Archive for 9月, 2016

真田もの2

火曜日, 9月 27th, 2016
NHKの大河ドラマで真田昌幸が亡くなりました。
配役を聞いたときは,あまり期待していなかったのですが,よい意味で期待ハズレで,とてもよい真田昌幸でした。
あの類のせっそうのなさは,成功した企業経営者の一つの典型像かと思うので,後世に名を残した人物の性格設定としては適切だろうと思います。

全体に楽しんでいますが,主人公がいまいちです。
以前の真田太平記にしろ,大河ドラマの義経や直江兼続にしろ,主人公に道徳的な期待を背負わせてしまうと,辛気臭くなってだめですね。
そういうものを背負わせてしまうと,眉間にしわを寄せて,うろうろするしかないのだろうと思います。

いずれにしろ,普通の真田ものと違い,現時点で徳川方に恐怖心を植え付けてない今回の想定
どのようになっていくのか楽しみです。

きつい訓練

火曜日, 9月 13th, 2016
超一流になるのは才能か努力か?

というなんとも凡庸なタイトルの本を読み進めています。
超一流レベルは,完全に練習量だ,なんていうのは概ね予想されたのですが,面白いなと思ったのはトップクラスのバイオリン奏者の調査ででてきた話です。
能力向上に役立ったと感じる練習は,非常に負担が大きくあまり楽しくないと感じていた
ということです。
練習が好きだから,たくさん練習したのではなく,いやできつい練習をたくさんしたのだ,ということです。
いわれてみると,以前にもつまらない練習ほど意味があるとか,聞いていた気もしますが,今回,思い当たることがありました。

私は,大学受験にしろ,司法試験にしろ,勉強時間自体は極端に短い時間で通ったのだろうと思っていますが,その勉強中はひたすらきついものでした。
30分もやるとへばって,それからダラダラと気力が回復するのを待つ。反吐がでるような,といってもよい感じです。
勉強楽しい,とか言っている人に負ける気はほとんどしていなかったのですが,つまり上記のバイオリンの練習の話と同じことなのだろうと思います。
本当に身になる訓練は,つまらないだけでなく,ひたすらきつい。

そう思うと,下手の横好きで色々やっていることが,いつまでたっても上達しない理由は,私が不器用なだけでなく,練習が結構楽しいからかもしれません。
楽しいなんて,間違ってもいいようがないような訓練こそ,能力向上には最も効率的なのでしょう。