Archive for 12月, 2017

ここ1年で読んだ本

火曜日, 12月 12th, 2017
この1年を振り返ると,前半は『戦争と平和』が読み終わらず,並行して軽めの本を並行して読み,その後は生物学・脳科学系から社会系になったというところです。

 
戦争と平和
古典的小説の類は,高校のとき(授業中)に色々読んで,ドストエフスキーなんかも読んだんですが,トルストイは手付かずのままでした。昨年から子供の進学にあわせて早起きするようになり,朝に読書時間が確保できるようになったことから,読みました。さすがに,読み応えがありました。

T.レビット マーケティング論
T.レビットという方は知らなかったのですが,むこうでは有名なマーケティング論の大家とのことなので読んでみました。

トランプ大統領とアメリカの真実

問題は英国ではない,EUなのだ 21世紀の新・国家論

人工知能は人間を超えるか
人工知能がどんどんすごくなり,とんでもないことになるぞ,ということに対しては否定的な立場からの本。

ワーク・ルールズ!-君の生き方とリーダーシップを変える
グーグルの人事の仕組みついての本。人事制度については,色々考えさせられる中で,なかなかおもしろかったです。人事についても敢えてルールを外してみて,ルールの正当性を検証するという考えがとても参考になりました。

あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた
この1年ではもっとも面白かった本。思わず人にすすめたくなります。
この本を読むと腸内細菌と人間の共生関係がよくわかります。

痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム
痛覚というのは,あまりよく分かっていないようです。

タンパク質の一生
生物学系の本は結局タンパク質の話になってくるので,そのあたりの知識の整理をしたくて読んだ本

人体600万年史–科学が明かす進化・健康・疾病(上)(下)
まあまあ面白い。ただ,肥満の問題に照準があるので,その点ではやや興味が持てず

遺伝子は,変えられる。-あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実
翻訳された本は,翻訳するかどうかで一定のフィルタリングがされるので,それなりの本のことが多い。
でも,これは不可。ご機嫌な著者が,自分の毎日を語っているという感じ。

傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~
ちょっと高価な絆創膏はとても便利で重宝しています。
その絆創膏の考え方です。

 
脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議
人に虚偽の記憶を植え付けることは容易であるということです。この本の内容を前提にすると,今の司法の運用はかなり崩壊すると思いますが,相当程度真実なのでしょう。

あなたの知らない脳 意識は傍観者である
これは面白かったです。特に前半。

量子力学で生命の謎を解く
難しい内容を平易に説明していてとてもよかったです。

カーネギー話し方入門
皆の前で話す機会がたまにあるのですが,どうにも苦手なので,多少の改善になるかと思って呼んでみました。
カーネギーは『人を動かす』が有名でお勧めなのですが,実を言うと文体というか展開が苦手で,興味をもって読み続けるのに苦労します。

インテル 世界で最も重要な会社の産業史
なかなか面白かったです。
エリート集団の運営のあり方として,参考になることが多かったです。

パラノイアだけが生き残る
上記のインテル史を呼んで,インテルの経営者アンディ・グローブの書いた本を呼んでみた次第

反脆弱性–不確実な世界を生き延びる唯一の考え方(上)(下)
著者のタレブの『ブラック・スワン」や『まぐれ』は素晴らしかったので,すごく楽しみに読みました。が,面白いことは面白いけど,知的な誠実さという点では壊滅的。『ブラック・スワン』で提唱した○○の誤りの類を自らおかしている感じです。耄碌しているのかとおもったら,そんな年ではない。功成り名遂げて身退くは天の道なりということでしょう。

広岡イズム
広岡達朗さんは指導者としてのひとつの理想なので,買ってみましたが。実務能力が素晴らしいということと,素晴らしいことを書けるということは別の能力のようです。

人生の短さについて 他2編
ローマ人の本です。上記『反脆弱性』でセネカを褒めていて,そういえば読んだことないなと思って読んでみました。

プロフェッショナルの未来 AI,IoT時代に専門家が生き残る方法
どうにもつまらない本。ひたすら同じ内容を繰り返しているので,重複を削れば10部の1程度の量になるのでは?以前に,グーグル関係の人の未来予測の本(第5の権力)もすごく退屈だったので,未来予測の本は苦手かもしれません。刺激的な未来像を期待したのですが。

 

大阪事務所OPEN

火曜日, 12月 5th, 2017
マイタウン法律事務所の7つ目の事務所として,大阪事務所を開設しました。
東京事務所と同様,地域密着/住宅街型ではなくて,都心型です。
場所はこちら

人口集積地,つまり個人の方の依頼に便利な神奈川県の住宅街で蓄積した個人法務のノウハウを,神奈川県以外の方にも提供する。ということで,東京に続いて大阪にも開設する運びとなりました。

大阪のみならず,兵庫や京都,奈良,和歌山にお住まいで,当事務所の質の高い個人法務のサービスをご希望の方は,大阪事務所をご利用ください。

なお,大阪事務所での業務は,大倉弁護士が担当します。