Archive for 12月, 2013

個人法務のリーディングファームを目指す

木曜日, 12月 19th, 2013
というのがマイタウン法律事務所の方向です。

「個人法務」とか「リーディングファーム」とかが
もう少しくだけた表現がないかと,迷っているのですが
なかなかうまく言い換えができていません。

個人法務というのは,離婚,交通事故,相続等といった
個人に関する法律問題です。
これらの分野は,誰がやっても同じ,むしろ同じであるべき
とでもいうような考えが業界にあります。
企業法務だと,ある分野の専門性や能力が問われるようですが
個人法務については,能力は誰も同じ,あとは依頼者との相性
とでもいうような文化です。
そこを打ち破って,他とは違うレベルを達成しようというのは
業界外からみると当たり前の発想だろうと思うのですが,
実は,業界の中では,まだ意識されていない考えです。
そして,その個人法務で他では実現できない質の高い仕事をして
依頼者や同業者や裁判所からみても,敬意を払われる立場になること
それがリーディングファームを目指すということです。

そのための,組織作り,仕組み作り,何年もかけて工夫して積み上げてきましたが
ようやく成果がみえつつあります。

私自身,個人的な弁護士仕事の能力については,
それなりに工夫して修行してきた自負もありました。
でも,ついに離婚や交通事故等の各分野について,
その主任弁護士は私の知識・能力をはるかに凌駕しつつあります。
ちょっと相談して「すげー」と思うことが増えています。

このまま頑張って組織作りをすすめ,個人法務の基本的な各分野の
第一人者がマイタウン法律事務所にいる状況というのを目指していこうと思います。

離婚サイトデザイン変更

水曜日, 12月 18th, 2013
離婚のサイトというと,どうしても
ピンクとかダイダイとか
そういった色が多い状況です。

当事務所も,そういう方向性だったのですが
当事務所は男の相談者もかなり多いこと
当事務所の高レベル志向にあったデザインが望まれること
から,大幅にデザイン変更をしました。

敷居が低そうで,親しみやすくって
不可とはいえないレベルの相談をする事務所では
ものたりなくて
十分な経験と実績に基づいた高度なアドバイス
を期待する方
というのが当事務所での離婚相談で意識している方です。

http://rikon.e-bengo.jp/
ちなみに離婚事件取り扱っているといっても
そのとき担当してる離婚事件は2,3件というくらいが普通です。
5件も離婚事件を担当していれば,最近は離婚事件が多いなあと思う
というのが,何でも扱っています,離婚も扱っています
という一般民事の弁護士の標準的なイメージです。

当事務所の離婚主任弁護士は
15件から20件超程度の離婚事件を常時担当しています。
主任以外でも10件前後の事件を担当していることが多いです。
しかも,依頼者の意向を尊重して,実務の慣行として一般的でなさそうなことも
チャレンジする文化を持っています。
そのような経験と挑戦の結果をふまえて法律相談をしています。

 

考え

火曜日, 12月 17th, 2013
特定秘密保護法に関連して
戦前のようになってしまうかのような話が出ていました。
同法の評価はさておき,
いわゆる望ましくない社会を生み出す考えは思わぬところにひそんでいます。

まず,代表的な考えは
資本主義を憎んで,社会的弱者の善良性を訴える考えです。
この考えに取り憑かれると,正義感にうちふるえて
多くの人が残虐行為に走ります。
ナチスドイツやポルポトが典型です。
こういったものは,一見わかりやすい邪悪な考えにとりつかれたのではなく
いかにも善良そうな正義感に訴えかけたからこそ,起こりえたのたど思います。

また,啓蒙的な考えもなかなかです。
啓蒙が好きな人は,思想の自由を認めるそぶりをしますが,
実際は認めません。
自分と違う考えの人が,正しい考えにいたるまで議論を続けます。
権力を握るといわゆる教育施設を作り上げます。
正しい考えが身につくまで,施設から出ることはできません。

こういう考えの人と特定秘密保護法に強く反対している人というのは
私には重なって見えなくもないので,なんとなく皮肉な感じがします。

 
 

B型肝炎給付金 簡単チェック

月曜日, 12月 9th, 2013
というものを作りました。

http://e-bengo.jp/kanencheck/
です。
プログラムによる自動法律相談です。
B型肝炎給付金については、電話での無料相談もしていますが
電話するのも気が重い方に、是非使ってみてほしいと思います。

実を言うと、プログラムによる自動法律相談については、
長い前史があります。

そもそもは、司法修習中(平成11年頃)にプログラムを勉強し始めて
その過程で債務整理についての自動法律相談プログラムを
作りました。
他の交通事故や離婚等についても、プログラムでできなかと考えながら
勉強していたので、おそらくは、そういう分野の知識を仕込むのは
明晰かつ早かっただろうと思います。

その後、平成14年頃だったか、その当時はまだ過払いはメジャーでなく、
全国展開の債務整理事務所もなく
全国の僻地で債務整理を望んでいる人が大量にいるが
とても救済が間に合わないだとかで
司法書士に債務整理を認めたり、
僻地に公設法律事務所ができ始めた頃です。

それならということで、HP上で自動で法律相談をして
任意整理が相当であれば、電話と郵送で受任して
困っている人を助けてみようと計画を立てました。
題して「e-bengo」計画。
サイトを作って、自動法律相談を稼動しました。
実はマイタウン法律事務所のドメインがmytown云々ではなく
e-bengoなのは、この計画のときに取得したドメインを利用しているからなのです。

でも、当時はインターネット上のアクセス増加の知識は全くなく
またイソ弁の身で、資金も人もなかったので、
そのうち、事務所の仕事が忙しくなって、一件も問い合わせ
もないまま、終わってしまいました。

その後、独立しましたが、その頃は僻地の債務整理救済の問題も解決の目処がみえ、逆に
弁護士村社会の中では全国展開する法律事務所に対する風当たりも強かったので
僻地の人の債務整理を、あえて私がする状況ではありませんでした。

そして、2年前の夏に、弁護団以外ではおそらく全国に先駆けてB型肝炎給付金の仕事をはじめ、
徐々にその性格が自動法律相談に適することが分かってきました。
そして、今回は私はチェックするのみで、作成にはタッチせずに自動法律相談サイトが完成しました。
e-bengo計画のときを思うと感慨深いです。

もちろん、自動法律相談という仕組み上、あくまでフローチャート的な判断で
ほぼ正確ですが、個別の事情によっては色々変わることもありえます。
法律は「論理的」でないから、極めて論理的なプログラムからはみ出ることが多分にありうるのです。
というわけで、一度チェックをしてみた上で、ある程度、当事務所の敷居を低く感じたら
電話相談かメール相談をしていただければ
より正確なアドバイスができるはずです。