Archive for 5月 9th, 2012

消費貸借契約書2

水曜日, 5月 9th, 2012
お金の貸し借りを典型とする消費貸借契約書の続きです。

消費貸借契約書には何を書く必要があるのでしょうか?

最低限,金額と,それがあげたのではなく,貸したのだということが
分かること書いてある必要があります。
「100万円を貸しました」
と書けばよいということです。

よく100万円の前に「金」とか入れて「金100万円」
と書きますが,これは100の前にもう一つ1を付け加えて,あとで
1100万円にされないためです。
ですから,金と100の間に空白があったら意味がありません。

返済期限はどうでしょうか?
書いた方がよいに決まってますが,書かないと絶対駄目なわけではありません。
返済期限を決めなかったときは,そろそろ返してね,と言って
そろそろに相当な期間を言えば,そのときに返すことになります。
このように,契約条項に漏れがあったときのルールが民法に書いてあり,
今の話は,591条に書いてあります。

利息はどうでしょうか?
無利息の消費貸借もありますので,必須ではありません。
でも利息を決めないと基本的には無利息です。
でも,返済期間経過後は,5%の遅延利息がつくことになります。

利息は色々難しくて ,あまり高く決めすぎると,利息制限法で無効になったり,
出資法でお縄になったりします。