Archive for 12月, 2011

冬期休業のおしらせ

水曜日, 12月 28th, 2011
マイタウン法律事務所は

12月30日(金)より冬期休業に入ります。

新年は、1月10日(火)より営業いたします。

よろしくお願いいたします。

プロ野球オフ

火曜日, 12月 20th, 2011
オフシーズンですが,色々動きがあります。
ソフトバンクから大量流出と,巨人へ大量流入です。

今年は,ソフトバンクは圧倒的に強かったのですが,さすがに
和田,杉内,ホールトン,川崎と抜けると,ロッテ同様,
日本一から一転,最下位になりかねないと思います。

では,杉内,ホールトン,村田が加入する巨人が強くなるか?
というと,それは分かりません。
最近の巨人は,坂本,長野,内海,東野等,生え抜きが主力になって
怖いなあと思っていたところなので,
外様チームに逆戻りするとどうなるかは何とも言えません。
一番怖かったのは,横浜監督だった尾花が巨人のコーチに
戻ることでしたが,それはなかったようです。
なんといっても尾花が投手コーチの間,巨人は3連覇
尾花が,横浜監督転出後は優勝できずという状況ですから。

ヤクルトは青木がメジャーに行きます。
戦力ダウンは確かですが,ヤクルトではいつものことです。
青木も,稲葉がメジャー挑戦を宣言し,結局,日本ハム移籍
で空いたレギュラー枠をつかんででてきました。
青木の穴を埋める,すごい選手が出てくることに期待しています。

来年のセリーグは,
中日は監督が,よくない形で変わったので
選手がしばらくは混乱「落合流をすると嫌われるのでは」という疑心暗鬼)
するでしょうから,たぶん,弱くなると思います。

阪神は世代交代がうまく進んでいないので,
それほど,強くない。

そうするとやはり,相対的に巨人が強いのかなあと思います。

ヤクルトは,この2年で,負け犬根性は完全に一掃されました。
小川監督の,自己反省的な発言が,単なるスタイルでなければ
今年の問題点をふまえて,来年は最後まで独走しきって欲しいと思います。

落合監督の『采配』を読みました。
さすがに,なるほど,と思うことが色々書いています。
ドラッカーの言うよいリーダー,つまり,冷たく人好きなタイプではないが,
尊敬を集め,多くの人材を育てるリーダーの典型といえるのでしょう。

小川監督も,自著ではないですが,本が書かれました。
奉仕するリーダーシップ,小川淳司監督はヤクルトに何をしたのか
まだ,読み途中ですが,
内容としては,小川発言を,色々最新のリーダー論をもとに分析し
素晴らしい素晴らしいと書いた本です。
おなじような試みをすれば,私ならもっと色々書けると思いますが,
まあ,私が書いても誰も買わないでしょう。

安田信託学校?

日曜日, 12月 18th, 2011
IBM学校とかリクルート学校という言葉があります。
日本IBMやリクルートの出身者が、退社後、大きく活躍することから、
そう言われるようです。

さて、先日、旧職場の安田信託の同期の披露宴に招待されました。
当時、信託銀行は、新入社員の一部に、入社から夏場まで資格試験の勉強に
専念できる機会がありました。
私のときは、不動産鑑定士8名、税理士2名、公認会計士2名の合計
12名が、入社後夏まで勉強に専念しました。

なお、選抜は、税理士や公認会計士は学生の頃から受験していた人で
不動産鑑定士は、選抜試験によって選ばれました。
そのときに、ともに不動産鑑定士の勉強をした仲間の披露宴です。

このとき不動産鑑定士は5名が合格しました。そのうち2名は会社内の
不動産鑑定士として活躍しています。
うち、1名は私同様、後に弁護士になった島田康弘弁護士です。
今回、披露宴で15年ぶりに会いました。

うち1名は不動産鑑定士として開業している成田隆一不動産鑑定士です。
3年ぶりくらいに会いました。
最近本を出したとのことです。
(なお、もう1人は私です)

