自動運転
水曜日, 10月 14th, 2015
安倍首相がオリンピックまでに自動運転をやるぞ、と言ったようです。
これは重要なリーダーシップです。
実は、少し前に車を買い替えた動機が自動運転でした。
グーグルの自動運転だなんだで近未来の技術のような印象を受けていましたが、現実が思いのほか進んでいることがわかったので、是非とも試してみたくなりました。
事前に色々ネットで調べてみましたが、それなりに自動運転ができそうなのですが、メーカーも大々的に宣伝していませんし、個人のブログでもあまり明確に取り上げられていません。でも、実際入手すると次のようなことができています。
高速道路(ただし山道以外)であれば、10秒は手を放していても車線や前の車を追従して走行してくれる。
ブレーキアクセル操作は、前の車が停止するまで、自動で加減速停止を操作してくれる。
10秒手を放すと警告表示がでて、それでも放していると警告音がでる(それでも放置するとハンドルの自動操作が解除されるらしい)。
(なお、手は触れているだけではだめで、手からの動きを多少なり感知できないと、手を触れていないとみなされるようです。私は安全運転最重視ですので、本当に手放しはしていません。そっとハンドルを持つと、持っていないと認識されるので、その上での説明とご理解ください)。
おそらく時速30㎞未満くらいでの走行だと手放しでの10秒警告はなくなる。つまり、30km未満で止まることなくダラダラ進む高速道路の渋滞では、完全に車が勝手に走行してくれる。
ということです。
ただ、カーブを曲がり切れるかどうかは、曲がらせてみないとわからない。事前に曲がれませんというのではなく、結果としてはみ出る(はみ出そうになる)というあたりが、おっかなくって完全にはまかせられませんが、このあたりの技術的な発展は時間の問題という気がします。
また、自動運転機能とは別に、車線はみ出し時に強制的にハンドルを切って車線内に戻す機能や、強制ブレーキ等の安全装備が充実しています。つまり、人間の不注意な運転をフォローする安全機能を高めたうえで、コンピュータに自動運転させて、自動運転のミスも自動ブレーキ等でフォローするという発想と思われます。自動運転にまかせてカーブを曲がれるか試していて、曲がれなかった場合、今度は車線保持の安全機能が働き、警告音が鳴るとともにハンドルに介入し車線内に車を戻すということもあります。警告音が鳴ると、「お前(車)が自分ではみ出たんだろ」と言いたくもなりますが、自動運転と安全装置は別人格(車格?)として存在しているようです。
実際、まっすぐに近い高速道路では、10秒ごとに手を離すなと警告がでると、もう少し間隔が長くてもよいのでは、と思うところもありますが、それ以上長いと車の運転から完全に集中力がそれてしまいそうですし、それでも運転をまかせられるほどの自動運転機能ではないので、10秒で警告というのは、そんなものかなと思います。
半面でこの10秒の警告は、「あくまで自動運転ではなく、運転補佐機能にすぎません」というメーカー側の言い訳もみえかくれします。誰に言い訳しているのかといえば、おそらく監督官庁なのだろうと思います。やはり、諸事情考えると監督官庁が自動運転に消極的な態度をとるのもわからんでもないですし、そうなるとメーカーも大っぴらに半自動運転を実現とはうたわず、運転補佐機能として提案し、そのために10秒解除ということにしているようにもみえます。そうなると、自動運転の機能がもっと進化し、人間の集中力が運転からそれても大丈夫なレベルになっても、10秒警告の機能は残ってしまうことになるでしょう。
ついでに弁護士らしい観点も追加すると。メーカーは事故が起こった時の責任回避も考えて運転補佐機能に過ぎないと言っているのではないか、という視点もあります。ある程度、そういう面もあると思います。ただ、日本法では、まず運転者や車の所有者は、自賠責法で保有者責任を負いますので、自動運転の機能のせいで事故が起きたといったところで、加害者との関係で責任をまぬかれることはできません。責任をまぬかれるには、自動車の機能に障害がなかったことも立証する必要があるので、自動運転機能の故障していれば責任を負わざるを得ません。そうなると加害者が任意保険に加入している限りは、任意保険会社が賠償負担をした上でメーカに求償してくかどうかという問題に還元されます。そして、最終的に自動運転を目指している自動車メーカーは、そのあたりについては当然保険会社と枠組みを作り上げていくつもりでしょうから、賠償責任回避は本質的な問題ではないと思われます。
となると、自動運転を実現するには、監督官庁が自動運転にたいして積極的になる必要があります。メーカーが堂々と「自動運転実現!」と宣伝できる雰囲気が必要です。そして、それを可能にする上で、首相の発言というのはとても大きいと思います。行政のトップが旗をふれば、自動運転の実験にしろ、賠償の枠組み作りにしろスムーズにすすむ気がします。
今回、自動運転車に興味をもって色々しらべて、現時点で一番進んでいると思われるドイツの車を購入しました。
そして実際の能力を体験すると、日本の大手自動車メーカーは、かなり立ち遅れているのでは、という気がしています。首相の一声で一気に逆転していくかもしれません。
