振れを補正するとなると、一定の方向を常に向き続けるという機能が生じるということです。見ている方向を決めておかないと、左右に振れた時に、手に合わせて振られてしまいます。
で、さらに見ている方向を決めて、その方向を維持するという機能が進化して、まず顔を認識させたら、その顔をジンバル付きカメラが、勝手に追跡し続けてくれる、ということになっているようです。くるくる回るので、左右方向であれば360度追跡します。ということで、これでバイクの基礎練習をしているところを撮影できるのではないか、と思った次第です。



しかしながら、ヘルメット顔までは、しっかり認識してくれないようで、結局この使用方法はダメでした。もう少し、進化を待つ必要があります。
 スキーで、子供の姿の追跡はある程度やってくれているようなので、手にそれを持っているだけで、勝手に撮影してくれました。しかし、スキーだと離れていくにしたがってズームしたいので、そういったあたりを考慮するとスマホ撮影に軍配が上がります。



というところで、早々にお蔵入りの予感がしたのですが、少し前にタイムラプスがどうのというをやっていました。プラスの間違えだろうと思ったのですが、ラプスのようです。実はスマホにもその機能がついていることが多いです。要は、たとえば10秒分毎に静止画を撮影して、動画のようにつなげるということです。夕暮れ時等に使うとなかなか、きれいなものが撮れます。とはいえ、2時間程度は撮影を続けるし、それが終わったときにバッテリーは相当程度なくなっていそうなので、スマホでするのは億劫です。
で、このジンバルカメラにやらせてみたら、なかなかきれいにとれました。
とはいえ、こんなものは、2,3回やれば飽きます。



ところが、このジンバルカメラには、タイムラプスもどきとして、モーションラプスとハイパーラプスなるものもできるようです。ネットで調べてみると、ハイパーラプスというのは、歩きならタイムラプスをやるということらしいです。



で、試してみます。普通、歩きながら10秒ごとに静止画を撮影すれば、よほどカメラの方向を意識していない限り、あっちゃこっちゃの方向がでたらめに映ってしまいます。ところが、ジンバル付きなので、まったくカメラの方向を意識していなくても、おおかた進行方向を撮影し続けてくれます。ジンバルカメラは棒状なのですが、垂直に持っていることだけ意識していれば、大丈夫なようです。
しかも、動画と違って、音は録音していません。なんとなくの散歩中に動画を撮影してしまうと、会話内容もすべて録音されてしまうので、警戒心と緊張感が生まれてしまいます。でも、ハイパーラプスであれば、大丈夫です。しかも、手に小さなものを腹の前あたりで持っているだけなので、人が多い観光地等でも周りに警戒心を与えずに撮影できます。



そんなわけで撮れたものをみてみると、散歩した道を自転車でスッと走ったかのうような記録が残っています。景色のよい場所をうろうろしたときの記録を残す手段としてナカナカです。ということで、なかなか面白いものが出てきたという印象です。



なお、森の中の道なき道を進んだときは、さすがのジンバルといえども、ある程度の角度のブレが生じたようで、犬の目線のような独特の前後揺れのあるものが出来上がりました。