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におい

水曜日, 10月 28th, 2020

年齢を重ねるにつれ、様々な不愉快な現象が増えてきます。
たまに発生するだけだった肩痛がここのところ慢性化しつつあるし。



そのような諸々のひとつが、においです。
オフロードバイクの練習にはげむと、それなりに汗だくになります。
今年は、冷感インナーなるすぐれものを入手したのですが、練習がおわるとびっしょりです。さらにプロテクター類もそれなりに汗が染みこみます。



以前は、そんなことはなかったのですが、最近はこれが相当程度においます。
なので、家に帰ったら即洗濯機を回すようにしています。



さて、私はにおいについては、人間たちの中ではかなり敏感なほうで、電車の隣の席の香水が嫌で席を立つことも珍しくありません。
でも、生物の中では、人間は、きっとかなりにおいに鈍感なのだろうと思います。



人間は、視覚を中心に世界を把握し、その結果、時間とか空間に基づいた世界像を当然のように感じています。でも、嗅覚がはるかに強い場合、世界像は全く異なったものになるのだろうと思います。



空間についていえば、光ははるか遠くからも届く、しかもすぐ届く。そのため、ある瞬間における、世界の状態とでもいうようなことを想像しやすくなります。でも、嗅覚中心であれば、星の存在どころか、遠くの山も存在しないも同然です。見えている場所に向かっていくのではなく、においの濃度に即して近づく離れれるという行動を生み出す世界像はなかなかイメージしずらいです。



時間についても、過去の出来事の記憶に基づいて、人は行動します。うまい食い物があった場所、危険な場所。
におい中心の世界観では、危険な場所には、相当程度前の犠牲者が残したにおいの残滓を感じ取って、避けるということになるのかなと思います。つまり、記憶は自分の脳にとどめる必要はなく、時間という感覚も必要ないのかもしれません。



まあ、そんなところで、人間は鼻が弱いから、その分、脳を発達させたのではないかとさえ思えてきます。



さて、汗のにおいに軽くショックを受けて、これがいわゆる加齢なんとか、かと思っていました。かるく洗濯機をかけただけで、とりきれなかったときに、より有効な洗濯法をネットでしらべていたら。
どうも、加齢なんとか、ではなく、それなりに若い人がだす類の臭気のようです。まあ、目糞鼻糞の類ではありますが。