美談とオカルト

ある優しい小金持ちが,貧乏な人を見つけて
衣食住に不自由のないように面倒を見てやりました。
ここまでは美談です。
でも,その貧乏な人は,その後体調不良等を訴え
その医者代等がかさみ,優しい小金持ちは子孫代々でも返しきれない
莫大な借金を残すことになってしまった。
こうなると,何かに取り憑かれれた家とでもいうオカルト話です。

日本という国が行っている弱者救済だ,社会保障だという話は
既にオカルトの領域に入っているのだろうと思います。
ここで,憑いたものは貧乏な人ではありません。
自分だって何時大変なことになるか分からないし,その際は
小金持ちの子々孫々のことなど考えずに,助けてくれというと思います。
これは,ごく普通のことです。
貧乏な人の代わりに,小金持ちに金をせびる人が
まさにソレなのではないかという気がします。

アメリカという国は立派だと思います。
多少の政府機能が停止しても,国がとりつかれないように頑張っています。

現在の収入の範囲を超えて,つまり財政赤字で将来の人達を犠牲にしてまで
現在の弱者を救済するというのは,どう考えてもおかしな行為です。
所得の再分配とは次元が異なる話です。
日本にも,そういう社会的な意識が生まれるにはどうすればよいのでしょうか。

自分の属している団体が,社会正義の名のものとに,せびり行為を繰り返すのも止められない身ですので,まあ,なんとも恥ずかしいところではありますが。

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