分業の果て

ふと、コンパクトなデジカメが欲しくなり、いろいろ調べて買いました。
デジカメも、センサーは○○製、レンズは○○製と色々なメーカーが
作ったものを組み合わせて作るのが、通常のようです。

パソコンも、CPUだ、メモリだ、ハードディスクだ液晶だOSだと色々なメーカーが
作ったものを組み合わせて作ります。
携帯電話もそうでしょう。

車も、トヨタや日産が作るのは、ボディーとエンジンで
タイヤや、オートマ機構やバッテリー等は、別のメーカー製が通常で、
最近は、エンジンも別から調達ということも、増えてきているようです。

そんなわけで、工業製品については、合理化の果てに、
部品ごとの極端な分業化が進んで、
その結果、高性能で低価格なものが
手に入るようになっているようです。

サービス業なんかは、どうなのかと思いますが、
以前読んだサイゼリアの仕組みは、
かなりすごいものがありました。
もっとも、他社との分業は、工業製品ほどは
進んではいないようです。

さて、弁護士業も、そんな風にできるのでしょうか?
おそらくは何らかの標準化が必要なのでしょう。
それぞれ別のメーカーが作った部品が協同するためには
その部品間のコミュニケーションが標準化されている必要があります。

当事務所でも、色々試みていはいますが、まだ先はみえない状況です。
大規模な債務整理中心の事務所は、ある種の標準化や
大量処理が行われているようです。
でも、これは、工業製品で言うと、せいぜいフォードによる
流れ作業による大量生産というレベルのことだと思います。
現在の、工業製品の分業で行われているのは、
各分業項目を担当するのは、どれも世界でトップレベルの
メーカーです。
これを弁護士仕事に当てはめると、法律相談、書面作成、相手との交渉
裁判所の説得といった、各段階について、トップレベルの
実力の持ち主が担当するということになるのかとも思います。

医療現場での分業は、よく分かりませんが、麻酔だ執刀だと
分業しているのは、このイメージに近いのかもしれません。

まあ、そう簡単にいく話ではありませんが、色々、挑戦していきたいと思っています。

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