Archive for 7月, 2010

「ガイアの夜明け」遺言書作成のすすめ

木曜日, 7月 29th, 2010
先日、テレビ東京「ガイアの夜明け」

遺言書作成に関する話題を取り上げていました。

「骨肉の争いを避ける術~いま知っておきたい”相続”」


近年、相続争いは増加傾向にあり

家庭裁判所の相続案件の取扱件数は

2009年で16万件、10年前の2倍だそうです。

(司法統計年報調べ)


”相続争い”と聞くと

”お金持ちの家で起こること”と思われがちですが

実際にはそうとも言えず

遺産総額1000万円未満の相続争いが多く

最も多いのは200万円から300万円程度のものだそうです。


そんななか、最近では、自分で遺言書を簡単に作れる

遺言書作成キット
なども話題になっているようです。


遺言書は自分で書くこともできますが

日常ではあまり使われない法律用語を使って作成するなど、

法的なルールを守らないと無効になってしまいます。


せっかく遺言書を作成しても

無効になってしまっては意味がありません。

遺言書は、

無用なトラブルを防ぐためにも

専門家のアドバイスを参考に

公的に認められる正確なものを作成することをおすすめします。


当事務所では遺言書作成無料相談を行っております。

また、事務所で出向くことができない方のために

弁護士が直接病院やご自宅へうかがってご相談に回答する

遺言書作成出張相談も行っております。

遺言書作成をお考えの方は、ぜひご利用ください。

”滑ったら4WD”

月曜日, 7月 26th, 2010
車には、滑りやすいときでも安定して走るために

「4WD(4輪駆動)」のものがあります。


でも、常に4輪を駆動するには、構造上、難しい点があります。

車が曲がっているときは、4輪すべての回転数が異なるので

4輪が異なる回転数になることを許容する必要があります。


そのため「デフギア」というギアを入れます。

”4輪それぞれの回転数が異なる”ことができるということは

”1輪だけ回転して、残りの3輪はすべて回転しない”ことも可能になるということです。

すると、回転している1輪が

宙に浮いたり、氷に乗ったりして空転したときに

ほかの3輪が止まってしまうという現状も起こりうるわけです。

これでは4WDの意味がありません。


このような現象を防ぐため、例えば4WDの老舗「クワトロ(アウディ)」の場合は

より抵抗の強い方により強い力を加える

特殊なデフギア「トルセンデフ」を入れます。

そうすると、抵抗の弱い空転する車輪には力を加えず

路面をグリップしている車輪に力を加えてくれます。


ところが、このトルセンデフはでかくて重い!

トルセンデフがでかくて場所をとるから

エンジンをすごく前に置かざるをえなくなり

その結果、ピッチング(車の上下動)が大きくなるので

それを防ぐためにサスペンション(路面からの衝撃を緩和する装置)

を固くしたために乗り心地が悪くなって・・・。


さらには車の重量をなんとか軽くするために

車体に高価なアルミボディを使ってみたものの

今度は独特の乗り味で問題があったり・・・。

と、4WDのために、アウディはあれやこれやと手を尽くし

苦労を重ねているわけです。


そこで、たいていの4WD車は

普段は前輪駆動か後輪駆動で走っていて

その駆動するタイヤが滑ったときだけ、4輪駆動になるという方式をとっています。


この方式だと、上記のクワトロより

4WDの性能自体はやや劣りますが

”滑りやすい路面のための4WD”としての役割は果たしてくれます。


また、常に4輪を動かすと

それだけ余分なものを動かすロスが生じます。

そのため燃費も落ちるし、エンジンパワーもロスが出ます。

そういう意味では、”滑ったら4WD”という方式は、実に合理的です。


実は、アウディも小型の車には、この方式を使っています。

(なお、実際は、滑る前から多少4輪を動かしていたり、

複雑な電子制御を使っていたりと、色々バリエーションがあります。)