税理士のコースにいた2名も、その業界ではすでに有名になっているようです。
一人は、鈴木広典税理士です。
もう一人は、松崎為久税理士です。

会計士コースにいた一人も、今回の披露宴で15年ぶりに再会し、今は社内の
不動産鑑定士になっているそうです。

他の信託銀行の同じようなコースの人がどうなっているのか、
安田信託の他の期の人がどうなっているのか知りませんが、
私の期の勉強専念組は、なかなかの活躍のように思います。

当時の新入社員採用をしていた人事の人は、会社に対する忠誠心
は別として、随分バイタリティーのある人を集めたものだと思います。

私も負けないように頑張っていきたいと思います。

弁護士の就職難

金曜日, 12月 16th, 2011
本日の朝日新聞の記事で,司法修習を終了したけど,就職できない人が400人ほど出たとのことです。
実感として,弁護士仕事がそれほどあるわけではないので,当然のことだろうと思います。
仮に,どんどん就職できたら,それだけ弁護士が増えて,その弁護士を社会が養うことになります。
つまり,今まで弁護士にお金を払わずに済んでいた人が,お金を払うことになる社会になる。・
弁護士が今の暮らしをより快適にするような提案ができるのであれば,それでもよいのですがが,
それができないと,ロクででもない社会になりそうです。

そういう面では,過剰に弁護士が増えないように,社会的に自制が働いたのでしょう。
弁護士業界は,合格者を1500人にしろ,とか色々目標を立てて,計画経済のごとく
考えていますが
きっちり,市場原理が働いて,合格者が1500人とほぼ同じ結果になったわけです。

司法試験の合格段階で絞るか,就職段階で絞るかは
修習生がかわいそうか,国家が無駄な支出をすることになるか,一概には言えないでしょう。

ただ,司法試験の合格水準さえ下げなければ,多額の投資をしても仕事がない業界に
流入してくる人は激減し,合格水準の能力を身につけられる人も激減すると思うので
自然と,適正な人数になるでしょう。
市場にまかせればよいということです。
弁護士業界は,ただ「合格水準を下げるな」と言っていればよいのです。

さて,記事の中に毎月の弁護士会費の負担があるから登録できないということも書いてあります。
私の所属する横浜だと,毎月3万から4万ほど払っています。
弁護士がとても少なくて,独占的利益を享受しているとすると,どこかの過剰利益から払えばよいのですが
上記のように,弁護士の供給市場は飽和していますので,過剰利益はありません。
当然,弁護士費用に価格転嫁されます。

個人の事件をする弁護士(業界用語で一般民事)だと,月に3,4件の事件の依頼を受ける のが
平均的かなと思います。そうすると,各事件ごとに1万ほどの価格転嫁が行われます。
それだけの価格転嫁を正当化するだけの,○○活動とやらなのかは・・・・どうなんでしょう。

さらに,ロースクール制度による価格転換もあります。つまり,設備投資の費用の回収です。
現在,ロースクールに行く学生の大半は,世間的な一流企業に就職できる層です。
その人たちが,3,4年無給でいることの,本人のロスは,1000万円以上でしょう。
本来,ロースクール制度が想定していた,多様な社会経験を有する人だと,もう少しよい
給料を捨てて3,4年は無給ですごすわけですから2000万円程度のロスになると思います。
ロースクールの学費も数百万はかかるのでしょう。

仮に2000万のロスを10年間で取り返そうと思うと,年間200万,月間16万となり,
月に3,4件の事件依頼とすると,1件5万円程度は上乗せしないと,あいません。
さらに,就職できないリスク,つまり多額の設備投資がすべて無駄になるリスクを考えると
もっと価格転嫁できないと,弁護士業界にすすむ合理性が無くなります。

つまり,現行の弁護士会費制度やロースクール制度によって,相当程度の弁護士費用への
価格転嫁が行われることは,理屈の上では予測されます。

当事務所は,個人の事件の分野において,
依頼者の側は「弁護士費用高すぎる」
弁護士の側は「この費用で,この重い件を引き受けるのはきつい」
という不幸な状況を何とかできるのは
依頼者の側ではなく弁護士側しかないと考えています。

まあ,そう簡単には何とかできる問題ではなく,
事務所全体で問題意識を持ちながら,10年くらいかけて,
少しずつ工夫を積み重ね
個人分野の仕事の仕方を抜本的に変えていければと思っています。

