賃貸借契約書2

賃貸借契約は、普通の人が、契約書に接することの多い契約です。
はじめから自宅を購入するのでなければ、結婚と同時に契約することも多いでしょう。

貸す側は、もともとの資産家ということもありますが、サラリーマン投資家という
ような方も多いです。

家賃でローンを返済していけば、ローンが終わると元手をかけずに
マンションが一部屋手に入っているという仕組みです。

もちろん、借り手が見つからなくても、ローンは自己負担ですし、
見つかっても、ローン額より安ければ、その差額は自己負担ですので
そういうリスクがあります。

そういうリスクが顕在化して、どうにもならなくなって
当事務所で破産手続きをとる方も少なからずいます。

でも、普通の事業に比べると、ましかな、と思うところもあります。

普通の事業を自分で営んでいると、破産と同時に失職するのが
通常ですから、今後の生活をどうするのか、なかなか、大変です。

でも、サラリーマン大家がうまくいかなくて、破産しても
普通はサラリーマン仕事に影響はありませんから、
特に生活に困ることはありません。

他に自宅等の財産があれば、破産手続きで失うことになりますが、
もし自宅が賃貸だったり社宅だったりしたら、ほとんど生活に影響はないかもしれません。

そんなわけで、うまくいった場合に、得られるメリットと比べると
比較的リスクは少ないのかな、と思います。

では、お前がやれ、と思うかもしれませんが、
弁護士業は、破産が欠格事由ですから、弁護士が大家業に手を出して
破産をすると、弁護士業も失職です。
そこが、特に破産が欠格とならない普通のサラリーマンと違います。
破産が欠格とならない仕事だったら、自分も手を出していたかも?
と思いますが、基本的には、人口減少社会では斜陽産業ですから
なかなか大変なのかもしれません。

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