さて、弁護士が事件を受任する場合

複数の弁護士が1つの事件を担当することがあります。

もし、2名の弁護士双方がフルに事件に関与するとなると

弁護士の事件に対する延べ活動時間は
1名で担当する場合にかかる時間×2名分

+弁護士同士の事件の打合せ時間
となります。

もし費用が弁護士の活動時間に応じてかかるとすると

1名で担当する場合の2倍以上の費用がかかることになります。


しかし、弁護士2名が関与したからといって成果が倍になるわけではないので

それに応じて2倍の弁護士費用をお願いすることはできません。


そこで通常は、”滑ったら4WD”の方式を採用しています。

1名の主任弁護士を決めたうえで

適宜、別の弁護士と問題点を協議し

1名で担当する場合より多角的に検討し、よりよい成果を目指します。


通常時は担当弁護士1名で事案を処理(通常の駆動での走行)し

難しい問題に対面したら、複数の弁護士で力を合わせる

(4輪駆動に切り替える)というわけです。


こうすれば、1つの事件を複数の弁護士で担当しても

延べ活動時間が大幅に増えることはありませんので

弁護士1名で担当する場合とかわらない料金設定にすることが可能になります。


このような方式がとれることが

複数の弁護士が所属している法律事務所の強みといえるのではないでしょうか。

前半戦終了(プロ野球)

金曜日, 7月 23rd, 2010
プロ野球の前半戦が終了しました。

東京ヤクルトスワローズは、高田監督辞任

小川監督代行のもと持ち直して4位に浮上し

僅かに望みをつなぎました。

浮上の理由は色々ありますが

外野手 飯原誉士選手をクリーンナップに固定したことが大きいと思います。

飯原選手は、俊足、強肩で長打力もあり

一流選手になる素質十分でありながら

ポカが多くて、なかなかレギュラーに定着できなかった選手です。

レギュラーをつかみかける

打撃不振になる

我慢して使ってもらう

ポカをする

レギュラーを外される
ということを繰り返してきた選手です。

しかし、さすがは2軍監督歴が長く

選手のよいところを伸ばすのにたけた小川監督代行

飯原選手がポカをしても

基本的にはクリーンナップで使い続け

ヤクルトの一番の弱点、攻撃面での決定力不足を解消しました。

プロ野球の(特に弱い球団を応援する)ファンは

その場の勝ち負けだけでなく

選手が育っていくのを楽しみにしています。

そういう面では

素質ある選手を我慢して使う小川監督代行の野球は

見ていて楽しめます。

(彼らが育てば、

ヤクルトもいずれは強くなるはず!)

『離婚法律ガイド~横浜の弁護士~』

水曜日, 7月 21st, 2010
現在はインターネットがあるので、調べ物をするにはとても便利です。

私もちょくちょく利用しています。

離婚情報サイトも、ちょっと検索すれば数え切れないくらい出てきます。

ところが、その内容をよく見てみると

驚かされることがしばしばあります。

特に弁護士以外の方が作った離婚情報サイトの内容は

誤った解釈であったり

事実と違うことが書いてあることも多く

このサイトを見た人がその内容を鵜呑みにしてしまうと

判断を誤る危険もあるのではと心配になってしまいます。

一方弁護士が作成している離婚情報のサイトはというと

さすがに事実と異なるようなことは書いてはありませんが

一般の人にとっては難しくて分かりにくいことが多いように思います。

色々なサイトを見ているうちに

弁護士が、分かりやすく、かつ内容の充実したサイトを作るのが

一番だという結論に至りました。

そのようなわけで、当事務所も離婚情報サイトを作成しました。

離婚法律ガイド~横浜の弁護士~
当事務所がサイトを運営するからには

”一流の法的サービスを提供する”
という目的に恥じない内容になっていると自負しております。

また、当サイトの特徴としては

離婚に関する基礎知識を網羅しているだけでなく

離婚を取り扱う弁護士の生の声をふんだんに掲載している点です。

このサイトを見れば

離婚に関する現在の傾向や、弁護士の見解など

一般の方にはなかなか手に入りずらい情報も得ることができます。

今後も、順次、内容を充実したものにしていく予定です。

離婚問題でお悩みの方は、是非一度ご覧ください。

アンズタケ

月曜日, 7月 19th, 2010
昨日に続いてキノコ探しです。

朝から、妻が「灯台下暗しだわ!」と言って驚いています。

話を聞いてみると、

宿泊場所のすぐそばに巨大なハナビラタケが生えているではないですか!



気づかなかったのか?それとも一晩で生えてきたのか?


周辺をよく探してみると、キツネノロウソクといった

変わったキノコも生えています。




さらに、黄色いキノコを取って、何のキノコか調べてみました。

なかなか分かりませんがアンズタケに似ています。



匂いを嗅いでみると、確かに甘い香りがします。

ただ、アンズタケは、裏のヒダとヒダをつなぐ連絡脈が特徴ですが

見つけたキノコにはそれがハッキリとは見えません。

さらに、アンズタケに似たものを見つけましたが

これは、枯れ枝から生えています。

匂いは先ほどのよりさらに甘い香りがします。

でもネット上の情報だと、アンズタケは”共生菌”とされています。

とすると、枯れ枝から生えるのは変?

