ウィニング

ジャック・ウェルチの『ウィニング』を読み終わりました。
ジャック・ウェルチは,GEを経営し,20世紀最高の経営者とされる人物です。

内容を,質問から構成している,つまり
色々なところで多く受けた質問に答えるという意図に基づいている
ので,色々と思い当たるところが多い本でした。

質問に答える形式をとって,
出来るだけ誠意を持って,それに答えようとすると
意外にも矛盾していて,ある意味では分かりにくい話になってしまうこともあります。

また,いったんは,直接的には関係ない話からしていった方がよいと
思われることもあります。

法律相談をしていると,そういうことが,よくあります。

この本も,そんなところがある本です。

本の中で,いまひとつ信用できない人の一例として,
質問には答えるが,聞いたことにしか答えないので,
いつまでたっても何かを隠しているのではないか
という気にさせる人のことが書いてあります。

質問する者が,完璧な質問をしない限り,
必要とする答えを得ることができないようなタイプとしています。

おそらく,本がそうならないよう,質問の直接の答えになっていなくても
そういう質問をせざるを得なかった質問者の悩みに想像を膨らませ,
その悩みの解決になるようなことを出来る限り書いているような印象です。

全体に,経営者目線での本音に近い,
経営側の人からすれば,自分の中にある感想・印象に太鼓判を押してくれる
ような記載が多いのですが,
逆の立場からすると,怒りを覚えるような記載も多いのかも知れません。

 

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