でも制度的に,上記のコストがかかるというのは,
(つまり,上記だけ価格転嫁して,それを給料に反映できなければ,
優秀な人は当事務所で働く経済的な合理性はないと言うこと
そして,ほとんどの法律事務所がそのような給料を支払えなければ,
まともな人間は弁護士業界に来なくなると言うこと)
大きな数字ではあります。

3つ目の視点

水曜日, 12月 7th, 2011
このブログの中で,法律家の思考の論理的なゆるさについては,
何度かふれてきました。

必然的な論理に基づく科学的な思考方法と
妥当な結論最優先で,矛盾してなければいいやという
法律家の論理に違いがあるということです。

でも,実は第三の視点も持っています。

それは経営者の視点です。
これは,さらに論理的にはテキトーで
下手な鉄砲数打ちゃ当たるというような思考回路です。

当事務所では,法的ニーズはまだあるのでは?と
いつも問いながら,色々なことに挑戦しているのですが,
まあ,だいたい失敗です。
こんなサービス便利かもと思って,始めてみますが,
ほとんど反応もなくて,そのうちやめるというのがたくさんあります。

「それはあんたの経営センスがないからだ!」
私も初めはそう思いました。
でも今なら,私は言い返します。
「あんた,経営したことないでしょう。」

ドラッカーの著作でも,『ビジナリーカンパニー』でも
何がうまくいくかは事前には,分からない。
とにかくうまくいく可能性があるものはとりあえず試し,
だめなら撤退するというやり方をするのだ,と書いてあります。

また,実際に発展した企業の歴史や,経営者本人の著作を読んでも
うまくいくと思ったことが,あたらず,思わぬものがヒットして
というのが定番のストーリーです。

私も,はじめは,とにかく挑戦し,失敗したらやめるの繰り返し,
という思考回路・行動パターンは慣れませんでしたが,
今は,自分のものになっている気がします。

法律家は,失敗しないような発想が中心ですから,失敗を極端にきらいます。
とにかく安全策・安全策で,「念のため,やめておきましょう」というのが口癖です。
でも,経営者発想だと,最悪どの程度か考えて,それが許容範囲であれば
「とりあえずやってみよう。」となります。

何かを事業を初めて失敗したとき
「なぜ,そんなことをしたんだ」
というのが通常の発想です。
政府の事業の失敗についてもそうです。
初めから失敗するのが分かっていたかのようです。

でも,それはきっと評論家的な視点なのだろうと思います。
大ヒットするようなことは,大半の人が失敗するだろうと思っていたこと
から生まれることも少なくありません。
何がうまくいくかは,やってみないと分からない。
ただ,うまくいかなさそうなときの撤退の段取りをとっていないこと や
うまくいっていないことを認めないこと
そういったことのほうが問題なのかなと思います。

大河ドラマの江が終わりました。

日曜日, 12月 4th, 2011
今年の大河ドラマも、終わりました。
スタートは、明るい主人公で行くのかと思いましたが、
中盤以降は、辛気臭さ爆発で、義経以来の
陰湿な主人公でした。

秀忠との夫婦は円満ということですが、
あんな妻でしたら、99%寄り付かないと思います。

為政者の役割は、100人を犠牲にして1000人助けることです。
それができなければ、為政者の資格はないでしょう。
でも、それは一人の心情としては、極めて苦しい選択です。
それをフォローせずに、道徳的な非難の目で待ち構える、
為政者の妻として最悪としか言いようがありません。

たとえば、「アフリカの子にワクチンを 」なんて叫んでいますが、
日本がそういう状況にならないようにするためには、
多少、弱者保護を後回しにしても、経済を守らなければなりません。
経済や国力の充実より、目前の弱者保護を優先すれば、
将来においては、今の弱者保護よりはるかに低レベルの
弱者保護しかできなくなる。
そういうことを考えるのが為政者の役割だけれども、
為政者の個人の心情としては、なかなかつらいものもあるし、
世間的な批判もある。
その部分を、理解してやるのが、為政者の妻として上
一切、夫の仕事に関心を持たないのが中
世間レベルの道徳的批判を浴びせるのは下