うーん。さんざん、悩んだ末に今回は食べないことにしました。


なお、家の大きな図鑑だと

アンズタケは毒キノコに分類されていますが

小さい本には食べられると書いてあります。

ヨーロッパでは好まれるキノコのようです。


大量のハナビラタケは、義兄家族とともに、美味しくいただきました。

シロヌメリイグチ

日曜日, 7月 18th, 2010
昨秋にキノコ狩り教室に参加してから

今年は自分でキノコを探すぞ!と秋を楽しみにしておりました。


ところが、春先からちょこちょこキノコが採れています。

思いの外早く、キノコシーズが始まっているようです。


散策中に、またキノコを見つけました。

雨上がりのせいか沢山見つけることができました。


妻が白い普通の形をしたキノコを見つけました。

ただ、特徴があまりないので

キノコの名前を同定するのは難しいだろうと思いそのままにしかけたとき

下の娘の足が、そのキノコにあたり、キノコの傘が折れました。

不意に目に飛び込んだ傘の裏は網目模様!



傘の裏が網目模様のキノコで、毒があるものはごくわずかです。

よろこんで持ち帰ることにしました。

このキノコ以外にも

食べられないキノコだったり、毒キノコだったりですが

ウスタケテングタケの仲間と思われるもの、

チャダイゴケ等、実に様々なキノコを見つけることができました。








さて、裏が網目模様の件のキノコ。

おそらく、シロヌメリイグチらしいのですが、確信が持てません。

でも、裏が網目模様で毒があるとされる

ドクヤマドリアシベニイグチとは

明らかに違うので食べてみることにします。

だし汁に入れて食べましたが、なかなか美味しかったです。

自由と正義

金曜日, 7月 16th, 2010
弁護士には、毎月『自由と正義』という雑誌が

日弁連(日本弁護士連合会)から届きます。

雑誌の中身は、法制度や弁護士業界の動き等に関する記事が多いのですが

弁護士の懲戒に関する公示がされるので

大半の弁護士はそれをよく読んでいることと思います。


弁護士が懲戒に関する公示について気にするのには理由があります。

刑事犯罪や事件放置等、明らかな問題行為はともかく

依頼者のために頑張りすぎて限界を超えたとか

どっちの行いをしてもグレーと言わざるを得ない二律背反状況での行い等

線引きの難しい行為について懲戒になることもあるからです。


弁護士の懲戒は「品位を失うべき非行があったかどうか」
という曖昧な基準で判断されるので

『自由と正義』に掲載される具体的な事例をみながら

自分なりに基準をつかむしかないのです。


”人を処罰するときは法律と刑罰を予め定めなければならない”
という原則を「罪刑法定主義」と言います。

要は、「悪いことをした者は適宜処罰する」

というおおまかな法律だけ作って

具体的に、何が悪いことか?どのような刑を科するか?は

裁判官の裁量次第、というようなことは許されないという原則です。


しかし、弁護士の懲戒制度は

何が悪いことか?を事前に明らかにしていません。

明確な基準がないなかで

「品位を失うべき非行があった」
と判断されてしまえば、懲戒となってしまいます。


さらに弁護士の懲戒制度で困ったものだと思うのは

”業務停止”という制度です。

懲戒処分の大半は”戒告””業務停止”です。

なかでも”業務停止”になると

現在依頼を受けている事件もすべて辞めなければなりません。


つまり、たまたま懲戒になった弁護士に依頼していた依頼者は

自分に関係ない理由でいきなり事件を放り出されるわけです。


懲戒になった弁護士が不利益を被るのはともかく

懲戒とは何の関係もない依頼者が面倒を被るという

無責任で内向きな制度だと思います。


他の業界であれば”業務停止”の処分が下されても

”新規○○業務の停止”等、業務停止の内容を限定し

既存顧客に影響が出ないようにするでしょう。

しかし弁護士はそうはいかないのです。


弁護士の懲戒制度も、”除名””退会命令”等の強度の場合はともかく

頻繁に行われる”業務停止”については

既存の依頼者に迷惑をかけない制度にすべきだと思いますが

今のところ変化はないようです。


いずれにしろ、万が一にも依頼者に迷惑を掛けないよう

当事務所では内部規律の向上を心がけています。

社長の報酬

水曜日, 7月 14th, 2010
最近、社長の高額な報酬について話題になっています。


高いか安いかは色々考えがあると思いますが

私は、社長が高額な報酬をもらうことに賛成しています。


「頑張って勉強して、
人並み外れて仕事も頑張れば、
こんなに報酬がもらえるんだ」
「がんばったぶんだけ見返りはあるのだ」
という成功ストーリーは、必要なのではないかと思います。


