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かな入力の合理性

木曜日, 5月 12th, 2011
パソコンのキーボードの上にはアルファベット以外にひらがなも書いてありますが,

アルファベットを利用したローマ字入力をしている方が大半かと思います。

私も,弁護士登録以前からローマ字入力をしています。

ただ,弁護士登録1,2年目くらいのころ,

「ひとつのひらがなを,ひとおしで入力できる,かな入力の方が合理的なのではないか」

と考え,1年ほど,かな入力をしていました。

というのは,弁護士仕事は文書を書く仕事が多いので,1割でも入力スピードが速くなれば,

今後の弁護士人生において節約できる時間は,かなりの量になるかも,と考えたからです。

初めは,慣れませんでしたが,だんだん慣れてきて,それが普通になりました。

でも,結局,ローマ字入力に戻しました。

あまり入力速度が変わらないことが分かってきたからです。

意外に濁点が多いため,キーを打つ数が変わらないこともありますが,

それでも多少は,キーを打つ数は少ない気がします。

ただ,やはりキーボードを打つのにはリズムがあります。

その結果,

ローマ字入力だと,カタカタカーカタカーカタカタというリズムですが

(あいうえおだと1回なので,カー,それ以外は子音+母音なのでカタ)

かな入力だと,カーカーカタカーカタカーカーカタというリズムになるだけで

(濁音だと二回押さないとならないのでカタ,それ以外はカー)

打つ回数は変われど,ひと文字あたり,カーでもカタでも同じ時間を使うので

多少,カーが多くても,結局スピードは変わらないようなのです。

さらに,ポジションが不合理で,打ち間違う可能性が高いことが判明しました。

不器用なはずの小指の守備範囲がひろいのです。

人差し指のように器用な指の守備範囲が広い分には何とかなりますが,

ピアノやギターの訓練を受けていて小指も器用な人ならともかく,

そうでない私にとっては,小指は適度にミスをしてくれます。

また,諸々の道具を利用する上で,ローマ字入力のみ対応のものがチラホラありましたので,

汎用性の点でも,かな入力を続けることに合理性がないように思えました。

そんなことで,ローマ字入力に戻していますが,より合理的な入力が開発されたら,また挑戦してみようと思います。