会議

当事務所の運営上の特色のひとつは、会議がないことです。
それがよいのか、悪いのか。
実際上の効用においても、内部の意見においても
色々あると思いますが、結果として、会議なく運営されています。

いいかえれば、代表の独裁制です。
プラトンは、民主制より哲人王が統治するのが理想だと
しましたが、別にそれにあやかったわけではありません。

事務所が4箇所もある状況で、皆に時間的ロスを課してまで、
会議をする必要性を私が感じない。
また、事務所内からも「是非とも会議」をという声もない。
そんな次第で、ここまで来ているという状況です。

意見にも耳を貸さずに、独裁体制を遂行する。
というわけではなく、ある決定を行う際には、
その決定を行う上で重要な情報を持っている人や
それによって影響を受ける人の意見を個別に聞きます。
事務スタッフに意見を聞くときは、1対1ではなく
事務のしま全体から意見を聞くことも多いので、
これは会議と言えば会議なのかもしれません。

会議がないのは理想の組織だ
とも言ってられず、不安に感じることがあります。
やはり、会議がない組織というのは、世の中
あまり聞かないので、やはり会議には
何らかの積極的な意味があるのではないか。
いったい、会議で何をしているのだ。
私自身、サラリーマン経験はあるものの、
下っ端としての1年半だけなので、
いわゆる会議というものは、出たことがありません。

弁護士会の委員会というのは会議の典型のようなもの
なのですが、参加しても、正直、会議としてやる意義が
よく分かりません。

そんなわけで、先日、会議もどきでもしてみるかと
思い立ち、毎月行っている勉強会の前の1時間ほど
、任意参加で、会議のようなものをしてみました。

任意参加ですので、議題に興味がある人だけの参加です。
感触としては、あっという間に時間が過ぎた気がします。
でも、この感触がダラダラと長く続き会議を生み出すのでしょう。

いましばらく、任意参加の会議をためしてみようと思っています。

 

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