ある研究所の調査結果

”日本人の子供は世界の子供に比べて
「偉くなりたい」と考えている子供の割合が極端に少ない”
というものがあるそうです。


日本の現状をみると、子供たちがそういった考え方になってしまうのは

ある意味仕方のないことかもしれません。


有名な野球選手やサッカー選手が

いくら高額な年俸もらっているとはいっても

大半の子供の進む道と無関係です。

勉強してよい学校に入って

よい会社に入って・・・という普通の努力の道の先に

今の生活からは想像できないような世界が待っている。

これは、子供が「頑張ろう」「偉くなろう」と思うためには

とても大切なことではないかと思います。


今まで、大企業の社長の高額年俸という成功ストーリーは

世間から隠されていました。

それが明らかになることは

長期的に見ると、とてもよいことだと思います。

弁護士同士が知り合い?

火曜日, 7月 13th, 2010
最近、神奈川県内に事務所がある弁護士の数が1000名を超えました。

同じ神奈川県内に事務所がある弁護士同士は

知り合いだったり親しかったりすることがあります。

そうすると

事件の相手方の弁護士が自分の親しい弁護士ということもあります。

依頼者としては

「相手の弁護士が知り合いだからといって
遠慮したり、適当にされてしまうのではないだろうか?」
と心配される方もいるかも知れません。

しかしそのような心配はご無用です。

私たちもプロの世界で仕事をしているのです。

イチロー選手と松坂選手が親しいからといって

対戦するときに手を抜くことがないのと一緒です。

むしろ、親しいからこそ真剣に勝負するのではないでしょうか。

私たちも同じです。相手に

「この程度か。だらしない!」

と思われるのは悔しいですから。

また相手が知り合いだと

少なくとも汚い手は使ってこないという信頼があるため

話し合いがスムーズに行くというメリットがあるかも知れません。

実際には、相手方が親しいと言うことはそれほど多くありませんが

(顔見知り程度のことはよくあります)

優秀そうな知り合いとは

「一度、やりあってみたいな。」

と思うことはあります。

暗記の方法

金曜日, 7月 9th, 2010
もう15年程前ですが、不動産鑑定士試験の2次試験を受験しました。

(もう制度が変わったので、同じ試験はないかも知れません。)

その受験科目の中で「鑑定理論」という、暗記科目がありました。

当時の受験指導によると

役所が作成した不動産鑑定評価基準及びその周辺文書を

いかに一語一区正確に再現できるかが勝負とのことでした。

というわけで、ひたすらその文書の暗記に励みました。

試験直前には、記憶の確認に早口で再生するのに10時間以上かかる程の内容を

一語一句正確に覚えた気がします。

昔のことなので、10時間という時間が正確かは分かりません。

でも、1日の勉強時間内では

すべて再生しきれなかった気がしています。

受験勉強の期間は3、4か月だったのですが

その3、4か月の間に、それだけの分量の文書をいかに暗記するか?

同じ試験に向けて勉強していた友人に

暗記の方法を聞いてみました。

人によっては、文書を映像として記憶していました。

このタイプの人は、覚えるのがとても早いです。

でも、内容を理解しないで覚えているとのことで

意外に忘れるのも早かったり、ぽっかり抜け落ちたりするようでした。

また、ひたすら書いて覚える人もいました。

この場合、手が覚えるようです。

私自身は、内容を理解し、その理解した内容を自分で再現してみて

もし覚えるべき内容と違っていたら

ニュアンスを含めた理解がずれたいたものとして

理解を直す、という作業をしました。

私以外にも同じタイプがいました。

この覚え方には

覚えるのが遅いが一度覚えると忘れにくいという特徴があると思います。

”究極の課題”が与えられると

人の能力の特徴が見えて面白かったです。

試験には無事に合格することができました。

でも不動産鑑定士試験は

2次試験後実務経験がないと資格にならないので

試験に合格しただけの私は

不動産鑑定士の資格を持っているとは言えません。

そして当時覚えた文書は、今となっては全く覚えていません。

でも、理解して覚えたので

何となく不動産鑑定がどんなものかの理解は

自分に残っていると思います。