ところで、徳川家は世界の歴史でも稀にみるほどの
平和な社会を気づいたのですが、それでも
「しょせん、徳川家の利益のためでしょ」
という視点からは逃れられません。
100人犠牲にしたのは、1000人を助けるためなのか
自分の利益のためなのか、常に疑念が生じてしまいます。
これは、人間がこの判断をする限りは常に生ずる問題です。

市場原理が、便利なのは、これを市場がしてくれることです。
100の企業をつぶして、1000の企業を助けるという判断を人がする場合
自らに親しい企業を助けたのではという疑念から逃れることは困難です。
でも、人格をもたない市場にはそういう疑念は生じませんし、
また、個人の心情における苦しみが生じることはありません。

まあ、そんなところで今年の大河ドラマも終わりましたが、
来年はもう少し明るい主人公に出てきてもらいたいものです。

中日・浅尾がMVP

土曜日, 12月 3rd, 2011
セ・リーグは中日の浅尾がMVPになりました。
中継ぎ投手の受賞ということで、プロ野球の歴史上、
大きな出来事だと思います。

成績自体は、凄まじいものです。
つまり全144試合中、79試合に登板し、
4点しか取られていない。
これを最優秀と言わずして、何と言うという成績です。
ちなみに、ヤクルトの中継ぎエース松岡は、63試合に登板し、
20点取られています。不調でしたが、これでも十分仕事をした
といえるレベルですから、浅尾のすごさが分かります。

実は、昨年も浅尾がMVPでもよい内容でしたが、
やはり中継ぎということで、MVPを取れませんでした。
今年は、吉見というMVPに十二分な
成績を収めた選手がいるのに、
浅尾がMVPに選ばれたということは、
去年と今年で、中継ぎというものの存在意義 について
見方が変わった、
いや浅尾が変えさせたと言えると思います。

そもそもピッチャーでは、先発が格上で、リリーフ陣は
格下という見方が根強くあります。
それでも、抑えのエースは、先発に近い評価を得られることも
徐々に増え、横浜の大魔神佐々木がMVPをとるに至って
(これも、画期的な出来事でした)
場合によっては、チームナンバーワンの選手が抑えのエース
ということもありえるという見方が出てきました。

ただ、抑えのエースは別格になっても中継ぎは、やはり
大分格下扱い、リリーフ陣の中で一番よい人が
抑えのエースになるというのがいわば常識です。

昔ながらの中継ぎ≒敗戦処理的なニュアンスが
未だに残っています。
たとえば、今年の交流戦で、ヤクルトの先発・増渕がパ・リーグ
に打ち込まれたとき、ヤクルトの伊勢コーチは、
増渕はパ・リーグでは中継ぎレベルという趣旨の
発言をしています。

その流れが少し変わったのは、現在の中日の抑えエース
岩瀬が中継ぎをしていた頃で、その頃の岩瀬は抑えの
ピッチャー(確かギャラード)よりよかった気がします。

また、ヤクルトでも、晩年の高津の頃は、中継ぎの石井弘のほうが、
よかったことがありました。

でも、抑えはプレッシャーが違うから、中継ぎでよくても、
抑えで同じようには、いかないと言われていて
中継ぎは格下というのは、なかなかぬぐえません。

そのような流れの中で、昨年は浅尾がもしかしてMVP?
という雰囲気がありましたが、打撃の主要部門でタイトルをとった
わけではない和田がMVPになりました。

しかし、浅尾は昨年よりもさらにハイレベルの成績を残します。
ただ、今年はMVP候補のライバル吉見は、最多勝・防御率一位、勝率一位
で、中日が 優勝していなくてもMVPになってよいくらいの成績です。
去年の和田をはるかにしのいでいます。

その中で、中継ぎのMVP。すごいことです。

ヤクルトの中継ぎエース松岡も、抑えの林がいる限りは、抑えに昇格でかいないのかなあ、
少しかわいそうだなあ、と思ってみていましたが、
どっこい、中継ぎで頑張りきれば、最優秀選手になれるのですから、
「抑えに昇格」「中継ぎのままではかわいそう」なんて、思う必要がなくなったのでしょう。