Archive for 5月 14th, 2011

祝!石川100勝(偉大なへっちゃら精神)

土曜日, 5月 14th, 2011
本日、ヤクルトの石川が通算100勝目をあげました。

いつもテレビ観戦ですが、今日は珍しく球場で観戦しました。

だいたい、年1回球場に行きますが、毎年負け試合でした。

子供と一緒に観戦した初勝利という点でも記念すべき勝利です。

今まで観戦した3度の中で、2度は、7回まで1対0で勝っていたのに

結局逆転され、1対2で負けるパターンでした。

今日も、7回まで1対0で勝っていて、嫌な予感がしましたが、

8回にバレンティンがホームランを打って、ジンクスを破ってくれました。

さて、石川ですが、100勝の秘訣は、

多少打たれても気にしない、へっちゃら精神にあると思います。

あまり速くないストレートと、遅い変化球を

狙い打たれることは気にせず、ストライクゾーンに投げ込んできます。

でも、しっかり緩急をつけて、コントロールを意識していれば、

打たれるときは打たれますが、

長いシーズンで、平均して6回で3失点くらい

(悪いときは、6回で4,5失点、よいときで、6回1,2失点)

のピッチングになります。

あとは、怪我をせずに、ローテーションを守り続ければ、

1年通すと、10勝10敗防御率4.50くらいの成績になります。

ここ何年間は、もう少しよくなりましたが、2年目から5年目くらいはだいたいそんな感じでした。

とにかく石川が先発する試合は、試合が壊れることはない。また、故障も少ないのでローテーションは維持してくれる。

そういう意味で、とても、よくやってくれているピッチャーです。

ただ、ローテーションの3番手4番手ならこれで十二分の能力ですが、エースというには、ちょっと物足りないことも確かです。

石川がエースと呼ばれてしまう点で、ヤクルトの投手陣の弱さがあったと思います。

もちろん、これは石川の問題ではありません。石川は、もっている素質の中で最大限のものを発揮し、さらにブラッシュアップしていっていると思います。

そして、この余分な欲がなく、完璧に抑えることを目指さずに(つまりエースらしくなろうとしない)、打たれたときは打たれたときと割り切って、投球スタイルを変えない強さが、石川の真骨頂です。

特に、昨年のように開幕から長期間勝てなくても、自分のスタイルを維持し、最終的にはよい成績を上げる強さはたいしたものです。

ここら辺は、以前に書いた高津に通じるものがあります。

たくさん試合をするプロ野球では、大数の法則が働くので、確率が大事です。

そこで、ひどい打たれ方をすることを気にせず、長期的に確率のよいピッチングスタイルを守り続けることで、大成するということが可能になります。

肉体的に恵まれているとはいえない石川の、へっちゃら精神。

今後も、この調子でがんばってもらいたいものです。