脱原発

最近,小泉元首相の脱原発発言が
話題になっています。

政治的影響力の強さは,おいておくとしても
この意見には,ある種の驚きとともに
重みを感じています。

私は,原発の問題はおおっぴらには
言えないものの国防の問題と密接に結びついている
と思っていました。

ひとつには,以前,確か中曽根元首相のインタビュー記事で読んだ記憶がありますが
太平洋戦争に突き進んだ一因として,石油の供給を止められる恐怖があり
二度とそういった要因で戦争を起こさないために,エネルギーの多元化をするめる
という発想。

もうひとつは,いつでも核武装できる体制を整えることで
核抑止力を発揮したり,アメリカの核政策の一翼を
担ったりする

こういう問題があるのだと,漠然と考えていて
そう言った問題について,しっかり考えるだけの情報がなければ
原発を維持するかどうかという問題に対し
よりよい意見は持てないと思っていました。

ですから,こういった問題意識が欠落した人が
脱原発と言っても,今ひとつ説得力を感じていませんでした。

でも,小泉元首相となると違います。
当然,こういった問題も考慮した上での意見と推察されます。

はたして,今後,どういった広がりがあるのか興味深いです。

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