これは重要なリーダーシップです。
実は、少し前に車を買い替えた動機が自動運転でした。
グーグルの自動運転だなんだで近未来の技術のような印象を受けていましたが、現実が思いのほか進んでいることがわかったので、是非とも試してみたくなりました。
事前に色々ネットで調べてみましたが、それなりに自動運転ができそうなのですが、メーカーも大々的に宣伝していませんし、個人のブログでもあまり明確に取り上げられていません。でも、実際入手すると次のようなことができています。
高速道路(ただし山道以外)であれば、10秒は手を放していても車線や前の車を追従して走行してくれる。
ブレーキアクセル操作は、前の車が停止するまで、自動で加減速停止を操作してくれる。
10秒手を放すと警告表示がでて、それでも放していると警告音がでる(それでも放置するとハンドルの自動操作が解除されるらしい)。
(なお、手は触れているだけではだめで、手からの動きを多少なり感知できないと、手を触れていないとみなされるようです。私は安全運転最重視ですので、本当に手放しはしていません。そっとハンドルを持つと、持っていないと認識されるので、その上での説明とご理解ください)。
おそらく時速30㎞未満くらいでの走行だと手放しでの10秒警告はなくなる。つまり、30km未満で止まることなくダラダラ進む高速道路の渋滞では、完全に車が勝手に走行してくれる。
ということです。
ただ、カーブを曲がり切れるかどうかは、曲がらせてみないとわからない。事前に曲がれませんというのではなく、結果としてはみ出る(はみ出そうになる)というあたりが、おっかなくって完全にはまかせられませんが、このあたりの技術的な発展は時間の問題という気がします。
また、自動運転機能とは別に、車線はみ出し時に強制的にハンドルを切って車線内に戻す機能や、強制ブレーキ等の安全装備が充実しています。つまり、人間の不注意な運転をフォローする安全機能を高めたうえで、コンピュータに自動運転させて、自動運転のミスも自動ブレーキ等でフォローするという発想と思われます。自動運転にまかせてカーブを曲がれるか試していて、曲がれなかった場合、今度は車線保持の安全機能が働き、警告音が鳴るとともにハンドルに介入し車線内に車を戻すということもあります。警告音が鳴ると、「お前(車)が自分ではみ出たんだろ」と言いたくもなりますが、自動運転と安全装置は別人格(車格?)として存在しているようです。
実際、まっすぐに近い高速道路では、10秒ごとに手を離すなと警告がでると、もう少し間隔が長くてもよいのでは、と思うところもありますが、それ以上長いと車の運転から完全に集中力がそれてしまいそうですし、それでも運転をまかせられるほどの自動運転機能ではないので、10秒で警告というのは、そんなものかなと思います。
半面でこの10秒の警告は、「あくまで自動運転ではなく、運転補佐機能にすぎません」というメーカー側の言い訳もみえかくれします。誰に言い訳しているのかといえば、おそらく監督官庁なのだろうと思います。やはり、諸事情考えると監督官庁が自動運転に消極的な態度をとるのもわからんでもないですし、そうなるとメーカーも大っぴらに半自動運転を実現とはうたわず、運転補佐機能として提案し、そのために10秒解除ということにしているようにもみえます。そうなると、自動運転の機能がもっと進化し、人間の集中力が運転からそれても大丈夫なレベルになっても、10秒警告の機能は残ってしまうことになるでしょう。
ついでに弁護士らしい観点も追加すると。メーカーは事故が起こった時の責任回避も考えて運転補佐機能に過ぎないと言っているのではないか、という視点もあります。ある程度、そういう面もあると思います。ただ、日本法では、まず運転者や車の所有者は、自賠責法で保有者責任を負いますので、自動運転の機能のせいで事故が起きたといったところで、加害者との関係で責任をまぬかれることはできません。責任をまぬかれるには、自動車の機能に障害がなかったことも立証する必要があるので、自動運転機能の故障していれば責任を負わざるを得ません。そうなると加害者が任意保険に加入している限りは、任意保険会社が賠償負担をした上でメーカに求償してくかどうかという問題に還元されます。そして、最終的に自動運転を目指している自動車メーカーは、そのあたりについては当然保険会社と枠組みを作り上げていくつもりでしょうから、賠償責任回避は本質的な問題ではないと思われます。
となると、自動運転を実現するには、監督官庁が自動運転にたいして積極的になる必要があります。メーカーが堂々と「自動運転実現!」と宣伝できる雰囲気が必要です。そして、それを可能にする上で、首相の発言というのはとても大きいと思います。行政のトップが旗をふれば、自動運転の実験にしろ、賠償の枠組み作りにしろスムーズにすすむ気がします。
今回、自動運転車に興味をもって色々しらべて、現時点で一番進んでいると思われるドイツの車を購入しました。
そして実際の能力を体験すると、日本の大手自動車メーカーは、かなり立ち遅れているのでは、という気がしています。首相の一声で一気に逆転していくかもしれません。